公爵令嬢の嗜み ネタバレ 1巻

鈴林です!公爵令嬢の嗜み1巻のネタバレ込みの感想を書いていきます!この公爵令嬢の嗜み1巻の感想は、元のブログにも書いていたからこれで2度目。せっかく本のブログ作ったんだし書かないともったいないしね!w

いやぁ~…やっぱり面白いわ。本当に好き。読むのが2度目だけど、それでも面白かった。読みやすい、というのもあるけれどもストーリーに無理を感じないし、文体も変なところが無い。あとがきでも変なこと言ってないw

思えば、この「公爵令嬢の嗜み」と出会ったことでKADOKAWAブックスの存在を知り、ラノベって今はこんなにたくさん出てるんだな…と知るきっかけになった。それまではラノベといえば「電撃文庫」とかそーいう文庫サイズのものしか知らなかったから、こうやって知ることができて本当に良かった。

ところでこの表紙だけど、なんでかいっつも「あれ?眼帯してる?」って思っちゃうんだよね。誰も眼帯してないのに。私の中でアイリスちゃんが眼帯ヒロインになってしまいそう…!w

星をつけるなら…4.7??w

 

あと0.3は何なんだよって感じだけど…5を一度つけると全部5になりそうで怖くって…wとにかく面白かったの!!

公爵令嬢の嗜み ネタバレ 1巻

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アイリスちゃんのバッドエンドスタート

前に読んだ時も思ったけど…アイリスちゃんの境遇にマジで泣けてくる。

雑に説明すると、アイリスちゃんが主人公で公爵令嬢。一応このラノベも異世界転生もの。あまり転生を推してる感じはしないけど、現世での知識を活かしている。この世界は「君は僕のプリンセス」という乙女ゲームの世界を主軸にできていて、アイリスちゃんはエドワード王子を攻略した時に現れる「悪役令嬢」。

ホント…悪役令嬢ってこの本のときにも思ったけど、乙女ゲームにはよくいるものなの…?未だによくわからない。テニプリと薄桜鬼しかやったことが無い私には馴染みのない世界やで。

この悪役令嬢アイリスが、エドワード達「攻略対象キャラ」に断罪されるところから始まる…。ゲームでいうとある種EDからのスタート。攻略対象キャラの1人、体育会系無口枠のドルッセンに取り押さえられたときの痛みで前世を思い出す…ってのがスタート。

初見のときも思ったし、今回読み返したときも思ったけど…アイリスちゃんマジでかわいそう。本当に泣けてくる。周りの人の優しさにも泣けてくる。

元々エドワードと婚約していたのはアイリスちゃん。アイリスちゃんはエドワード王子が大好きだった。そして婚約。第二王子と、タスメリア王国で強い力をもつ公爵家の娘の結婚。家柄的にもバッチリ。

でもそこで「君は僕のプリンセス」の主人公、ユーリ・ノイヤーが現れてエドワードをアイリスちゃんから取ってしまう。自分の好きな人が他の人に取られそうなのに、ただ見守っている人はいないだろう。そしてエドワードは、ユーリに惚れてしまうし…ここもアイリスちゃん的には嬉しくない事態。

悔しいから、悲しいから、ユーリに対して嫌がらせをするのも理解できる。しかもアイリスちゃんは、堂々と面と向かって悪口を言っていたらしいから…素直!!w妙に素直!!w

悪口言うのが向いてない!人のことを悪く言うのが向いてない!!w人のことを悪く言おうとしているのに、心のきれいさを感じるわw

婚約破棄されて、しかも元婚約相手からは大勢の前で断罪されて。その上身分…というか格が下の男爵家に公の場で「謝罪しろ」と言われて。普通に考えたら、婚約者がいる分際で他の人を好きになるってどういう訳なのッて感じだよ。慰謝料とか払えよ。

アイリスちゃんは前世を思い出したこともあって、エドワードに対する想いは無くなったようだけど…それにしたってさぁ。

優しい周囲

アイリスちゃんの周囲の人たちがアイリスちゃんに優しくて、これも泣けてくる。アイリスちゃんは婚約者に裏切られる形で学園を追い出された。やったことは、もちろん悪いことではある。でも、理由を考えれば納得もできるというもの。エドワードが本当に好きだったからこそ、慣れてない悪口を言っていたわけだし。

ターニャを始め、ライルやディダ、そしてエルルたちがみんなアイリスちゃんの味方なのがすごい泣ける。良い人たちだ…。女中頭のエルルが「この館の者はみな、お嬢様の味方です」って言ってくれたのが嬉しかった。アイリスちゃん愛されてる…!嬉しい…!

ターニャやライル、ディダにレーメにセイ。みんなアイリスちゃんが街で拾ってきた子たち。そしてアイリスちゃんに恩義を感じていて、アイリスちゃんに仕えてくれている人達。この家臣の人たちもみんな良い人やぁ~~。

ここまで主人公に肩入れする人が多いと、描き方なんかによっては「都合いいなぁ~」って思って冷めるんだけど…なぜかこの「公爵令嬢の嗜み」にはそういうものは感じない。むしろ、アイリスちゃんが愛されてて本当に嬉しいと思える。

こんな風に思うこと自体が、あたしもアイリスちゃんが好きなんだな…と感じるw

転生チート

アイリスちゃんも異世界転生した一人。現世では税理士系の仕事に就いていたらしく、簿記だったり帳簿だったりそういったことにとても詳しい。しかしアイリスちゃんの前世は、自分で石鹸やシャンプーなんかも作っていたし、チョコレートの作り方もなんとなくだが記憶していた。

もう…どういうことなんだよ!!色々と詳しすぎだろう!!w

一番はやっぱり簿記、だろうか。前に読んだ時も思ったけど、複式簿記ってすごい技術なんだね。あたしはお金の管理とかって正直…得意ではない。一応簿記の資格持ってるけど、使ったことは無いし。勉強していた時が一番詳しかったと思う。

その簿記の力と、日本での知識を使って、アイリスちゃんは領主代行としてバンバン!仕事をしていく。この領主代行の仕事が、この「公爵令嬢の嗜み」の面白さの一角を担っていると思う。

あとがきで作者の澪亜さんが言っていたけど、この本のテーマは「働く女性」らしい。これ以上無い位にアイリスちゃんは働いてるよ…!公爵令嬢、そして領主代行、そして転生した知識。それを使ってのし上がっていく…というか成功していくアイリスちゃんを見ているのがとても楽しい。

毎回何でもかんでも上手く行っているわけではないけど、成功させるためにちゃんと努力している描写もあるから「都合いいわぁ~」という感情は湧いてこない。「こんだけやってるんだから…」という納得感がある。

でも石鹸とかシャンプー・リンスを自分で作るのが趣味って…すごい前世だよなぁ。作ろうと思ったことが無いわ。どうやって作るのかさっぱりだわ。聖女として召喚された話もそうだけど、異世界でも使えるような趣味が無いと転生されたり召喚されたりしないのかしら…w

チョコレートを作るってのもさ…いやいやいやいやwなんでカカオからチョコレートを作る方法を知っているんだよ!試行錯誤したとはあるけど、試行錯誤してできるものなの!?ゴールが見えているからどうにかなるものなの!?wアイリスちゃん凄すぎやん!!

ハーブティーも…地味にすごいと思う。私は…ハーブをお茶にするときってどうするのか全くわからないw乾燥させて…お茶っ葉風にするの??そうなの??

転生した知識を活かしすぎててすごいわ。知識と判断力、そして公爵家という家柄とお金、色々絡み合って成功に向かってるよね。

王太后の計画

ホント何回読んでもここで笑うw王太后アイーリャの計画が面白くて笑うわw

アイーリャさんは、アイリスのお母さんであるメルリスをとても気に入っていると出てくるけど、その理由が「見た目」!w美人は得というけど…本当なんだねwもちろん見た目だけじゃなくて、中身も伴ってこそだとは思うけど好きになった理由もそうだけど、「なんとしても娘にする」という気概w

しかしメルリスは既に好きな人がいたので泣く泣く辞退し…娘であるアイリスを「なんとか孫に!」という計画。そこまで…そこまでメルリスのことが好きなのか!!wアイーリャさんくらい我が強いと逆に応援したくなるわw

第一王子であるアルフレッドとなんとか結婚させて、孫にしたい、という強い気持ち。この強い気持ちはアイリスちゃんにとって良い方向に働くはず。強い味方すぎて笑えるし、アイーリャさんの「負けない!」という強い気持ちが伝わるw

謎の男ディーンと弟のベルン

謎の男ディーン

ディーンがとても有能で、話していてリフレッシュになるし楽しいと思う反面「依存してはいけない」と身構えるアイリスちゃんが見ていて辛い。エドワードのことがあって、自分以外の人に全幅の信頼を寄せることに臆病になっているのが悲しい。気持ちはわかるけども悲しい。

ディーンは仕事ができるし、気配りもできるし、顔も良い。マジで非の打ちどころがない。お祖父さんのガゼルさんに鍛えられてて強いし。でも、だからといって「甘えて良い」という訳ではない。またエドワードの時のように裏切られたら…また…という不安がアイリスちゃんを苦しめているのがかわいそう。

前世の記憶が戻ったからといっても、それでアイリスちゃんがエドワードを好きだった過去が無くなるわけじゃないしね。エドワードのことがとても好きだったからこそ、ユーリのことをよく思っていなかったわけだし。

いつか人は裏切る。裏切られることを前提にしているのが悲しい。間違ってはいないんだけども…信頼もしてもいいよね…とも思ってしまう。ディーンの正体は読んでればすぐにわかるので割愛w

ベルンというアルメリア家の長男

アイリスちゃんはアルメリア家の長女。その弟がベルン。アイリスちゃんのお母さんのメルリスを始め、みんなアイリスちゃんの味方。ベルンは「君は僕のプリンセス」の公爵対象キャラの1人。

この世界では、ユーリはハーレムエンドになっていると思う。ベルンは実の姉を学園で断罪した。実の姉と好きな人、だったら好きな人が勝ったということなのかしら。でもね…好きな人とはいえ…やってもいいことと悪いことがあるよね…w

公爵家は大きな家柄、宰相の役割を代々こなしている伝統ある家柄。その長男であるベルンはもっとしっかりしてないといけないのに、ユーリが好きすぎてユーリの取り巻きと化しているのは…ちょっと…いただけない。

この1巻ではベルンがわかりやすいくらいに成長している。始めはアイリスちゃんのことを見下しているし、邪魔そうにしているけど、領主代行・アズータ商会のトップとして働く姉を見て考えを変えていく。

モネダがベルンに言った「貴方のその意味の無い質問のせいで、私たちは今、十数秒無駄にしました」というセリフに笑うw

超辛辣!!厳しい!しかし言っていることは正論!だからベルンも何も言えない!!wアイリスがいないところでは、召使たちは皆ベルンを無視していたってのも笑ったw露骨!wベルンは跡をついでいないから、召使たちはルイ・ド・アルメリアに仕えているんだもんね!w何ならメルリスから命令されていた可能性もある!w

母であるメルリスも、ベルンの行いに対して「息子でなかったら潰していた」という発言するしwベルンの扱いが雑すぎて笑う!!w

このベルンも1巻の後半では改心して…というか周りが見えるようになって色々と変わる。ベルンも成長していくのが楽しい。アイリスちゃんはスタートから成長してる感あるから、ベルンの成長を見守るのも楽しい作品かも。

いざパーティーへ

どの作品もそうではない…とは思うんだけど、ラノベってなんでこう「次読みてぇええええ!」ってとこで終わるんだろうかw

次のページをめくったらすぐに続きがありそうな感じで終わるよね。すっごい気になる。2巻持ってるのに、気になるからね!wよくできてるわ~。王族主催のパーティーに参加することになったアイリスちゃん。

パーティー始まるよってとこで終わってて気になる終わりですよ…!

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後々その有難さを感じることになる…!w

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