鈴林です。どの時代でもやはり必要になるのはお金…!どんなに優れた技術を持っていても、それはお金が無ければ成しえないことばかり…。お金もかからず優れたものにはなりえない、ということなんだろうか。
この巻では今まで有耶無耶(うやむや)になってきた感のあるお金の問題が大っぴらに出てくる。今まで橘家はどうやって生きてきたんだろう…。旗本というのがどんなものかよくわからないけど、どこかからお金が入ってくるものなんだろうか。
仁先生の道具作成にだってお金がかかるだろうに。。。まぁ治療した人の中には既にお金持ちの人もいるから、その人らが出してくれてたのかな。
仁先生はその人柄とその技術でたくさんの人を救い、そして多くの人に慕われている。でも誰も仁先生と同じ時代の話はできない。皆、未来から来た仁先生の医術に驚くことしかできない。緒方洪庵さんが仁先生が未来から来たことを見抜くけど、本当にすごいと思う。
もくじっ!
JIN -仁- 3巻(文庫版)
"この時代"に無い医術を持つ南方医師
さっきも書いたけど、仁先生は未来から来たお医者さん。冷静に考えると138年後の未来から来た仁先生ってすごいよね。というか138年後なだけでここまで変わるものなんだ…。しみじみと人間ってすごいなと思う。人間というか日本人?の進化がすごすぎるのだろうかw
緒方洪庵さんは仁先生の皮膚移植でも既に驚いていた。恐らく皮膚移植って現代だとそこまで大きな手術も…無いような…。もちろん手術にはなるけど、この時代程大がかりにはならない。顔の傷も治るのが当たり前なところがあるだろう。
この時代の「ペニシリン」の凄さは、医学知識が無くても充分にすごいと思える。だって本来であれば術後に感染症になるところを、ならないようにする薬だから…!普段の傷もそうだけど、ばい菌が入るだけで危なくなってしまう。そのペニシリンを作り、使うことができるのは未来から来たお医者さんだけだろう。
良く思われない仁先生
2巻の時からそうだけど、この巻でもちょくちょく疎まれている。才能がある、というか効き目のありすぎる医術だからこそ、同族に嫌悪されている。だからペニシリンを培養していたところも燃やされてしまった。
緒方洪庵さんの所属する医学所でも疎む人が出てきてしまった…。緒方洪庵さんを「尊敬」している人からしたら、どこの馬の骨ともしれない仁先生についていこうとする緒方洪庵さんは「何を血迷ったことをしているんだ」となるんだろう。
人は信じたものが崩れるのを恐れるし、よくわからないものを恐れる。どちらも兼ね備えた仁先生は一部の人にはどんどんと嫌われていく。優れた人を見て、「敵」としてしまうことは…百害あって一利なしという気持ちはするけど…実際に当人からしたら仕方のない反応とも思える。
あなたの孤独を私に分け与え下さい
緒方洪庵さんは、仁先生が未来から来た人だと見破った。頭の良い人だからこそ、仁先生の持つ技術・知識が江戸時代の、文久の時代には無いものだと感じたんだろう。「仁先生は未来から来た」なんて他の人が聞いたら、「頭大丈夫?」って言われるようなこと。
だからこそ二人だけで話すし、外部にバレにくいように、聞かれていても仁先生に被害の無いように「合っていたら目を閉じて」って言ってくれたんだろうな。
緒方洪庵さんのことを私はよく知らない。歴史の資料集とかに居たような気もしなくはないけど…全く覚えてない。でも、このマンガの中ではとても民を思っている。江戸の、日本のみんなの病気・ケガが仁先生の持つ技術・知識でよくなれば良いと考えている。
こんなすごい考えの人も居るもんなんだね…!どんだけみんなのこと考えてるの…!!
緒方洪庵さんがいなくなったことで、医学所との縁が遠くなってしまったけどそれはそれで仕方ない。
仁先生は大人気
仁先生は、野風さんの言う通り野心がない。この時代への執着が無いからかもしれない。そして、女性への執着も無い。これが余裕にも見えているのかもしれない。だからなのか、咲ちゃんと野風さんに好かれている。
咲ちゃんは…今までの治療の時もそうだけど、必死に人を助けようとする仁先生に惚れたんだろうなぁ…。咲ちゃんもどんどん物を覚えてくれて仁先生も楽しかっただろう。
野風さんは、花魁の身である自分のことを他の人と同じように扱うところとか、同じ廓の中の仲間を助けてくれたことが大きいんだろうな。他の医者は助けてくれなかった人たちを仁先生は精一杯助けようとしてくれる。
梅毒だって、他の遊女を助けようと治療も願い出てくれる。梅毒チェックとかは遊女に断られてしまったけど、それでも助けようとする意志は伝わるからね。
この巻での患者さん達
この巻は患者さん多いような…!でも多くないとペニシリンもったいないからなぁ…。
- お茶屋の看板娘の皮膚移植
- 遊女:初音の敗血症治療
- 火事場での治療に加えて千吉さんの治療
- 佐分利さんの緊張性気胸の治療
- 野風さんの乳がん検診
って感じ??
この巻で出てくる田之介さん、この田之介が足でお金を囲うシーン…。白塗りの化粧のせいだと思うんだけど、「この金は私の血と肉…」とか言ってるあたり、すっごいフリーザに似てるんだよね…!!!気のせい?w
このシーンはおかげで田之介ムカつく!とかじゃなくて、
フリーザに見えるなぁ…。
という謎の感動。結局田之介さんは、謎の女性(恐らく野風さん)からの手紙で歌舞いてくれる。400両も払って、ペニシリンを売るのを止めてくれる。急にどうした感がすごいww想像できないけど、仁先生に言われるのと野風や遊女に「歌舞いてみせろ」と言われるのは…なんか違うんかな??
咲ちゃんは、看護師をやめます
3巻のラストらへんで決まってしまうこと。咲ちゃんは仁先生の助手をやめてしまう。今までは咲ちゃんは手伝いたくて、手伝ってくれてた。けど…咲ちゃんも嫁入り時。このままではタイミングを逃してしまう。
咲ちゃんは仁先生のこと好きだろうけど、仁先生は咲ちゃんを始め誰とも一緒になるつもりは無い。いいじゃん!って思うけど、無いらしい。
咲ちゃん居ないと…看護師いなくて大変だと思うけどどうなるんだろう(´・ω・`)これまで咲ちゃんの果たしてきた役目はそう簡単に他の人に代われるものではない。でも咲ちゃんをこのまま束縛もできない。
咲ちゃんが居たから、仁先生はこれまで文久の時代に存在できたのかもしれない…。咲ちゃんこのまま嫁に行っちゃうんかなぁ…。
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