鈴林です!花のち晴れ4巻の感想とネタバレを書いていきます。3巻までで愛莉との揉め事は終了。英徳学園で初めてのちゃんとした友達になることができる!花より男子でもあったけど、揉めていたキャラと仲良くなるっての良いよね!つくしとは違う感じで、音ちゃんも強い。

ハルトも道明寺とは違ったところがある、というのがしみじみ感じられるのがこの4巻だと思う。

毎回思うんだけど、この4巻の表紙ってなんとなく色薄いんだよね。気のせいかな?って思うけど、きっとわざと。この4巻にしてハルトは初めて表紙を飾ることができたw一応主人公の1人なのに、愛莉に表紙を取られてしまうという!!w

2巻では表紙にいるけど…つままれてるし…w

花のち晴れ ネタバレ 4巻

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第21花

ハルトが、男湯に入ったと思ったら…先客は女だった!?しかし目の前にいるのは裸の女。ハルトは焦りながら「見てねぇから!!」と言って急いで大浴場から出ようとする。確かに男湯と書いてあったはずなのに、どうして…!と思いつつ走る。

しかし焦りすぎたのか、ツルっと滑って後頭部を強打してしまった。(お風呂場で走ってはいけません)

 

音ちゃんと愛莉は一緒に温泉から出てきた。音ちゃんには久々の温泉だった。海斗たちコレクト5がいるスイートルームまで一緒に戻る。スイートルームは海が見える部屋になっていて、「朝が楽しみ」と愛莉が音ちゃんに話しかけると、音ちゃんはそろそろ家に帰るという。

愛莉や海斗たちは泊まり、朝に帰るつもりだったが音ちゃんは母が家で1人なので帰ると誘いを断る。『コレクト5と一緒なんて緊張するし』と言う理由もあった。駅までバスで行き、そこから特急に乗るつもりだと答えた。

杉丸がふと思い出したように「ハルトの車乗っていきゃいいじゃん。あいつも帰るってよ」と教えてくれる。海斗と愛莉がホテルのロビーまで音ちゃんを送ってくれる。ロビーでハルトを発見するが、ハルトの様子はなんだかおかしかった。

ハルトに「帰るなら江戸川も乗せてってやれよ」と頼んでくれる海斗。ハルトはさっき女の裸を見てしまった気まずさからか驚いてしまう。海斗は何も知らないので「なんだよ、帰るならついでだろ」と返す。

音ちゃんは「1人で帰れます」と断るが、愛莉も音ちゃんを送ってもらえるようハルトに頼んでくれた。2人に頼まれたことで、渋々了承する…ような形になり音ちゃんと一緒の車で帰ることになったハルト。

『絶対にこいつにだけはバレたくねぇ。絶対に』見知らぬ女の裸を見てしまったことで、ハルトの中に秘密ができていた。

音ちゃんに「お風呂いってたの?髪まだ濡れてない?」と指摘されてギクっとしてしまうハルト。「普段から乾かさないんだよ」となんとかかわす。急いで逃げてきたからそんな暇が無かった、なんてとても言えなかった。

ハルトの様子がおかしいので、一人で帰りたいのかと察した音ちゃんは「私電車で帰れるからいいよ」と再度断るが、ハルトとしても音ちゃんと一緒に帰りたい。「そんなことねぇし、乗れよ」と音ちゃんに車を勧める。

ハルトをじーっと見た後、「ホント?」と確認する音ちゃん。そんな音ちゃんを見て、『ちくしょうかわいいな!絶対に知られたくない。あれは事故で幻だ!』と、さっきのお風呂場でのことを思い出していた。

 

ハルトが転んで頭を打った後、目覚めたらそこには女がいた。「今、頭打ったよね」と言ってこちらを見ていた。一応心配してくれていた様子。ハルトはすぐに立ち上がり、何も言わずに服を抱えて逃げ出した。「待って」と言われたが、待ってなんていられない。一体あの女は誰だったのか…。

と悶々と考えていると、隣に座った音ちゃんに「大丈夫?顔色悪いけど」と心配されてしまう。考えに集中していたことに気づき、話題を変えようと「それより、何で今日泊まらなかったんだよ」と音ちゃんに話しかける。

「今日、母だ初めてパートの面接に行ったの」「パート?」ハルトはパートを知らなかった…。音ちゃんはハルトにパートタイムジョブ、というバイトのようなものだと教える。音ちゃんのお父さんの会社がつぶれてからずっと無気力だったが、ようやく動いてみる気になり、音ちゃんはとても嬉しそうに話す。

「ご飯作って待ってよかなって」と話し終えると、ハルトは興味津々という顔で「へえ…すごいな」と返した。「何に対してのすごいなの?」と音ちゃんが聞くと、「母親が働くのも飯作って待つとかもドラマみたいだ」とハルト。

普通の人から見たら、今日のパーティーやハルトの車の方がよっぽどドラマだった。音ちゃんは諦めたように「まぁわかんないよね。いいよ、気にしないで」とハルトに伝える。

ハルトは真剣に「おい、そういうこと言うな。知らないことは山ほどある。でもわからないってことはない。それを当たり前として壁を作るなよ」と後半は赤くなりつつも音ちゃんに言う。

「壁って、ちょっと大げさ…」と音ちゃんが言いかけると、「オレは、そういうのすっげぇ傷つくんだよ」と照れながら続けるハルト。「言っとくが何にでも傷つく弱っちい男じゃないぞ!」という謎のフォローも忘れないハルトだった。

熱くなりすぎてしまったことにハルトが後悔していると、音ちゃんがハルトに近づく。「ねぇ、髪の毛濡れてると思ったけど…それ血じゃない?」「血!?」と接近する音ちゃんに赤くなりつつも驚くハルト。

「そうだよ。固まってぱりぱりになってるよ」と赤くなるハルトに気づかずに伝える音ちゃん。近寄られたことに照れつつも「血が出ている」と言われたことで、ケガを認識したのか痛みが出てくるハルト。

「たんこぶできてる!さっき風呂場で転んで…マジか!急に頭がいてぇ!」と大騒動だった。さっき自分で言っていた『なんにでも傷つく弱っちい男じゃ…』とは真逆を行くハルトに、なんだか憎めないと感じる音ちゃんだった。

音ちゃんの家の近くで車から降ろしてもらうと、面接帰りの母とばったり会う。音ちゃんが微熱があったことを知っているので、「出かけて大丈夫なの?」と心配してくれる母。そして、一緒にいるハルトについても聞かれる。「学校の…」と説明しようとすると…

ハルトはまるで別人のようにきびきびと、そして礼儀正しく母に挨拶をする。とても丁寧にあいさつをするので、母も「すてきな人ねぇ…」とつぶやく。「まさか天馬くんと両てんびん…?」と読者と同じような目線になってくれる音ちゃんのお母さん。

音ちゃんも「やめてよ!」と言わざるを得ない。母は面接に合格したらしく、今日はずっとレジの勉強をしていたらしい。家に帰る前に、改めてさっきのハルトのことを思い出す音ちゃん。

『ああいう時にちゃんと挨拶できる辺り、やっぱり本物のお坊ちゃまだわ。神楽木晴、ホント変。ドキっとするじゃん…』

 

翌日、ハルトは頭の包帯を隠すためにニット帽を被ってきていた。(見た目がとても道明寺に似ている)

ハルトは財布を失くしてしまったらしく、杉丸や一茶に「おとといのイベント以来無いんだよ。ホテルに問い合わせても無いし」と会話を始める。お坊ちゃまである彼らはお金を使う時なんて無い。「どこかで服を脱いだとか?」という一茶の言葉に、『慌てて風呂から飛び出した時か…?』と想像する。

ハルトの心配をよそに、一茶はイベントでメグリンに会えなかったことをまだブツブツ言っていた。愛莉もいつの間にか来て、「メグリンとかそのあだ名マジでキモいわ」と一茶に文句を言う。一茶曰く「その辺のアイドルよりかわいくて人気」らしい。

英徳学園に続く道を、女の子が歩いてくる。周りの生徒が、「あの子見たことある」「誰?」「ほらあの子」と口々に話す。男子生徒が「あ!メ、メグリン!!」と言うと、ちょうどハルトが振り向いた。

そこには、セーラー服を着たメグリン。あの日大浴場でハルトとバッタリ会った女がいた。

「みつけた。神楽木晴さん。これ、お財布。ばったり会ったお風呂の落とし物です」ポカンとするコレクト5を置いてきぼりにして、メグリンハルトに笑顔で財布を手渡した。

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第22花

コレクト5は話に全くついていけない。「バッタリ会った」「お風呂??」「一緒の…お風呂…」それぞれ大いにショックを受けている。

「ハルト!!お風呂ってなんだ!?」一茶にいたっては何故か服を脱ごうとしているし、愛莉は目がとても怖い。ハルトも別の意味で目が死んでいた。

「メグリンだよな?西留めぐみ(にしどめ めぐみ)、なんでハルトと…」一茶は自分が狙っていたメグリンがハルト狙い?なことで混乱していた。そんな中メグリンだけは気にしていないように「お風呂で転んで頭打ってたから心配で、大丈夫?」とハルトに話しかける。

海斗・杉丸・一茶に睨まれる中ハルトは必死に弁解する。「いや違う!聞いてくれみんな!事故で、確かに男湯だったんだ俺が入った時は!!」「私が入った時は女湯だったから。ホントびっくりしたね」と笑顔で続くメグリン。

その会話を聞いていた愛莉は、「こいつ殺していい?」と海斗に許可をとろうとしていた。そんな愛莉を必死に止める海斗。

そんな中、英徳学園の校門近くにいる生徒は、コレクト5とメグリンという取り合わせ、そしてハルトとメグリンが知り合いだ、ということにざわざわし始めていた。

 

音ちゃんが登校するのと一緒に、母はパートにでかける。人前では緊張するからと薬を飲む母。玄関には、20日が近いからと天馬くんの家からまた服が送られていた。天馬くんのことを考えながら登校する音ちゃん。

『天馬くんのことを考えてなかったわけじゃない。頭のすみにずっとあった。自分は天馬くんにふさわしい人間なのかな。没落した成金家庭で、生活はいっぱいいっぱい。恋する余裕もない。同級生は毎日メイクをしてくるのに、私は口紅すら持ってない。

天馬くんの家の方が毎月お洋服を送ってくれるのも、私の服のせいでドレスコードにひっかかり、お店に入れなかったせいだ。天馬くんのお義母さまもたぶん私のことをよく思ってない。考えれば考えるほど…』

と思ったところで教室に着き、席に着く。クラスがいつもより騒がしかった。神楽木がすごい、とかメグリンがかわいかった…などなどクラスのみんなのテンションが高いことに気づく音ちゃん。

メグリンというモデルは、ホテルチェーンの令嬢で天が二物も三物も与えているような人物だ!とクラスメイトが話していた。

 

校門でワイワイやるわけにもいかず、メグリンはコレクト5のサロンに通されていた。愛莉は「なんで私たちのサロンに入ってんのよ!」とご立腹だ。メグリンはそんなことに気づいていないのか、サロンの建築に興味があるようだった。

一茶はそこですかさず「俺は君に興味があるなぁ…」とキメ顔で迫るが、メグリンは一茶を無視してハルトに話しかける。「大正時代からの建物なのかなぁ…ねぇハルトくん」

話しかけられたハルトはとても不機嫌そうに「知らねぇよ。つーかそろそろ帰ってくれねぇか。財布は助かったよ。でも他校の生徒がウチの学園に出入りしてるのを見られたらしめしがつかねぇ」と説明する。

メグリンは話についていけないのか、きょとん顔だ。そんなところがかわいい、と悶える一茶とイラっとして羽交い絞めにされている愛莉…。

「しめしって、ここにいる皆さんが生徒会とか、そーいう?」

「生徒会とか甘っちょろいもんじゃねぇ。オレ達は学園の秩序を守る守護者だから」と凄んで話すハルト。メグリンは、「そっくりだよ!まるでハイ・ガーディアンズみたい!」と言ってスマホを見せてきた。

メグリンが今やっている恋愛シミュレーションゲームに似ているらしい。ゲームの説明をするが、誰もそんなことは求めていない。愛莉にいたっては柱に縛り付けられたままメグリンに呪いを飛ばしていた。

「ほら見て、緑の星人ラッキーくん。ハルトくんになんか似てるでしょ」と画面を見せるが、誰も賛同できない。「似てるか!帰れ!!すぐ帰れ!!」と追い立てるハルト。メグリンの先をズンズン歩き、出口を案内する。

「ココ真っすぐいって階段降りたら出口だから、さっさと帰ってくれ」メグリンは不服そうに「さっさとって…。わざわざ届けに来たのに」と続く。

「だからそれは助かったって言っただろ?大体届けに来なくてもホテルに預けてくれりゃぁ…」とハルトが言うと、メグリンはずっと言っていなかった言葉を放った。

「全部見たくせに…。」この言葉で火をつけたように真っ赤になるハルト。真っ赤になりながらも「見てねぇ!!」と言うが、メグリンは見ていたことを知っている。

「見たとしてもオレは別に…!」と言おうとすると、「見たとしてもしょうがないし。ホテルの従業員にも父に頼んで注意してもらった。あと私はモデルもやってるから、バックステージで着替えるときはほぼ全裸なの。だから、ちょっぴり慣れてるっていうか」と説明しだす。

ハルトが何も言えないでいると「それとも?ハルトくんなら裸見られてもいいよーとか、言って欲しかった?」と笑顔で近づいてくるメグリン。

「馬鹿いってんじゃねぇよ!」と返すハルト。

 

2人のそんな様子を、2階玄関ロビーから見下ろす音ちゃん。クラスメイトが言っていた「ホテルチェーンの令嬢でモデルもやってて」「メグリンが来るって神楽木さんホントすごい」という言葉がよみがえる。

「知らないことを当たり前にして壁をつくるな」音ちゃんにそう言って真っ赤になったハルトは今、ホテルチェーンの令嬢であるメグリンと楽しそうに会話をしている。それを見て心がざわつき、冷たくなる音ちゃん。何も言わずその場から去ろうとする。

2階に音ちゃんがいるのを見て、ハルトは声をかける。「江戸川!聞いてたのか。今の話…。いや言うまでもないと思って。温泉でも入っていくかと思ったら、ちょうど男女入れ替えの時で運悪く…」とハルトが説明するが、音ちゃんがそれを聞かずに答える。

「なんで必死に弁解してるの。私関係ないし。どうでもいいんだけど。あの人有名人なんでしょ。みんな噂してた。神楽木晴を盛り上げて箔をつけるにはもってこいだね。やったじゃん。頑張りなよ。チャンスじゃん」途中から笑顔にもなる音ちゃん。

ハルトは、音ちゃんの言葉についていけない。「おい、なんでそうなる」

「なんでって。わかんないの?迷惑だって。こーいうのうっとうしいの。いちいち弁解しなくていいよ興味無いから。じゃあね」そう言ってハルトの前から音ちゃんは去った。

『何この気持ち。なんで私こんなにムキになって…。うっとうしいのは私じゃないか』と自問自答する。中庭に出ると愛莉がいた。

「ねぇハルト見た?女と一緒だったでしょ。メグリンとか言う女。ハルト、あいつ音のこと好きだと思ったのに。なんでこんなツメの甘いことすんのホントバカ」と音ちゃん(と読者)の代わりに怒ってくれる愛莉。

「愛莉さん、だからそれは違うって言ったでしょ。私だって別になんとも思ってないし。そんなの、どうでもいいよ」と愛莉に話す音ちゃん。『神楽木にドキっとした私を叱り飛ばしたい』と後悔までしている。

『大丈夫。別になんとも思ってない。だって私は恋する余裕なんて無いし。』

 

取り残されたハルトに、メグリンが声をかける。「大丈夫?どうしたの?」ハルトはそれに一切答えない。「なんで。こうなる…まったく…。あああちくしょう!なんでだよ!!!」

ハルト自身への怒りの言葉だった。

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第23花

ドーソンでのバイト、紺野さんに「ハルチン元気?あいつ面白いよね~。ミータンも会いたがってるよ」とハルトの話題を振られる。音ちゃんは「さぁ知りません」としか答えない。同じ英徳なのに会わないのか聞かれるが、「会うけど別に親しくないし」と答える音ちゃん。

様子がおかしいと察した紺野さんは、「ハルチンと何かあったの?」と核心をついた質問をしてみる。「全然!!私雑誌コーナー整理してきます!」と返事をして、音ちゃんはレジから雑誌コーナーに向かった。

クラスの子が見ていたブルーティーンと言う雑誌が目に入る。ちょっと中を読むと、英徳に来ていたメグリンが載っていて経歴も書いてあった。急成長のホテルリゾートの令嬢で読モとして登場して以来問い合わせが増えて今はタレント業もしているらしい。

ハルトとメグリンの会話を思い出す。「とてもかわいい人だったな。この写真よりずっとかわいい。温泉でバッティングしたってこと?あんたはうっかり八兵衛かよ。』と考えていると紺野さんも雑誌コーナーに来てくれた。

「その子知ってるよ、メグリンでしょ?いけてるJKってテレビに出てたよ。すっごいお嬢なんでしょ?顔もかわいくて恵まれてるよね。あたしらとは世界が違うね」そう言われて「うん」としか言えなかった。お客さんが来て、紺野さんはレジに戻っていく。

『なんでこんな気持ちになるんだろうって考えてたけど、それが今わかった。紺野さんの「あたしらとは世界が違うね」って言葉が胸に刺さった。わかっていたつもりだけど、なんだかガッカリしたんだ。私のことを好きみたいに言ってたくせに。

 

あれ?これってまさかヤキモチってやつ!? あいつがこの間車内で真っ赤な顔して言った言葉に感動したんだ。なのにさ、結局あんたの周りにいる子はメグリンみたいな子なんじゃない。』

立ちすくむ音ちゃんを心配して紺野さんが声をかける。「紺野さん、どう思います!?自分のことを好きっぽい人が、他の女子とキャッキャしてるの見てモヤモヤっとするのは…」と聞こうとするとすかさず紺野さんから

「ヤキモチじゃね?」とまたしても核心をつく答え。

音ちゃんはすかさず新発売のカップ麺の話題を振って無かったことにする。紺野さんには「情緒不安定かよ」とツッコまれてしまった、

『ホントに違うんだって!何で私があいつにヤキモチ焼くの!!』音ちゃんの自問自答は続く。

 

一方ハルトは、見るからに落ち込んでいた。そんなハルトを心配するメグリン。「うるせぇ。ついてくんな」と拒絶するが、メグリンは無視して「私のせいかなって。あの人彼女なの?」と聞く。

「ちげーよ」と言って顔を伏せてしまうハルト。「弁解とかいいからって聞こえてきたけど、追いかけてちゃんと話したら?黙ってるのが一番よくないよ?」と一応正論を言うメグリン。

「ダメだそんなの、崩壊する!」とすかさず返事をするハルト。「もう3分の2は粉々に砕けてる。「うっとうしい」「興味無い」「どうでもいい」のフルコンボ…。」とメグリンに説明してしまうハルト。

「メンタルよわ…」と言うメグリンに「弱いとか言うな!男ってのはそういうもんなんだよ!好きな女に言われたら核弾頭並みの威力があるんだよ!」と力説する。「それを言えばいいんじゃない?ちょっとグッときたよ」とハルトの言葉を評価した。

キモくないか?と心配するハルトに「ストレートが一番効くよ!」と後押しする。「ちょっともう一回言ってみて。練習だよ」とハルトを促すメグリン。ハルトは、メグリンで練習をすると決めたようだった。

顔を真っ赤にして「す、好きだ」と(音ちゃんに伝えるつもりで)メグリンに言う。言ってしまってから「こんなこと言えるか!つか知らねぇ女になんでこんな練習してんだ!バカバカしい!帰る!」と言って一人帰って行った。

残されたメグリンは、何故かときめく自分の胸に「あれ?」と困惑していた。

 

家に帰った音ちゃん、母がきれいな帯を抱えている。聞けば、「今日訪問販売の人がみえて、5割引きって言うから買ったの。これから何かと必要かもしれないし。あたなと天馬くんの結納の時なんかに…」と話し始める。

音ちゃんは我慢できず母に怒鳴ってしまう。「お母さん、何考えてるのよ。そんな余裕あるかどうか、普通に考えればわかるでしょ!?」怒っている音ちゃんにただ謝る母。

「お母さんに振り回される私の身にもなってよ…。もうやだ…」そう言って、帰宅したばかりの家から走って出ていく。

『言った。いつか言ってやりたいと思ってた。なんでうちは普通じゃないのか。もう昔みたいにお金なんて無いのに。』走り疲れて橋のそばでとまる。『でも、今日の私は死にたいぐらい最悪。人を傷つけてまわる両刃のナイフみたい。大嫌いこんな自分。何一つ自分で選んだことなんて無いのに。大嫌い。』

音ちゃんは泣きながら橋の上を歩いていた。

そんな時、天馬くんが乗った車が通りかかった。「音?やっぱり音だ。どうした?こんなところで」天馬くんは優しく音ちゃんに話しかけた。

涙を拭きながら「何でもない。今帰るところ」と答える。天馬くんは音ちゃんのウソに気づいていた。「家から逆方向だろ。それになんでもないって顔じゃない。」天馬くんの心配を止めるように「いいの放っておいて!」と強く言う音ちゃん。

「天馬くんごめん、このまま帰って。私自己嫌悪で今ぐちゃぐちゃなの。見境なくケンカして当たり散らして…。」音ちゃんがケンカ、ということが意外で天馬くんはとても意外そうだ。

「とにかく、今の私最悪なの。関係ない天馬くんを傷つけかねないから放っといて!」音ちゃんの言葉を聞いても天馬くんはどこにも行かない。「嫌だよ。ほっとけるわけないだろ?音になら傷つけられてもいいよ」

天馬くんの優しさに、また涙があふれる音ちゃん。

「むしろそんなむき出しの音を見られた人が羨ましい。いつも何か我慢してる音しか見たことがないから」と話す天馬くん。「おいで。手が、冷え切ってる。大丈夫。俺がいるだろ?」そう言って、音ちゃんの手を取って優しく声をかけてくれる天馬くん。

メグリンは、楽屋で緑の星人ラッキーくんを見て、ハルトを思い出していた。そしてまた、自分のときめきに困惑する。「あれ?」

 

ハルトは家でまだ頭に包帯を巻いたまま、ぼーっとしていた。小林は嫌な予感がしていた。ハルトが大事にしていたパワーストーンの水晶が、壁掛け時計が落ちて来て粉々になってしまっていたのだ。

「気のせいで…ありますように…!!」

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第24花

『天馬くんの手はあたたかくて、まるでこの世の悲しみを溶かしてしまうくらいだった』

「音、明日は20日だろ。どこか行きたいところはある?うちの執事がイタリアオペラのチケットを用意してくれたけど、どうする?」「せっかく用意してくれたんだったら、私はどこでも…」と言いつつもオペラはちょっと苦手だった。どうしてセリフが全部歌なんだろう…と考えていると

天馬くんも「オペラってなんでセリフが歌なんだろう」とつぶやく。「今、私も同じこと考えてたよ。天馬くんもそう思ったの?」とつい聞いてしまう音ちゃん。天馬くんは真面目な顔をして「なんかいっつも笑いそうになるんだよな。たいがい太ったおじさんが歌い始めるだろ」とキャラじゃないようなことをさらっと言ってのける。

「いつも目を開けて寝てるよ」と答える天馬くんに、音ちゃんは笑いを我慢できなくなってしまった。「ちょっとやめて。絶対人にそんなこと言っちゃだめ」天馬くんが「音が笑った」と言って微笑む。自分でも気づかないうちに笑ってしまったことに気づいた音ちゃん。

「さっきはごめんね。天馬くんに八つ当たりみたいなこと…」と思い出しても恥ずかしくなってしまう。「俺はそんな音が見られて嬉しかったけど、神楽木には見せてるの?」と天馬くんが真剣に聞いてくる。

「ぜ、全然。あんな人関係ないし。なんでそんなこと言うの」とごまかす音ちゃん。「ごめん。おかしいよな。ずっと気になってた。音のことになると急に自信が無くなる。俺のことはどう思ってるのか、神楽木とよく一緒にいるのか、とか…。みっともないな、俺」少し照れながらも話してくれる天馬くん。

天馬くんにちゃんと返事をしていない音ちゃんは何かを言おうとするが、家の方から音ちゃんのお母さんがやってくる。母も天馬くんに気づいたようだった。天馬くんを見て「ご立派になられて…!美代子さんが見たら…!」とまた泣きだしてしまう。そんな母を止める音ちゃん。

母も来たので今日は分かれることになった。別れ際、もう一度天馬くんにお礼を言う。『絶望的に消えてしまいたい気分だったのを救ってくれた。そしていつも優しい気持ちにさせてくれる天馬くん』

母は、さっきの帯を返すと言ってくれた。クーリングオフのことを「クリーニング~~」という覚え方をしていたが、返してくれると言ってくれて助かることに変わりはない。母とも仲直りして…でもまだ胸のつかえは残っている。

ハルトとメグリンのことを思い出してしまい「あっ!もう!なによバカ!!」と大きな独り言を言ってしまう。そのせいで母は怖がってしまった。『余計なことばかり考えないで、ちゃんと向き合うんだ。ちゃんとした私で。あんな顔をした天馬くんを、もう見たくない。

 

次の日の朝、天馬くんの家に用意してもらった服を着ないで自分の服で天馬くんに会いに行く音ちゃん。「ごめん、贈ってもらった服を着てこなかった」と伝えると「いいよ全然。あれは義母が勝手にやってるものだから」とフォローしてくれる天馬くん。

「オペラに行かないならいいかと思って…」と伝える音ちゃんだったが、天馬くんの服とつりあわないようにも見える。「もう少しちゃんとした服に着替えて」と家に戻ろうとする音ちゃんを止める天馬くん。

コートを脱いで、上に着ていた服を腰に巻き付ける。「少しはカジュアルになったかな」と、音ちゃんに合わせて服を少し変えてくれる天馬くん。「コートがダメだな。買いに行こう。どこか売ってるところある?」と音ちゃんに聞くと「隣町にあるよ」と、普通のカップルのような答えが。

天馬くんと音ちゃんは古着屋に来ていた。天馬くんにとっては初めての古着屋。キャップを被ったりと、天馬くんが「普通の男の込みたい」な服を着ることでテンションが上がる音ちゃん。天馬くんとしては「元々普通の男の子」なのだが…。

「これも着てみて、アーミー柄!」「音もこれ着てみてよ」と古着屋デートを楽しむ2人。アーミー柄の上着を着てニット帽を被った天馬くんは、普段とは別人のようだった。音ちゃんが勧められた上着も「かわいいな」と誉めてくれる。

天馬くんは「これ着ていきます」と、さらっと音ちゃんの分も出してくれる。はしゃいだ笑顔で「こーいうのもいいな」と音ちゃんに笑いかける天馬くん。こんなにはしゃいだ天馬くんを見るのは、音ちゃんには初めてのことだった。

どうしてもっと自然に会って、天馬くんを知ろうとしなかったんだろう、と考える。いつも毎月20日は能や歌舞伎、オペラ、ピアノコンサートと、アカデミックな1日だった。格式的で新しいことが無かった1日。

「今日はもっと新しいことをしようよ」と天馬くんが話す。水族館に入ってみることになった。中にいる魚はどれもかわいかったり、すごい見た目のものがいたり様々だった。そして、天馬くんはとても物知りだった。

ふと、『天馬くんって本当にきれいな顔してるな…』と考える。『不思議で仕方ない。こんな完璧な人が私のことを…』考えながら歩いていると、天馬くんに「そっち何かやってるみたいだ」と教えてもらう。前を見るとメグリンが撮影をしているようだった。

遠回りしようとしたとき、メグリンが音ちゃんに気づいて話しかけてくる。「ねぇ!英徳の!!」と音ちゃんを指さす。天馬くんに「知り合い?」と聞かれるが「しらない」と答える。

メグリンは何とか思い出してもらおうと「ほら昨日、ハルトくんと私がいた時上から見てたんだよね?」と話してくる。本当は覚えているが「そうでしたっけ?」とすっとぼける音ちゃん。

メグリンは気にせず「あの後大変だったんだよ~」と話し続ける。すると音ちゃんの後ろにいる天馬くんに気づいたようだった。

「あれ、彼氏?もしかしてデート…ですか?ですか…ね…」と勝手に話を進めだす。音ちゃんは早く会話を終わらせようと、さっき見たダイオウグソクムシの方を指さして「あっちにオオグソムシがいますよグロイやつ」といる方を指さした。

「じゃあ失礼します」と言ってメグリンに背を向ける。「ちょ!ちょっと待って、あの、彼氏ってことでいいんですか?私昨日からハルトくんのことが頭から離れなくて。どうしようって思ってたの。このまま私、彼のことを考えていいのかな」

メグリンの言葉に、音ちゃんも天馬くんも一時言葉もない。

「どうぞご自由に。私はあの人と全く何の関係も無いですから。じゃあ失礼します」音ちゃんはそう言って、天馬くんとその場を後にした。天馬くんは「いいの?俺とのこと、誤解してるんじゃないのか。ハルトって神楽木のことだろ?事情がよくわからないけど」と天馬くんは心配してくれる。

音ちゃんは、天馬くんにこたえようと決める。

「天馬くん、私のことを今もただの幼馴染と思ってない?」

「今も昔も、これからも音は大切だよ」

「私で良ければ、付き合ってください」天馬くんの手を取って、しっかりと答える音ちゃん。

『天馬くんの手はあたたかい。この人と、ちゃんと向き合って生きる』

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第25花

その日ハルトは大きく引き伸ばした道明寺の写真を見ながら考えていた。

「道明寺さん、道明寺さんはド庶民の女と付き合って招来を約束したと聞きました。オレはそれを心底理解できなかったけど道明寺さんはその人とすんなりいったんですか。」

写真の道明寺に相談するハルト。完全に詰んでしまった。「道明寺さんと会って、話がしてみてぇなぁ…」と悩んでいると小林が扉をノックする。お客様、それも女性の客が来ているという。愛莉ではない女の客に心当たりが無かった。

現れたのはイルカのぬいぐるみを抱えたメグリン。「今日水族館で撮影があったの。これお土産」と言ってぬいぐるみを押し付けてくる。「いるかよこんなもん!人の家に勝手に入ってくるんじゃねぇよ!帰れ!」とハルトは返すがメグリンは全く気にしていない。

「どんなおうちに住んでるのかなーって。すてきなとこだね」とどこ吹く風だ。

「おい。冗談抜きで帰れよ。こっちはそんな気分じゃないんだよ」と凄むハルトに小林がメグリンのフォローをする。小林はここ数日のハルトを見ていて、とても心配だたようだ。部屋にこもってため息ばかりついているハルトを見て、体を壊すかもしれないと心配になったらしい。

小林に言われ、仕方なくメグリンがいることを許すハルト。しかし今日はシェフが休みを取っていて、お客様をもてなせない、と小林は謝罪する。するとメグリンは「私作ろうか?」と提案した。

小林は「お客様にそんなことをさせるわけには!」と止めるがメグリンは聞いていない。ハルトも強引に台所に連れて行くメグリン。ハルトの家の台所で、色々見ながら「小さい頃かくれんぼしたなぁ~。しなかった?かくれんぼ!」とハルトに話題を振るが、ハルトは一切答えない。

「何を作ろうかな」など独り言を言いつつも髪を結び、料理を始めるメグリン。メグリンを見ながら、『モデルと言っていたし外見も整っている。男の目を引くし、かわいいと思う。一茶も大騒ぎしてたな』と考え込む。

メグリンの料理は完成したが、黄緑色のスープ…のようなものだった。笑顔で「どうぞ召し上がれ」と言われるが、食べられるのかもわからない。ハルトに言われ、責任とって先に食べることになる小林。

「ふしぎなフルーティーな味が…この食感…なんだったか…」と意識が飛びそうな小林に「ぶどうのグミです」と自慢げに答えるメグリン。その答えを聞いて、「ゴフォ!!」と言いながら椅子ごと小林は後ろに倒れた。

他のメイドや執事に運ばれていく…。メグリンはスープを飲みつつ「おかしいな。けっこうおいしいと思うんだけど」ととても不思議そうだ。「味見してこれか!!」とツッコむハルト。

「今度はもっとちゃんと作る」というメグリンに「今度とか無いし」と冷たく返すハルト。「あの人の料理は食べたことあるの?」と音ちゃんの料理を食べたことがあるか聞かれる。紺野さんの家で音ちゃんが作ってくれた料理を思い出すハルト。

「あるよ。ミシュラン三ツ星よりもおいしかったな」と答える。「おめーが作ったブタのエサとはわけが違うぜ」とケンカ腰に続けるハルト。

ブタのエサと言われさすがのメグリンもカチンと来たようだった。「まちがえたぜ。ブタも食わねぇ。スープにグミとか入れるな!」「味もみてないのに何よ!」「観なくてもあの色でわかるわ!」とぎゃあぎゃあ言い合いを始める2人。

メグリンはつい「でももうそのおいしいご飯は食べられないよ。今日水族館で…」と今日見たことを話しそうになる。「水族館?」と聞かれてしまい、メグリンはチョウザメからキャビアを思い出し、キャビアからハルトを思い出し、カスピ海も思い出した、カスピ海行ったことあるかな…とつじつまの合わない言い訳を始める。

ハルトは、メグリンが自分を励ましに来たのではと察しがつき始めた。昨日の自分があまりにも落ち込んでいたから、励ましに来たのでは、と。赤の他人に心配されるなんて、ダメだろ、と先ほどまで馬鹿にしていた料理を「一口だけ食うわ」と食べることにする。

メグリンは「ホント!?無理してるでしょ!?」と言うが無理しないとこんなものは食べられない。一口、口に入れて吐き出しそうになるがなんとか飲みこむ。

「クッソまずい。でもサンキューな。おかげで決心ついたわ。あれから色々考えたけど、確かにいつまでもこの状態じゃいられねぇ。ちゃんと告ってくる。あいつのバイト先行ってくるわ。」そう言って席を立つハルト。

『なんでこんなにぐずぐずしていたのか。その分距離が離れてしまった気がする。たぶん道明寺さんもそうしたと思う。』走るハルトを追いかけてくるメグリンに「ついてくんなよ!」と言うと「今日じゃなくてもいいんじゃないの」などメグリンはハルトを止めだす。

 

音ちゃんは天馬くんの車に送られて、ドーソンまで来ていた。シフトを抜けられなかったらしい。謝る音ちゃんに、天馬くんは「音が疲れてないか心配だけど」と優しい言葉をかけてくれる。

別れ際、天馬くんは「音、本当に?さっき言ってた、付き合ってって言葉…空耳じゃない?もし本当なら、俺は今夜誰よりも幸せなんだけど」と後半照れながら聞いてきた。

音ちゃんは改めて、「天馬くん、よろしくお願いします」と笑顔で言って頭を下げた。笑いあう2人。

そんな2人を、ハルトとメグリンが少し遠くから見ていた。

『なんだ今の。なんだ?』ハルトの思考が追い付かない。見たものを受け入れられない。メグリンはハルトの服の裾を掴み、「大丈夫だよ、私がついてるから」とハルトに声をかけた。

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第26花

バイトに入る前の音ちゃんの格好を見て紺野さんが「今日なんかかわいいじゃん。ハルチンとデート?」とからかってくる。音ちゃんは「いえ全然。」と答え、着替えるためにすぐ中に入っていった。紺野さんは、最近の音ちゃんがおかしいことに気づいていた。

ハルトは、ドーソンの前から動けない。しばらく音ちゃんをみつめていたが、メグリンを置いて突然走り去った。メグリンはレジをする音ちゃんを一瞥すると「決めた」と一人決意する。

神楽木邸ではガタガタと音がしていた。ハルトが抱えているのは、願いを叶える金色の観音像、運命のラピスラズリや宇宙の石、帝玉のネックレス…今まで通販で買ったものを捨てようとハルトはそれらをゴミ袋に詰めていた。

思い出すのは、音ちゃんが天馬くんに「よろしくお願いします」と言っていた時。

「くそ。何やってんだオレは…。バッカじゃねーの!?」自分で自分に怒る。

『今まで、努力をすれば何とかなった。頑張ればなんとなく光が見えてきた。だけど、馳天馬、あいつを前にして今何をやっても勝てる気がしねぇ』

ハルトは学校を2日休んだ。愛莉は「ハルト!まだ来てないの!?」と杉丸たちに当たり散らす。一茶にたしなめられるが愛莉は収まらない。「どうもこうもないわよ!あんたらよくそんなマヌケ面してられるわね!!」

ハルトが登校すると、生徒たちがひそひそ話している。どうやらハルトを尊敬しているようだった。「あ!すみません。わざわざ転入してくるなんてびっくりして!」と生徒に謝られるが、ハルトは意味がわからない。

振り向くと、英徳学園の制服を着たメグリンが「おはよーハルトくん」とあいさつしてきた。メグリンが現れたことでテンションの上がる英徳生徒たち。そんなメグリンを無視して歩き出すハルト。

「ハルトくん、怒ってる?私、幼稚園からずっと女子大付属だったから将来のために環境変えてもいいかなって思って!英徳って開かれた学園でしょ?私の家はそれに値しないかな?ねぇ!」と声をかけるが、ハルトは振り向かなかった。

海斗は西留めぐみが転入してきた効果を実感していた。今日だけで転入希望者が20%増加し、桃乃園学院を猛追していた。愛莉はメグリンの転入を許可したくなかったが、生徒数が増えている以上何の問題も無かった。

怒りをぶつけるように「ハルト!どうすんのよ!!」と愛莉はハルトに聞くが、ハルトは「どーでもいいわ」と全く取り合わない。

「ハルト、あんた音はどうするのよ。あんなのが近くにいたら、うまくいくものもいかないじゃん」と説得すると「愛莉、あいつ馳と正式に付き合ってた」とハルトは返す。それだけ愛莉に伝えて、ハルトは先に帰って行った。渋谷をあてもなく歩くハルト。

ガラが悪いのにぶつかるがハルトは気にしない。案の定絡まれるが「うるせぇなぁカス。てめぇの汚い手が触ったから、この服捨てるわ」とチンピラを煽るハルト。路地裏に引き込まれ、3人から殴られ続ける。

『どうでもいい。中東部の時、いつも同じ奴らにカツアゲされて道明寺さんが助けてくれた。その日から強くなろうと誓った。でももうどうでもいい。』

殴り飽きたのかチンピラは殴るのをやめた。代わりにハルトの財布に目をつけた。金をとろうとしたとき、メグリンの「おまわりさん!こっちです!」の声に気づきチンピラは逃げて行った。

ボロボロになったハルトにメグリンはハンカチを渡す。「途中までついていけたけど、見失っちゃって…。路地裏だとは思わなかった」心配するメグリンの手を払うハルト。

「触んな。かっこ悪いだろ?これがオレの本当の姿だ。ホントに自分で嫌になるくらい女々しくて情けない。わかったらもう行けよ」とメグリンに冷たく当たる。

「行かないよ。私は同じように辛い。辛くて悲しい。あなたの気持ちがわかるから」そう言って目にいっぱい涙をためて、ハルトの目を見ながらメグリンはまっすぐに話す。「お願いだから、自分を傷つけるのやめて」と言って涙を拭くメグリン。

ハルトは、自分のために泣いてくれるメグリンが…よくわからなくなってきていた。

公園で休んでいると「私今日お弁当作って来たんだった。はい、どうぞ!」と言って嫌なオーラが漂う弁当を、メグリンはどこからともなく取り出す。

「お、お前さっき自分を傷つけんなとか言ったよな?オレの内臓が傷つくとか思わないのか?」と抵抗してもメグリンは勧めてくる。何故か蛍光ピンクの料理まであった。

一応食べるハルト。

「死ぬほどまずい…」「えー?おかしいなぁ」

『こいつ…なんなんだよ本当に』メグリンが、(料理も含めて)よくわからなくなってきていた。

第27花

夜、愛莉は音ちゃんの家に来ていた。音ちゃんをにらみつけている愛莉に「おにぎり食べる?」と話しかけるが、「いらない」と強く拒絶されてしまう。愛莉はハルト狙いで転入してきたメグリンのことで、音ちゃんの家に来ていた。

音ちゃんも、西留めぐみ、メグリンが転入してきたことを知っていた。学園中が大騒ぎだったので知らない訳もない。メグリンが学園に転入してきて、ハルトと歩いているところを、何回か見かけたこともあった。

「まだ付き合っているわけじゃないけど時間の問題だよ。私は何のために身を引いたのよ。音、あんたなんで天馬と付き合ってるのよ。そのパズルのピースは違うでしょ…。」そう言って、出されたおにぎりにかぶりつく愛莉。

「わかるよ。だってあいつ完璧じゃん。100人いたら100人馳を選ぶよ。ハルトなんて足元にも及ばないよ!でも、良い奴だよ?ハルト。」そう言って泣きながらおにぎりを食べる愛莉。

「だからそれは…」と言おうとする音ちゃんに「音!おにぎりもっと!」と追加を要求する愛莉。その後愛莉は泣きながらおにぎりを10個食べて、帰って行った。

ベランダに出て、天馬くんと電話をする。まだ2人とも電話に慣れなくて、何と言っていいか迷ったりするけどそんな会話も音ちゃんは楽しかった。2日一度、電話をしている音ちゃんと天馬くん。

電話の中で、週末にフラワーランドというオープン前の遊園地に行くことになる。いつもは20日に会っていたが、別の日に会う約束。

天馬くんと会うことを、それまでデートだと考えていなかった音ちゃんだった。『こうして今までと違うことが増えていくと、確実に変化していって…私たちは付き合っているんだ、と思う』

天馬くんと電話した次の日のお昼、いつも通り自分の席で1人でお弁当を食べようとする音ちゃん。突然「その茶色いのはなんですか?」と声をかけられびっくりしてむせてしまう。

話しかけてきたのはメグリンだった。「1人でお弁当?友達は??大丈夫?」と心配してくる。音ちゃんはむせつつも「いつも一人でここで食べてます」と返答した。なんとメグリンは前の席に座ってきて、お弁当についてあれこれ質問して、音ちゃんのお弁当をどんどん食べだした。

お弁当が空になってから「あ!ごめん。ついおいしくて全部食べちゃった」と謝るメグリン。音ちゃんは「いいですよ」と優しく言いながらお弁当を片付ける。

「ごめんね。食べてみたかったの。ハルト君があなたの料理、ミシュラン三星よりおいしかったって言うから…」と語り出す。「そんなの冗談ですよ」と返すと、メグリンは自分の家のシェフに料理を教わろうとしたことを話し出す。

シェフはフォン・ド・ヴォーから教えるというので自力で頑張ったら指をたくさんケガしてしまったらしい。「怒られちゃったよ。撮影があったから。私モデルとかやってるんだ」と語る。

『本気なんだ、神楽木のこと』と実感する音ちゃん。

名前で呼び合っていい、となった後早速呼ばれる。

「音ちゃんはさ、水族館で一緒にいた人とうまくいってるの?」と聞かれ肯定する。「実はあの夜ハルトくんと見ちゃったんだ。コンビニの前で2人のこと…。ちょうどあのコンビニにハルトくんが行こうとして。ああ2人お付き合い始めたんだってなんとなく声かけられなくて帰ったんだけど。」とメグリンがあの日のことを語り出す。

「え…何の用事があって?」と聞かれたが、メグリンは「告白しに」なんて言えなかった。「なんだったかな。アイスとか買いにだったかな」とぼかす。

メグリンは改めて「あの、音ちゃん。いいんだよね?私、ハルトくんと付き合いたい。いいんだよね?」と音ちゃんに許可を求める。音ちゃんはそれに対して「私は関係ないから」と了承の意味を込めて返答した。

メグリンはそれを聞くととても喜んで、「デートとか私から誘ってもいいかな?」など音ちゃんに早速相談する。「お弁当ごちそうさま!」と言って、メグリンは帰って行った。

『すごいな。圧倒されちゃう。すごくかわいくて積極的で。きっと神楽木も秒殺で落ちる。そうしたらすぐにこの胸の痛みも無くなる。私は前だけ向いていこう』

 

週末、音ちゃんと天馬くんは2人で開園前のフラワーパークに来ていた。株主のためだけに開園していて、ほぼ貸し切り状態だった。天馬くんと音ちゃんは、「乗ったことが無い」という理由で絶叫マシンにチャレンジする。

音ちゃんは三半規管が弱いことをすっかり忘れていて、ジェットコースターに乗ったことで気持ち悪くなっていた。天馬くんに勧められ、ベンチで横になる。天馬くんは管理室に薬を取りに行ってくれるという。

『こんな乗り物10年くらい乗ってなかった…。失敗した…』と後悔していると、向かいのベンチでもさっきの自分と天馬くんのような会話をしている2人がいることに気づく。

『ここの乗り物、ハードなのが多いしな…」と考えながらふとそのベンチを見ると見知った顔が。向こうも気づいたようで起き上がる。向かいのベンチで寝ていたのは、神楽木晴だった。

「な、何してんだよ…」と話していると、水を買いに行っていたメグリンが戻ってくる。メグリンも音ちゃんに気づいた。メグリンのお父さんがフラワーパークに出資しているらしく、ハルトを誘ってきたらしい。

そこに薬をもらってきた天馬くんも合流する。

ハルト、天馬くん、音ちゃん、メグリン。すごい4人が遊園地で揃ってしまった。

メグリンは「このままWデートしようよ!」ととんでもないことを言い出した。

 

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花のち晴れ 4巻 感想

海ちゃん似のメグリン

やっぱり4巻って言ったら、メグリン!そして花より男子を読んだ人なら、絶対に記憶に残っているであろう海ちゃん!!あいつに似ているんだよなぁメグリン。

花より男子での海ちゃんは、道明寺が記憶喪失になったときに現れた女の子。やっと道明寺とつくしが付き合えるぞぉぉぉ!!!ってなった時に道明寺が刺されて重体に。目覚めたらつくしのことだけを忘れてしまっていて、同じ病院に入院していた海ちゃんも道明寺を好きになってしまう。

つくしが近づくと道明寺が「頭が痛い」って言うから、海ちゃんが「つくしちゃんはもう来ない方が良いと思うの」って言ったのが最高にムカつくポイント。そして、花沢類が「お前ら何言ってんだよ!」って西門や美作に文句言ってくれて、海ちゃんにも「何にも知らないくせに出しゃばってくるな!」って強く言ってくれるところが泣ける。

思い出しても泣ける。花沢類がつくしの代わりに怒ってくれるのが…もうホント良かった…!!

その、海ちゃんに似ているメグリン。ハルトが記憶喪失になるわけじゃないけど、温泉でたまたまバッタリ会ったことで、そして告白の練習台になったことでハルトを好きになるとは…。

ハルトと音ちゃんの間に、愛莉という障害が無くなって後は天馬くんとハルトの差を埋めるだけか…!?と思いきやのメグリンだからね。このメグリンも、海ちゃんと同じく「天然」というか良い子なのがまた…w

ジャンプ+のコメントでも、海ちゃんウゼー派が多かったような気がする。「私ハルトくん好きかも」ってわざわざ音ちゃんに報告するのが本当に嫌。

海ちゃんもそうだけど、男に好かれて女に嫌われる女、って感じだよね。もちろんあたしはメグリン応援してません。ハルトの執事の小林に好かれてるのすら嫌だわ。

歩み寄る

道明寺は、つくしを自分の世界に何とか引き込もうとしていたけど、ハルトは音ちゃんの世界をもっと知ろうとするよね。ここが道明寺との大きな違いだと思う。もちろん、元々庶民派ってのもあるとは思うけど…個性の差かな?

道明寺はアパートで寝るのも慣れなかったし、つくしと同じ生活水準では生活できなかった。でもハルトは、同じ生活水準で生きられるか、の前にまず知ろうとしてくれてる。パートに出るとか、バイトとか、音ちゃんの生活を知ろうとしている。

音ちゃんの言う「わかんないか」ってのも嫌味ではないと思うんだよね。ハルトのような人には、知らなくてもいい世界だよね、とかそんな意味合いもあると思う。ハルトが「わからないことを壁として、当たり前だと思って欲しくない」と言った時に、音ちゃんの表情が固いのは…なんでなんだろう。

もうこの時点から「別世界の人だから」というのがあったのかな…。

選んだ手

音ちゃんはハルトへの思いを断ち切る意味もあって、天馬くんと付き合うことを選んだ…とも思う。それだけではないと思うけど、ハルトとメグリンのことはそのきっかけにはなっていると思う。

この天馬くんと音ちゃんが付き合う時の話、ジャンプ+のコメントでは「お似合いだー!」とか「もうこの2人でいいんじゃね?」というコメントばっかりだったw天馬くんに悪いところないし、音ちゃんを助けてくれるし、理解してくれるし、良いところばっかりなんだもの。

音ちゃんと天馬くんで古着屋に行って、一緒に服を選んでるところが本当にかわいい。なんてかわいいんだ。

ハルトと天馬くんの朝

2ページくらいのおまけだけど、すっごいかわいい。天馬くん、マジンガーZじゃないと起きられないとか…超絶かわいいんだけど。かわいすぎる。音ちゃんと朝チュンしても、起きる時はマジンガーZなのかな。是非ともここはドラマでも再現して欲しいw

ハルトは、毎回小林のウソで起きるのかwなんてアホの子なんだw毎朝の記憶がリセットされてしまうんだろうかwそりゃ小林も悲しくなるわw道明寺が朝、神楽木邸を訪れる日が来るんだろうか…w

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