鈴林です!花のち晴れ8巻の感想とネタバレを書いていきます!

8巻の表紙はとうとうハルトだけ…!このハルトが道明寺に似てきているのがもう…もう半端ない。え!?というかこれって…ハルトで良いんだよね…?と思うくらいに似ている。

つーか8巻のヒキが上手過ぎるんだけど…これで終わって9巻に続くとか…!ストレスがヤバい!!w9巻が出ている状態で8巻読んでよかったと思いますわw

花のち晴れ ネタバレ 8巻

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花のち晴れ 8巻 ネタバレ

第50花

雨が降りそうになってきたが、それでもハルトはずっと待っていた。誰かが女の人が走ってくる。

「ごめんね、待った?」

「おせぇぞ…!」

と返そうとしたが、その言葉はハルトへの言葉ではなく待ち合わせをしていた久々の再会を果たした友人への言葉だった。1年振りにあったらしく彼女たちは、「これからどこ行こうか!」と言って楽しそうに去って行った。

「あいつ、何やってんだよ。ばーーか」と、誰に言うでもなく独り言を言うハルト。

 

3人の男に刺された天馬くんを前にして混乱する音ちゃん。天馬くんを支えるが、血が出続けている。天馬くんを刺した男たちは「やべぇ!どーする!?」と言いながら逃げて行った。

スマホで救急車を呼ぼうとするが、手に付いた血がスマホにもついてしまう。

「ち、血が…!」と天馬くんの血を改めて目にして更に混乱する音ちゃん。

「音、大丈夫だから落ち着いて。大したことないよ。右腕をかすっただけ音は大丈夫か?何も無い?」

刺されたのは天馬くんなのに、混乱する音ちゃんを気遣う。そうしていると救急車がやって来た。「音に何も無くてよかった」と本当に安心したように言う天馬くん。

 

『どうして、どうしていつもそうなの…。自分のことはいつも二の次で…』

 

救急車がやってきて、天馬くんを連れて行く。救急隊員の人に「彼女?一緒に乗ってもらいます?」と聞かれるが、天馬くんはすかさず「いえ、友人です。音、もう大丈夫だから」と返す。

天馬くんは音ちゃんを帰すつもりのようだった。音ちゃんはそれを無視して「乗ります!」と返事をして救急車に向かう。天馬くんの右腕からは出血がひどいようだった。

男たちに刺されたことを伝え、あとで警察に説明するように言われる音ちゃん。ついてきてしまった音ちゃんに「予定があったんじゃ…。説明は俺一人で」となおも帰るように食い下がる天馬くん。

「さっきから何!?そんなこと言ってる場合じゃないでしょ!?何年一緒にいると思ってるの!私が、こんな状態の天馬くんを置いていくなんて…そーいう人だと思ってるの!?ばか!!」

と音ちゃんがつい怒って返すと、救急隊員の方に「声が大きい」と少し怒られてしまう。天馬くんは「そうだよな」と言いい、救急車は病院に向かって進みだす。

 

ハルトが待っている四条大橋の近くを、救急車が通る。ハルトは、もし音ちゃんが来たら…『とりあえず名前を呼ぶ。オレも、音って呼ぶ』と考え「音」と口に出してしまっていた。

すると、たまたま通りかかった女性の2人組が「え?はい!」と言って話しかけてきた。ハルトがイケメンだと気づいてナンパしてくる。

待っているのは、「まだ」彼女ではないことなどを、聞かれたので説明する。

「お兄さん待たせる子とかどんな子?かわいいの?」

「世界一」

そう即答するハルトに、「うらやましい~!」とテンションの上がる2人。しかしハルトに「4時間待っている」と言われて唖然としてしまう。

『ホントに、何やってるんだよ。このオレをこんなに待たせるとかありえねぇよ…。バカ女。早く来いよ』

 

天馬くんの手術は始まった。2時間くらいの手術になるとのことで、音ちゃんは1階にある待合室で終わりを待つことになった。もう時間は20時。ハルトと別れてから4時間半経っていた。

音ちゃんのスマホの電池は切れていて愛莉にも連絡をすることができない。ハルトの元にも…行くことができない。

そんな時、雨が降りだす音がした。

『大丈夫。待ってるはずない。』

そう考えるが、「待ってるから、絶対来いよ!」そう言ったハルトの顔が頭から離れない音ちゃん。ナースステーションの人から紙と書くものを借りてメモを書く。

メモには「もし来ていたら帰って。待っててもいけないから、絶対に帰って」というような内容が書かれていた。そしてそのメモを持って外に飛び出す。

病院の前で客待ちをしているタクシーの運転手さんに、四条大橋までの料金を払うので自分を待っている人にメモを渡して欲しいとお願いする。

タクシーの運転手さんは、「乗らないならお金はもらえないよ」と言われてしまうが、もう客も来ないのでそっちに行くついでに渡してくれるという。

渡す人の特徴を聞かれ、「カーキ色のジャンパーを着た男性です」と伝え、メモを渡した。タクシーの運転手さんを見送った後、看護師さんに呼ばれる。

天馬くんの手術が、終わったようだった。「手術、どうだったんですか!?」と聞くと…看護師さんは難しい顔をして何も言ってくれない。

もう一度聞こうとすると、東京から天馬くんの両親が向かっている、と教えてくれた。詳しいことは天馬くんの両親が来てから話してくれるらしい。

 

不安を感じつつも、天馬くんに会いに行く音ちゃん。天馬くんは、包帯を巻いてはいるものの元気そうだった。

「音、ずっと待っててくれたの?」と笑いかけてくれる。

『いつもの天馬くんだ。なんであの看護師さん、あんな顔を…』

 

メモを渡されたタクシーの運転手さんは、四条大橋まで来ていた。雨はどんどんとひどくなっていく。

「カキ色」のジャンパーを探すが見当たらない…が、車の近くにそれらしい人をみつけ「お兄さん!これ頼まれてん」と言って男性にメモを渡す。

メガネをかけた、初めて見る男性だった。「え、僕にですか?」「病院にいた女の子から頼まれてな」そう言って、メモを渡す運転手さん。

運転手さんは、カーキのことを「カキ色→赤茶色のコート」だと思っていたらしく全く違う人にメモを渡してしまっていた。

 

「天馬くん、今、なんて?」

「右手の感覚が無いんだ。もしかしたら神経が切れているかもしれない」

 

手紙をもらった男性は、一緒にいた友達に「なんかよくわからないのもらった」と相談する。彼らは「人間違いだろ」と判断し、電車が無くなる前に急いで帰る。

四条大橋には、フードを被ったハルトだけが取り残された。

 

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第51花

雨が降る中、四条大橋で1人音ちゃんを待つハルト。
『雨は嫌いなんだよ。オレは晴と書いてハルトだから、天敵というやつだ。名前から言って、雨の日はホント調子出ない。なんで、こんな日に降るんだよ』

病院では、医師によって天馬くんの両親にケガの説明がされていた。筋肉の図を元に説明されており、医師によると神経を鋭利な刃物で傷つけられた可能性がある、とのことだった。

手術をしてみないとはっきりしたことは言えず、リハビリも可能。楽観的に見ることは安易にできないが、回復の可能性もあると医師は伝える。

医師と馳家両親の会話をドアの側で聞く音ちゃん。『あの時無理に飛び出さなければこんなことにならなかった…』と後悔していた。

「私のせいです。私をかばって天馬くんは刺されました。申し訳ありません」
そう言って両親に頭を下げる。
天馬くんのお父さんが、刺した3人組は捕まったと教えてくれた。罪も認めているという。

「だから私は嫌だったんです!こんな母親同士の口約束で婚約者ごっこなんて!この人と付き合って無ければこんなことになってないじゃない!!どう責任とる気ですか!?」

天馬くんのお父さんが途中止めるのも聞かず、天馬くんの継母が音ちゃんに怒りを出す。音ちゃんはそれただ受け止める。

気を使った天馬くんのお父さんから席を外すよう言われ、診察室を出る。

『なんで。なんで天馬くんなんだろ』

無力感を感じながらも、天馬くんの様子を見に病室へ向かう。すると看護師さんから「彼が動かないように見ていてください!」と頼まれた。

天馬くんはそれを気にしていないのか「ほんとに大げさだな」と言っている。看護師さんが先生に呼ばれているとのことで、病室で二人きりになった。

「もう大騒ぎだよ。さっき東京から両親が来た。親に何か言われた?」
何てことない普通の会話のように聞いてくれる天馬くん。先ほどお母さんに言われたばかりだが、何も言われてないことにする音ちゃん。

天馬くんは「ううん」という音ちゃんの表情で何かわかったようだった。

「救急車の中で、はじめて俺にばかって言ったよな。あんな状況だけど、嬉しかった。ばかって言われて喜ぶのも変だけど。誰がなんと言おうと、音のせいじゃないから。
大丈夫。元通りになるから」

ケガをしたのは天馬くんなのに、音ちゃんを励ます。その天馬くんの優しさから、音ちゃんはまた自分を責めてしまっていた。

雨は夜通し降り続き朝になっていた。ハルトは、四条大橋の上で朝を迎える。周りにはもう誰もいなくなっていた。

『オレは元々打たれ弱くて根性がねじ曲がってて。コンプレックスなんか並じゃないくらい持ってて、それをよくできた仲間と黒いジャケットの中に隠してた。
こんな風に雨が降ってやられると、隠してる部分が丸見えになる。』

「ああ、ひでーな。ガン無視かよ。わかったよ、もう」

雨が降る朝、誰に言うでもなく空を見上げ呟く。

誰かから傘がさされ、見れば海斗・杉丸・一茶が傘をさして集まっていた。

1年生が車で四条大橋を通った時に「もしかしたら神楽木さんかも」と海斗に報告していたらしい。

ハルトが音ちゃんのために待っていたと察しているのか、深くは聞かない3人。
一茶が「人類の半分は女なんだぜ。俺らなら選びホーダイ!」と明るく励ます。

一茶に肩を借り、杉丸に傘に入れてもらいながら4人で帰る。
「ちくしょう。雨は、調子出ねぇんだよ」

泣きながらそう言うハルトを誰もバカにしない。

『終わらせざるをえないじゃねぇか』

音ちゃんは病院からホテルへタクシーで戻っていた。一度チェックアウトしてから、また病院へ移動する。

「おとといの雨はすごかったですね。川が氾濫するかと思いました荷物を取って、また病院に戻られるんですよね?」
と確認される。

四条大橋を通ったところで、「止めてください!」と無茶を言う音ちゃん。駐停車禁止だったが、「先に行って待っていても良いので!」と強引に車を降りる。

四条大橋に着くが、もちろん誰もいない。「来いよ!待ってるから」というハルトの言葉をまた思い出す。

『たぶんここで待ってた。ずっと、私を待ってた。ごめんね。もう行くことはない。神楽木がどこで私を待っていようと』
ハルトが待っている姿も目に浮かんでくる。心の中で、ハルトに謝る。音ちゃんの目から涙が止まらなかった。

 

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第52花

馳家の女性から、天馬くんの両親は東京に戻ると伝えられる。音ちゃんは冬休みを利用して天馬くんに付き添うつもりだと女性に答えた。

その時天馬くんのお父さんから呼び掛けられる。

「すまないね。もうここを出なければならなくて。あと、先ほど妻が…失礼なことを言って申し訳なかった。複雑な気持ちらしく…許してやってもらえないだろうか…」

天馬くんのお母さんに言われた言葉で、音ちゃんは傷ついているようだったが「気にしていません」と答える。その答えで、天馬くんのお父さんはホッとしたようだった。

「天馬をよろしく頼みます」

この言葉には聞き覚えがあった。天馬くんのお母さんが亡くなった時。
『あの時も同じだったな』
そう考えながら、車で出ていく天馬くんの両親を見送る。

天馬くんの病室に戻る。「音、親父帰った?」なんでもないことのように言う天馬くんに「今車で帰ったよ」と答える。

『いつも天馬くんは1人だ。大事故にあったのに肉親が誰も残らない』

看護師さんが思い出したように、天馬くんが通う桃乃園学院の話題を持ち出す。数日前から同じ学院の子が入院している、と2人に教えてくれた。

桃乃園学院の誰かが入院していると聞いて、「益荒男祭で全校生徒が移動した関係で何かあったのかな」と、心配したように言う天馬くん。

天馬くんは午前の検査のため、看護師さんと病室を出て行った。音ちゃんは花瓶に花を生けるために花を持って病室をでる。

『天馬くんの右手、動きますように…。元のようになりますように…』
そう願いながら下を向いて廊下を歩いていると、患者さんが前から歩いてくる。その患者は、顔がボコボコに腫れた近衛だった。

「失礼ですね。人の顔を見てびっくりするなんて」
「え!?も、もしかして、近衛!?」

顔がぼこぼこでにらんでいるのか、そうでないのかわからなくなっている近衛。音ちゃんが近衛に顔の訳を聞こうとすると、遮るように

「馳さんの右手が動かないって、本当ですか。馳さんは救急に運び込まれた日に、立ち聞きしました。
僕が東京から呼んだ奴らが、あんな目に…!」

そう言って泣き出してしまう近衛。そんな近衛を見て、少しかわいそうな気になる音ちゃんだったが『同情なんてしない。元はと言えばこいつが始めたことなんだ』と思い直す。

「何泣いてるのよ!あんたが始めたんじゃないのよ!」と言い返すと、近衛は前とは違い言い返してこない。

「う、ごめんなさ」
「聞きたくないよ!!!今更謝罪の言葉なんて、もう全部遅いから!!」

近衛の謝罪を打ち消すように言い放つ音ちゃん。近衛はまた、言い返さなかった。

「僕は、あなたのこと嫌いですが、感謝しています。今、馳さんの傍にいてくれて…ありがとうございます。」そう言って頭を深々と下げる近衛。

「僕はもう消えます。馳さんにも二度と顔を見せるなと言われたので…。それじゃあ、失礼します…。」涙をこぼしながら、消えると伝えて近衛は屋上への階段を登っていった。

屋上への階段を登る…。近衛なんて最低で、いくら天馬くんが好きとはいっても近衛がしたことは間違ったことだ。

でも…!「屋上で何するつもり…!あーーーー!もおおおお~~~!」そう言いながらも階段を駆け上がり屋上への扉を開けると…近衛が屋上の手すりをこえようとしていた。

「やっぱりーーーー!!!!ちょっと!!やめなさいよ!!!」

以前もいじめが元で自殺しようとした近衛。今回も天馬くんの事件をきっかけに自殺を考えたようだ…。近衛に抱き着いてなんとか止める音ちゃんだが、近衛は生きる気力が無かった。

「もう生きていても…。馳さんに嫌われてまで生きるなんて…!」

「どうして自分のことしか考えられないの!!あんたがここで死んだら、天馬くんのせいになるのわからないの!?」

天馬くんのせいになる、この言葉で、近衛は死ぬことをやめた。手すりにしがみついていた手を放して屋上に寝そべった  。音ちゃんと近衛、2人で屋上に寝そべった。
屋上に寝そべると、きれいな空が見える。
「あの雲、ゴジラみたいだ…」
「うん」
と、ほのぼのする会話になるかと思いきや、「ゴジラが現れて世界を破滅させないかな…」と近衛はどこまでも後ろ向きなことを言い出す。

「こんなにきれいな青空の下にいると、最低な僕も透き通っていくような気がする」近衛が泣きながら言った。

「やっぱり、近衛か」
天馬くんが屋上にやってきた。天馬くんが現れたことで動揺する近衛。
「すみません。同じ病院とは思わなくて!二度と目の前に現れるつもりは…」と天馬くんに言われた「二度と顔を見せるな」を守っていたことを伝えようとする。

謝る近衛に対し、天馬くんは表情を変えずに話し出す。
「その顔、あの3人にやられたのか。お前の浅知恵に騙されたが、音を信じてやれなかったのは、お前じゃなく俺のせいだ。でも、お前が英徳にしたことは消えない。たとえ、俺は学院を思ってやったことだとしてもな。

謝りに行くぞ、東京に戻ったら、一緒に」

あんなことをした近衛と、一緒に謝りに行くという天馬くん。近衛は嬉しさのあまり、また泣いてしまう。
「音、もう一度近衛を信じてやってもいいかな」

そう音ちゃんに確認する天馬くん。「俺はきっと甘いんだな」そう天馬くんは言うが、「だから天馬くんなんだよ」と笑って返す。

子供の頃からずっと変わらない。これこそ、天馬くんだった。

「音、すぐじゃなくていい。いつか俺にも、もう一度チャンスをくれないかな」天馬くんも、音ちゃんを好きな気持ちをやめていなかった。

 

 

ソファに座り機嫌の悪そうなハルトに、海斗は馳天馬は京都でケガをしたらしいと報告する。ハルトが雨の中1日中待った日に刺され、江戸川音が来られなかったのは馳天馬に付き添っていたからでは…とも報告する。

が、ハルトはその報告を遮るように
「もういいんだよ。オレには何も言わずに来なかった。それが答えだろ。もういいんだ」とさびしそうな顔で答えた。

ハルトと音ちゃんは、あの四条大橋での待ち合わせの日以降どんどん離れていった。ハルトの決心を、音ちゃんは知る由もなかった。

 

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第53花

音ちゃんは東京にいるお母さんに「天馬くんの京都の家にお世話になる」と連絡を入れる。
母も天馬くんの事情を知っていて、1人で大丈夫だから残りなさい、と答えた。
年明けに天馬くんの手術がある。紺野さんとバイト先にもしばらく休むという連絡をしてある、

愛莉からも連絡があった。愛莉は冬休みはイタリアのサルディーニャに行くという。その電話の中で思い出したように、ハルトのことを教えてくれた。

「ハルト、昨日会ったらすごくスッキリした感じだった。何か吹っ切れたみたい。益荒男祭終わ
って英徳すごい盛り上がってたし、肩の荷が下りたのかも。
だから、もう音は板挟みで悩むことないよ。音、ごめんね。愛莉がハルトの応援して、って言ったからさ。
そうだ!お土産は何がいい?行くのは島なんだけど!」

ハルト、と名前を聞いて少しドキッとしてしまった。

ガシャン!と音がして駆け付けると、天馬くんがグラスを取ろうとして落としてしまったらしい。
利き手である右手が使えないのでうまくいかないらしい。そんな天馬くんに「私を呼んでくれたらいいのに」と少し文句を言う。

「あのな…音にグラス取って、とかそんなことで呼べるわけないだろ」と照れたように天馬くんは言う。
東京に戻らなくてよかったのか聞かれるが、冬休みだし予定も無いし、こんなに広いお屋敷で年を越せるなんて夢みたいだよ、と明るく返す。

音ちゃんは、自分にできることは傍にいることくらいだとわかっていた。

「ただいま帰りましたー!」
近衛が帰ってきたようだった。近衛は、「今日は、クリスマスですよー!」とサンタのコスプレをして2人の前に現れる。

「ケーキとツリーを頼んできました!」ととても嬉しそうに言うが、京都のお屋敷は純和風、とても…似合わなかった…w
枯山水とクリスマスツリー。出会うことのなかった西洋の文化と日本の文化が天馬くんの家で出会ってしまう。

似合わない、と言われたことで近衛が落ち込むので天馬くんは「このカオスな感じがいいな」と(苦しい)フォローをする。
そのフォローを聞いて近衛は「さすが馳さん!」と顔を輝かせた。

しかし音ちゃんには厳しい顔をして「はい、じゃあこれ江戸」と言って紙袋を渡す。
呼び方にも紙袋にもツッコミたかったが「クリスマスなんですよ。ウダウダ言わずに早く着替えてきてください」と有無を言わせない雰囲気の近衛。

近衛も近衛で一生懸命だった。天馬くんがたまに遠くを見る時がある。音ちゃんと近衛はそれを敏感に感じ取り、いつも祈るような気持ちになるのだった。

「あ、いいじゃないですか。似合うー」
音ちゃんが渡された服は、サンタではなく、トナカイ…。「なんでトナカイなのよ」と聞くと「サンタは2人いらないでしょ。かわいいのなんて用意してませんよ」と笑いながら言われて、音ちゃんはイラっとする。

そんな光景を見て笑う天馬くん。
『動かない右腕が、早く手術で治りますように。天馬くんがたくさん笑ってくれますように』

そうやって、時間はどんどん過ぎていった。

「お、0時になった」
コレクト5のみんなで年越しパーティーに参加していた。杉丸、一茶、ハルト、海斗、そして愛莉の5人でもう6年も年始を祝っている。

それぞれ冬休み中どうやって過ごしていたか聞きあう5人。杉丸は北海道で柔道の大会があったので参加していたらしい。

「筋肉は使わないと落ちるんだよ!ハルトは益荒男祭以降何かしてるのか!?」と杉丸が聞くと、「何もしてねーよ」と嫌なことを思い出したようにハルトは返す。

「マジであれは地獄だったわ」
「でも、そんなに落ちてないよね?うん!いい胸筋です」

西留めぐみがいつの間にかハルトの後ろに立って、ハルトの胸の筋肉を確かめていた。

突然のメグリンの登場に喜ぶ一茶と憤る愛莉。
「何を勝手に入ってきてんのよー!」と怒る愛莉を、海斗がなだめる。

「いいんだ愛莉。俺が呼んだ。新年だ、環境を変えていこう。益荒男祭から英徳入学志願は40倍にまで増加した。ハルトのおかげだ。
今まで対立していた桃乃園学院だが、これからは2大名門校として交流を深め無いかと、提案があった。

みんな、どう思う?」

今まで敵と認識していた桃乃園学院からの協力要請。一茶と杉丸は了承、愛莉は「気にくわないけどみんなが言うなら」と渋々了承。

海斗も、「元々恨みがあったわけじゃない」と協力に前向きだった。
そして、ハルトの答えは…

「答える前に、馳はなんて言ってんの?オレは益荒男祭終わって、あいつから一言も落とし前つけてもらってないんだが」

このハルトの言葉を予想していた海斗は、控えてもらっていたドアの奥の人物に声をかける。
ドアが開くと、正装した天馬くんと近衛が立っていた。準備にぬかりの無い海斗に杉丸は驚くが、海斗が言うには天馬くんからの申し出だったという。

「英徳コレクト5のみなさん、益荒男祭では完敗でした。私情からあのような勝負をもちかけ、みっともない負け方をした。
神楽木、すまなかった。」

近衛も天馬くんに続く。

「英徳の方々に数多くの嫌がらせをしかけたのは私です。私1人が、外部の人間を雇ってやりました。申し訳ありませんでした。」近衛は大きく頭を下げる。

「虫の良い話かもしれません。でもよろしければ、これからはパートナー校として盛り上げていきませんか」

天馬くんからの申し出をハルトは受ける。
「やってこうぜ、一緒に」
そう言って右手を出すと、近衛は「あ…」と気まずそうな顔をする。

天馬くんは表情を変えずに
「神楽木、握手したいのはやまやまなんだが、無理なんだ。気持ちの問題じゃなく、物理的に。ごめんな」

と握手し返せないことを誤る。
「神楽木、あんな無茶な申し出を引き受けてくれてありがとう。これからもよろしく、みなさん。それでは失礼します。」

そう言って天馬くんはコレクト5に背を向ける。この会話の中に、音ちゃんの話題は出てこなかった。

ここから、ハルトや音ちゃん、天馬くんたちの学校生活は変わっていく。振り返る時間もないくらいにめまぐるしく過ぎていった。

音ちゃんとハルトが次に会うのは、半年後の夏だった。

 

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第54花

1月に天馬くんの右腕の手術があった。執刀するのは神経外科の有名なチーム。病院の待合室で音ちゃんと近衛は2人並んで座り、手術が終わるのを待っていた。

「江戸…僕は神様も仏様も信じたことないです。でももしいるんだったら、祈ります。そしてちゃんとした人間になる。」近衛は泣きながら音ちゃんにそう誓った。

 

そして、音ちゃんはほとんど学校に行かない内に3年生になり、英徳学園も音ちゃんが通っていた頃とは大きく様変わりしていた。英徳学園の生徒数も増えて、入学希望者も1000人越えした。

以前はひなびた雰囲気で、北校舎も取り壊し予定だったが生徒数が増えたことで増築が予定されていた。「またF4が居た時みたいになるかもしれない」そんな期待が膨らむ中、コレクト5が登校する。

一茶は髪が伸びて、よりチャラい見た目になっていた…w

今では桃乃園学院との合同教室が週1回予定されている。隔週でお互いの学校を行き来することに決まっていた。なので桃乃園学院の生徒たちも英徳学園に登校する。

桃乃園学院の生徒たちにとってもC5(コレクト5)は憧れなのか、英徳学園の生徒と同じように朝から会えたことにみんな喜んでいた。

「成宮さんおはようございます!」

「海斗さんファンだったんです!」

「杉丸さん!俺柔道やってるんです!憧れてます!」

「愛莉ちゃんだ…!お人形さんみたい!」

みんなそれぞれにファンがいるらしく、ちやほやされている。そして、メグリンも…wハルトにもファンがいるようだったが、ハルトはいつの間にかどこかに消えていた。

合同教室の度に増えていくハルトのファン。ハルトのファンも、そしてメグリンのことも、愛莉は気に食わない様子だ。

 

夕暮れの神楽木邸に、ハルトに客人が見えていた。以前に一度来たことのある人物、といって小林が通した人物は天馬くんだった。

天馬くんはハルトと向かい合って話し始める。どれくらい学校を休んだ、とかリハビリをしていた、とか握手できなかったことへの謝罪など…。

ハルトは握手できなかったことへの謝罪に「バカ。そんなんいーよ」と軽く返した。天馬くんがそれを聞いて微笑む。

 

「益荒男祭、面白かったな。俺、剣道が一番得意だったんだ、またやろーぜ」

「やるかよ!こっち素人だぜ。マジで危なかったわ。全くあの祭の間中、ひでーイベント受けちまったと考えてたわ」

そう笑って言うハルトに対し、天馬くんは真剣なまなざしで返す。

 

「それほどってことだよな。約束、覚えてるか。言わないのはフェアじゃないから言う。音は、もう自由だよ。別れたんだ。俺がケガをしたときに一緒にいたのが音だったから、責任を感じてずっと付き添ってくれた。

近衛も一緒だったが、それ以上のことは何も無い。」

「どうでもいい、もう。オレが今後悔してるのは、貴重な高2の冬をあの祭に全部費やしたこと。それだけだ」

もう吹っ切った、ということを伝えるハルト。

「でもあれがあったから今の英徳の復興があるし、お前との対決は面白かったぜ」とさわやかな笑顔で言うハルト。

 

そんなハルトを見て、何か変わったと感じる天馬くん。ちなみにハルトの身長は伸びていたが、たった2センチだった。天馬くんは184センチ。まだ天馬くんの方が大きい。

天馬くんは改めて「神楽木、いいのか」と聞くが、ハルトの答えは変わらなかった。

2人で2校合同で開かれるサマースクールの話をしながら庭を歩く。2人は友人になったようだった。

 

音ちゃんは母の居る家に帰ってきていた。お母さんの作る切れてないワカメの入ったしょっぱい味噌汁も久しぶりで「帰ってきた」という感じがする。

お母さんに「あれだけお休みしてよく3年生になれたわね。やっとお友達とも会えるわね」としみじみ言われる。

京都で「待ってるから」と言われてからずっとハルトと顔を合わせていない音ちゃん。『行けなかったことを謝らないと』沈んだ気持ちで学校に向かって歩きだす。

 

英徳学院で早々に出会ったのは愛莉。音ちゃんの髪が伸びたことに気づき、「いーよ!かわいー!」と誉めてくれる。

「サマースクール桃乃園と合同なんだよ。馳と一緒に参加するんでしょ?」と聞かれるが、自由参加であるなら音ちゃんは参加するつもりはなかった。

「無理かな」と答えると、愛莉に「やだやだやだ!」と駄々をこねられる。

「あ!ハルト!音を説得してよ!」と愛莉がハルトに助けを求める。

 

「説得?」

「サマースクール来ないかもって言ってるの!」

音ちゃんが振り向くとハルトが冷たい目をして立っていた。

「どーでもいいわ。来たくなかったら、来なくていいだろ」

 

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第55花

「どーでもいいわ。来たくなかったら、来なくていいだろ」

そう言い放って、音ちゃんを気にする様子もなく去っていくハルト。そのハルトを見て、愛莉も音ちゃんも固まる。

愛莉は「そーゆー言い方ないでしょ!!何よ音にその態度!」とハルトに怒ってくれるがそれを音ちゃんは必死に止める。音ちゃんが愛莉を止めている間に、ハルトはどこかに行ってしまったようだった。

「なんなの…もうずっとおかしいんだよ。人が違ったみたいに」収まらないように愛莉が言う。

 

ハルトが音ちゃんを見る目は、落ちている石やゴミを見るような目だった。

「決めた。もうハルトと絶交する」という愛莉を「だめだよ愛莉!」と音ちゃんは必死に止める。

「私のために愛莉が絶好とかそんなの絶対ダメ。やめて。お願い…」そう懇願されてしまい愛莉は何も言えない。

「どうしちゃったの…音とハルト…」

 

2人で街を歩きながらハルトのことを話していた。英徳を立て直そうと言っていた頃は、さっきみたいに冷たい雰囲気だったらしい。あの京都でのことを、海斗たちは愛莉に教えていないようだった。

落ち込む音ちゃんに「今日愛莉に付き合ってよ!あそぼ!」と遊びに誘う愛莉。

 

通りがかった先にあったコスプレ写真館に入って2人で色んな服を着て遊ぶ。お姫様に司祭、ハリーポッター風の衣装…。たくさん衣装を着て、たくさん写真を撮った2人。

愛莉がチャイナドレスを着た音ちゃんの写真を天馬くんにあげようと言い出すが、「そんなのいーよ」と断る音ちゃん。

それを聞いて「なんで?彼女なんでしょ。あんた達なんでそんなに他人行儀なのよ」とツッコまれる。

半年間近衛も居一緒だったとはいえ、一緒の家に住んでいて、寝室も一緒だったろうにどうして…とどんどん質問する愛莉。

「もうやめようって言われたんだ」

と音ちゃんはやっと愛莉に報告する。

「自分をさらけ出したり、感情をむき出しにすることが出来なくて、相手にぶつかっていくことができない。天馬くんに本当失礼な付き合いだったと思う。」

「そうだったんだ…。音はいつも遠慮がちだもんね。でもさ、愛莉そういうとこ好きだからね。」

そう言ってくれる愛莉に「私も大好き。愛莉に会えてよかった!」とほほ笑む音ちゃん。

 

嬉しくなった愛莉は音ちゃんを自分の家に招いた。

愛莉の家はとても大きな家で、玄関ホールはシンデレラが舞踏会をやるような広間だった。そしてシアタールームも完備。その部屋で愛莉のアルバムを一緒に見ることになった。

 

幼い頃の愛莉はそれはそれは太っていて、ハルトも今と変わらない様子で写っていた。写真が進む毎に海斗や杉丸、一茶などいつものメンバーが増えていく。

コレクト5が仲良くなったのは小学2年生頃らしい。

 

中等部くらいのハルトも、今とあまり変わって見えなかった。背は小さい方だったらしいが、「態度は大きくなっていった」と愛莉が付け足す。

 

『今日久しぶりに会ったら、背が伸びて大人っぽくなってたな。知らない人みたいだった。あの日、いつまで私を待ってたんだろう。運転手さんに渡したメモは、ちゃんと渡ったかな。

もう確かめる方法は無いけど。全身で拒絶された。謝ることもできない。私をみつめる冷たい目が私に突き刺さってる。思い出すだけで体が震えてしまう。

自分をさらけ出したり、感情をむき出しにすることが…神楽木にだけできていたんだ。この気持ちが恋なのかはわからない…』

 

音ちゃんはいつの間にか泣いてしまっていた。それを見て愛莉は音ちゃんを慰める。

「音…!泣かないでよぉ~~!ハルトのバカぁーーー!!」

 

天馬くんはジムでリハビリを続けていた。近衛が回数を数えたりしてマネージャーのような役割をしている。まだ痺れが残っているが、繋いだ神経に対して脳がネットワークを構築している最中のため、徐々に良くなるらしい。

リハビリの終わった天馬くんに近衛が笑顔で駆け寄る。天馬くんが久々に登校したことで学院は大騒ぎだったらしい。天馬くんと近衛が不在の間は、生徒会メンバーが尽力してくれた、と近衛が報告する。

「気になっていたんですが、私はずっと京都にいてよかったんでしょうか」と近衛が問いかける。近衛は天馬くんが音ちゃんを好きなことを知っている。

それなのに、寝室も別でほとんど2人きりになるようなことは無かった。近衛はそれが自分のせいだったのでは、と気にしていた。

「俺はやっぱり音が好きだから。傷つけるようなことはしたくない。お前がいてくれてよかったよ」

 

夏が加速して、それぞれに訪れようとしていた。

 

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第56花

「誰?めざわりなんだが」

「誰って。なんなのよ。いくらなんでもひどくない?話くらい聞いてくれても」

「知らねー女の話なんか聞きたくないし。オレは神楽木じゃないし」

あの冷たい目でまた睨まれる。「そんな…」とうろたえると、ハルトの右手から血が流れだす。

その血は…「みどり色!!!!」というところで飛び起きる音ちゃん。夢を見て飛び起きたと理解するまでに少し時間がかかってしまった。

 

思い当たることは…愛莉が送ってくれたサマースクール用の水着などだった。行かない、と伝えたが愛莉はサマースクールに必要なもの一式を家に送りつけていた。

断ろうとすると「じゃあ愛莉ハルトと絶交するよ?音から高校最後の夏を取り上げようとしているハルトを許さない」と断固として譲らない愛莉。

「ねぇ音。今年の夏は、1回だけなんだよ。もう二度と無いんだからさ、楽しもうよ」

愛莉にそうお願いされて、サマースクールに参加することを決めた音ちゃん。しかし、ハルトに会わなければいけない、ということがストレスだった。

 

待ち合わせ場所に音ちゃんが来たことで来ないと思っていた近衛も天馬くんも驚く。「来るなら言ってくれれば迎えに行ったのに」と今でも優しい天馬くん。

天馬くんは生徒会長としてやることが色々あるようだった。普通の生活に戻っている天馬くんを見て、一安心する音ちゃん。

 

英徳学園の生徒が乗る飛行機に向かう途中、愛莉を見かけ話しかけようとするが同じ方向にハルトがいた。ハルトと目が合いそうになるが、すぐに隠れてやり過ごす音ちゃん。

『コソコソすることもないのに…隠れてしまった』

飛行機では一番後ろの席に1人で座る。それでも、窓から見えるきれいな景色には心奪われてしまうのだった。

『わぁ…!わぁああ!!ザ・リゾートだ!!』と感激し、サマースクールに来るきっかけになった愛莉に感謝する。

 

ハルトのスマホには、何故か執事の小林からたくさんの着信が来ていた。が…「あいつはいつも大袈裟だ」と言ってかけ直したりはしないハルト。

メグリンの家のヨットでクルージングに行くという杉丸たちだが、ハルトは行かないようだ。「てきとーに他に混ざるわ」と単独行動をするという。

 

「音!やっと見つけた!来てるかどうか心配してたよ。人多くてみつけられなかった」愛莉と音ちゃんはやっと合流していた。

「愛莉、色々ありがとう。ほら、送ってくれた水着。」そう言って着ている水着を見せる音ちゃん。

 

「これからオプショナルツアー行ってくる」という音ちゃんに「1人で参加するの?」と愛莉は心配になるが

「私楽しむことに決めたから!一人でも全然平気。愛莉がくれた最高の夏にするよ」

と笑顔で返す音ちゃん。そんな音ちゃんを見て、愛莉は音ちゃんを抱きしめる。オプショナルツアーはシュノーケリングに決めたらしい。

 

「じゃあまた落ち合おうね」

愛莉と分かれて、音ちゃんはシュノーケリングのグループに合流し海に出る。40分ほどボートに乗って沖に出てスポットまで進む。

英徳・桃乃園お金持ち学校の生徒たちが参加するサマースクールのオプショナルツアーだけあってボートもとても豪華だった。乗っている生徒たちがざわざわし出したのでその方向を見ると、なんと神楽木晴が乗っている。

『ちょ、ちょっとなんで、神楽木が!?』

ハルトを見ていると、向こうも音ちゃんに気づいたようだった。目が合うと舌打ちをされてしまう。

 

『舌打ちした…。もういいよ!あんたなんか緑色の血をしているくせにっ。もういい、気にしない!あんなやつ空気!!』

 

スポットに到着し、足ヒレ・シューケルを借りてそれぞれ潜ることになった。ハルトを誘おうとする女の子もいたが「海の中で人影見たら足引っ張って沈めるから」と顔も見ずに返されてしまう…。

ハルトを無視して海に潜る音ちゃん。海の中はまるで夢の世界のようだった。クマノミをみつけ、眺めていると向かい側に同じような男の人がいることに気づく。

向かいにいるのはハルトだった。『神楽木だーーー!!』ハルトがいたことに気づき急いで泳いで逃げる音ちゃん。

『私のせいじゃないし!そっちが近寄ってきたんだから!楽しい気分が台無し!』

 

ボートには生徒たちが戻ってきていた。口々に海の中で見たきれいな景色を伝えあっている。

「皆さまお揃いですね。ではこれから第2スポットにご案内します。次のスポットはイルカがいることで有名です」

イルカがいる、と聞いてテンションが上がる生徒たち。ボートは、第2スポットに向かって出発した。

 

「ぷはっ!!」

音ちゃんとハルトが海面に戻って来た時には、ボートはいなかった。

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花のち晴れ 8巻 感想

すれ違いが悲しい

もう…これに尽きる。仕方ないのはわかってるんだよ…!それでも読んでいてとても悲しい。

ハルトはずっと音ちゃんを待って四条大橋にいるけど、音ちゃんはケガをした天馬くんが気になってそれどころじゃない。というか天馬くんを置いてハルトのところに行っても、気になってハルトと会話なんてできない。

自分のせいで天馬くんがケガをしたのに、その天馬くんを置いていくなんて…そんなの音ちゃんじゃないよ!!

天馬くんのお母さんに罵倒されたけど、悲しいよね。気持ちはわかるんだよ…。気持ちはわかる。婚約者、とか言って毎月会っててそれでケガしちゃったんだもの。天馬くんのお母さんは音ちゃんとの婚約を認めてなかったんだから余計に嫌だろうし。

ハルトに渡そうと思ったメモも「カーキ」と「柿色」で…全然違う人にメモ渡っちゃうしさぁ…。ハルトからしても、何の連絡もなく遅れたってことで…音ちゃんとは終わったと…思ったんだよな。

電池が無いとか、そんなの知らないもんね…。この辺の話は先を知っていてもどんどん先を読んでしまう。なんでもっとページ無いんだよ!!くらいに思う。

近衛復活

復活、というか改心なんだけどもw近衛が連れてきた男たちのせいで天馬くんがケガをしたと聞いて、さすがに責任を感じてる近衛。

音ちゃんの言う通り「今更謝っても遅い!」し「今更何よ!」という気持ちが強いんだけど…それでも自殺しようとする近衛を止める音ちゃん偉い。

「今死んだら天馬くんのせいになるのわかってる!?」って言って、天馬くんを引き合いに出して自殺もやめさせるし。音ちゃん優しい。

音ちゃんが近衛許す辺りはジャンプ+のコメントでも「優しいな」って言われてた気がする。こうやって人を許せるところが音ちゃんのいいところだ!

天馬くんに付き添っている時に近衛がずっと居たのは…天馬くんと音ちゃんが二人きりにならないためでもあったんだね。天馬くんと音ちゃんは婚約者ではなくなったけど、天馬くんの思いは変わらない。

音ちゃんのことも考えて、ずっと近衛はいたのか。近衛が音ちゃんのことを「江戸」って呼ぶのも、もう微笑ましい。反省をしているからこそ、音ちゃんとも仲良くしようと思ったのかな。

天馬くんと一緒に謝りに行ったことで、一応は解決したし。近衛のしたことは少しも良いことではないけど、雨降って地固まる、ってところだろうか。

天馬くんのケガ

道明寺が昔ボコボコにして大けがさせた人が仕返しで道明寺を刺して記憶喪失になったように…。天馬くんも刺されてしまった…。

天馬くんは少しも悪くないし、音ちゃんも悪くないんだけど!!強いて言うなら近衛だけど、近衛もボコボコにされてるし…安易にガラの悪い奴と付き合うのは良くないってことだよね。

天馬くんの右腕が、刺されたことで神経に異常が出るなんてなぁ…。ピンポイントで神経って…狙ったのかよ!

そのせいで天馬くんの右腕は動かなくなっちゃうし…。近衛が天馬くんの再手術の前に泣いているのが印象的だった。クリスマスとか年越しとか、音ちゃんと天馬くんで楽しそうだったけど、ずっと心の中では謝罪の気持ちでいっぱいだったんだろうな。

音ちゃんも天馬くんが心配だからって言って全く家に帰らなくなるし、英徳にも行かなくなるし…。仕方のないことだけど、それがまた悲しい。

変わったハルトと愛莉

音ちゃんが英徳に戻ってきてからのハルトの変化が…。

ハルトにとって、音ちゃんとの事が終わってからは変化せざるを得なかったんだよね。音ちゃんが好きだったけどフラれてしまった。どんな理由があるにせよあの日は戻らない。

だから先に進むしかない…ということで…気持ちを捨てて、冷たくなったんだろうけどさ…。気持ちは…なんとなくわかるし仕方ない気もするんだけど…。

それにしたって悲しいよ…。音ちゃんだってハルトのことは気にしていたのに、仕方ない事情で行けなかったんだよ…!

でもそれを言っても仕方ないし…。音ちゃんがハルトへの思いを認識してから、冷たくされるなんて辛すぎる。愛莉の家でアルバムを見た時、泣いてしまう音ちゃんがとても悲しい。

愛莉もすごく優しくて、色々あった音ちゃんを励まそうとして遊んでくれるのが…超優しい。そしてすごくかわいい。

一番近くでハルトと音ちゃんを応援していてくれたのに。サマースクールにも音ちゃんが行けるように考えてくれた。愛莉は…愛莉はなんて変わったんだ!!

ハルトも変わり過ぎだよ…。天馬くんとのあの益荒男祭を「高2の冬をどうしてあんなことに使ったのか」って後悔しているなんて…!!!

西門にも教えてもらって、弓道でなんとか勝てたあの益荒男祭を!音ちゃんへの思いを捨てないためにやったあの益荒男祭を後悔するなんて…そんな…そんなことってあるかよ!!ひどいよ!!

もうこの辺になると、愛莉が読者の気持ちを代弁してるからね。悲しい!そして音ちゃんには幸せになって欲しい。

 

からの、海への置き去り事件ですわ…wここで終わらせるなんて、マジでひどすぎじゃん!!w

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