JIN-仁-2巻(文庫版)感想・ネタバレ 人を助けるために時代を越える

鈴林です!続けて読んでしまったぜ…。

相変わらず詳しい医術のことはよくわからないけど、やはり読んでいて面白い。1巻でも感じたけど、この時代の人達って優しくもあり冷たいよね。現代と違って隣に誰が住んでいるのか向かいに誰が住んでいるのか知っている世界。

仁先生が子供を救ってあげたら、そこに居合わせた人はみんな助かったことを喜んでくれる。心配もしてくれる。

でも自分には助けられない、もしくは関わったら自分に移る病気だったりしたら平然と見捨てる。情け容赦なく見捨てる。現代も冷たい世界だとは思うよ。誰も信用できない世界。でもこの江戸時代も何も変わらないのかもしれないと思った。

時代を関係なく、人は人を嫌いだし、助けるし、できることはしようとするし、見捨てたりもする。この江戸時代という時代は現代と比べたら幾分か優しい世界かもしれないと思ったけど、より厳しい部分もある。

何が言いたいかよくわかんないけど、要は人の中身が全てだなって思った。

JIN -仁- 2巻(文庫版)

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コレラ(コロリ)との闘い

さらっとwiki読んできたけど…コレラは過去の病気じゃなかった…。なんとなく歴史の教科書とかで「コレラの大流行」とか読んだことあったし、もう今は見ない病気なのかなって思ったけど2017年現在も感染する病気だ。

2016年にも感染したことがあったらしい。アフリカのモザンビークというところでも流行したらしい。

21世紀でもまだかかって死亡する人がいる病気に、江戸時代に知識と気力だけで戦うのがすごい。もう医療の知識とかは無くても大体わかる。つまり、この時代でできる治療は出ていく水分に対して負けないくらいに、水分を取る。

今も…そうかもしれないけどどうなんだろう??よくわからない。正直wikiの細菌の写真だけでちょっと「うっ」となったよ←

この時代には点滴も無い。注射も無い。仁先生の知識から作ってもらった器具でそれっぽいものを生み出してもらっただけ。仁先生も、吐しゃ物かけられて…かわいそうだった。取り乱さないところが医者って感じだわ。おかげで自分もかかってしまうし。

仁先生を認める流れ

普通に考えて、どこから来たのかわかんない奴に色々教えられて「OK!」ってなる奴はいないよね…。しかもお医者様、と呼ばれる「権威」ある人なら余計にそうだと思う。

コレラもそうだし、この巻にある梅毒を治そうとしてペニシリンを生み出すのもそうだし、1巻での外国人さんを助けるために開腹手術をしたのもそうだけど…。

良いものはそれだけで認められるってことだなって思った。進撃の巨人だって始めは絵が下手くそだけど、すっごい面白いから認められたわけじゃん。いつ脚光を浴びるか、力のある人に認めてもらえるか、というのがキーになるとは思うけど「本当に良いモノ」は隠そうとしても広まってしまうものなんだな、と思った。

仁先生の医療で助かった人はたくさんいる。それはどれも江戸時代には治せなかったもの。緒方洪庵さんが仁先生の講義を真剣に聞くように、その道の人からすれば出所はしれずとも「それが本当に良いものか」ってのはわかるものなんだと思った。

認める人と認められない人

出る杭は打たれる、的展開にもなるこの2巻。仁先生が着々と成功例を積み重ねていくのと同時に、光が陰っていく人たちも居る。この時代にも漢方薬を勉強している人達がいたんだね。

現代でもそうだけど、流派とかが違うだけで漢方薬も良いものなんだよね。ただ考え方の違いとかから「速効性あり!」という訳にはいかないのだけど。あたしの中で漢方薬は毎日積み重ねるもの、という印象。

すぐには効かないけど、長い目で見ると効いてるよ、的な。でもこの江戸時代では「効けばなんでもいい」ってところがあるからね。そして漢方薬には向いてない分野もあるし…。それのせいで、卑屈になってる節もあるとは…思うんだけども。

だからって仁先生殺そうとする流れはちょっと安直だよね。「こいつが居たら俺達は消える。殺そう」って…。さすが江戸時代というか…。他に方法考えろよ、というか…w

多紀さんは今まで積み上げてきたものを捨てることはできなかったのかな。緒方洪庵さんは、自分の「知らなかった」世界を受け入れ成長しようとしたけど、多紀さんはそれをできなかった。別に受け入れなくても良いと思うけど、人の命まで取ろうとしなくても…!

遊郭吉原には女性は入れない

吉原って女の人は入れないんだ!!知らなかった!!Σ(゚Д゚)現代のキャバクラみたいに、女の人も遊びに行けるもんだとばっかり…。そんなことは無かった。昔にさらわれた人とかがいたんだろうか…。まぁ…女の人が進んでいきたい場所でも無いだろうしね…。行けたとしてもこの時代の人は行かないだろうなぁ…w

治療のためとはいえ、咲ちゃんが入れたのは相当大それたことなんだろうね。何も知らなくても、この描き方でわかる。治療のため、人助けのためとはいえ進んで吉原に入りたい人もいないし入らせる人はいないんだろう。

それだけ咲ちゃんは「看護師」として成長しているし、仁先生の助手として成長しているという証でもあるよね。すごいや咲ちゃん!!

呼び出しの野風

これまたよくわからないけど、呼び出し、というのが吉原で一番上の立場?らしい。花魁にも色々あるんだね。吉原にいる女の人みんなが「花魁」かとも思ってたんだけど、そうでもないっぽい。難しい!!でも、読む!!w

この野風さん、ドラマでは柴咲コウさんが演じてたよね。今では柴咲コウさんは大河ドラマで主役やってるけど、ドラマでは花魁役…。めっちゃきれいだった気がするわ~~!気合入ってたよね!

この野風さん、吉原編だけでの出番かと思いきやその後もたまに出てくるんだよね。坂本龍馬が気に入ったせいもあるとは思うんだけど…。作者の村上もとかさんの描く美人って独特というか「青年誌タッチ」だけど「美人やで!!」って伝わる。

ペニシリンの誕生

この野風からの紹介で出会った夕霧さんは、梅毒にかかってしまった。

梅毒もこれまた聞いたことしかない。コレラと違ってこれは治らない。抗生物質?が無いと治らないもの。「自分には治せない」とすぐに判断する仁先生はまたすごい。

でも治せないものを無くしたいと、医学生時代の記憶をさかのぼってペニシリンを作るのもすごいわ…。いやいや…どんだけ鮮明に覚えてるんだよおおおおお!!

よくわかんないけど、すっごい時間のかかる作業ということは読んでいてわかった。これだけのことが理解できて、また新しい考えを巡らすことができるんだから、お医者さんはすごいんだなぁ…。しみじみ感じるっすわ。

ペニシリンを作るためにすごい時間もかかったし、人手もかかった。それでも、夕霧さんを治すことはできなかった。

梅毒って鼻が落ちる…?んだね。こわぁ…。よくわからないけど、こんなに怖いものだとは。しかもこの時代は、梅毒に対してとても楽観的。川柳まで残っているとは。洒落にならない病気だけど、洒落にして何とか前向きに捉えようとしているのか…。

歴史の教科書に出てくる人だ!

1巻でもそうだったけど、時代が時代、場所が場所なので教科書で見たことのある人がたくさん出てくる!w勝海舟に加えて、とうとう坂本龍馬も登場。今は…坂本龍馬はたくさんのマンガにアニメに出ているから…w

村上もとかさんは、こんな風に坂本龍馬を見ているんだな、という目線で見るとより面白いと思う。おならをこきまくる辺りは、面白さを出そうとしているのかなwちょっとコメディw

歴史の教科書に出てくるような人、実在した人たちが出てくるファンタジーって難しいだろうに…。杏林大学病院の先生とかが監修されたりしていてマジすごい。どういうことなの!作者さんは医者なの!?手塚治虫先生みたいに医師免許持ってたりするの?

詳しすぎなんだけど。ペニシリンを機械を使わず作れるのか、とかって辺りは…ええええ!!なんでわかるの!?仁先生も学生時代の会話をよく思い出せたな!!もう何もかも驚きだよ!!

驚きしかない!

この漫画持ってタイムスリップしたらなんとかなりそうな気がしなくも無いけど…ダメだろうなw

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後々その有難さを感じることになる…!w

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