鈴林です。この巻では…拷問博物館でしか見たことがなかった江戸時代の拷問が出てくる。まさか仁先生が捕まることになるとは…。前の巻では一橋慶喜に会ったり、和宮さまに会ったりと今まではこの時代の重要人物や偉い人にたくさん会っていたのに…。
まさかの牢獄。そしてこの時代の取り調べやなんかは…人の気持ちが大きく関わる。写真も無ければ科学捜査なんて何もできない時代。人の記憶や実際にあるものが全てになってくる。今の時代にも言えることだけど、力ある人の一声でどうにでもなることが多い…。
なんとなくだけど、この巻ではあまり手術していない。しかし読んでいて(´・ω・`)な表情にはなってしまうことの多い巻w
もくじっ!
JIN -仁- 6巻(文庫版)
江戸時代の犯罪者まわりの仕組み
まさかこの漫画で牢屋に入るあたりのことまでわかるとは…。読んでいて「痛そう…!」となることが本当に多かった。
痛そう!!臭そう!!!が多い。犯罪は何も起こさない・捕まらないのが一番ですね。
和宮さまを毒殺した疑いがかかって逮捕されてしまう仁先生。和宮さまを助けてあげたのに、大奥の偉いババアからは「松本良順殿でさえ知らない治し方を知っているなんて怪しい。自分で毒を仕込んで自分で治したのではないか」なんて言われる。
松本良順さんも言っていたけど…助けてもらっておいてこの言い分はひどい。
取り調べ…というか吟味ってのもなんか…(´・ω・`)
つか吟味って、味を確かめるとか以外に使い道あった言葉だったんだね。そこがびっくりだわ。そしてこの時代には既に住民票みたいなものがあったんだ。人別帳に書いてない人は、それだけで罪になるとは…。厳しい時代ですよ。
牢屋敷に囚われるとは
医者はそもそも牢屋敷には入れられないのが普通みたい。牢屋敷に入れられる、というだけで上は仁先生を生かしておくつもりが無いってことが伝わるみたい。
この牢屋敷…。嫌だなぁ~~~~(´・ω・`)
牢名主(ろうなぬし)とかいう牢屋を仕切っている奴がいるんだけど、こいつだけ畳を積み重ねた上に座ってる。その周りには牢名主の子分みたいなのが座ってる。この子分みたいなのにも位があって、そいつらもそれぞれ役割を持っている。
牢屋にお金を持ち込めるのもすごいよ…。つか金持って牢屋入るのが普通ってのがまた嫌だよ…。お金を渡せば牢屋の中でもある程度暮らしやすくなるってか…。もちろん刑務所入ったことないけど、今の刑務所でもある程度似たような仕組みはありそうだよね。想像したくないけど(´・ω・`)
金持ってないだけで叩かれるし、助けられたと思ったらおしっこかけられるし。しかも服取られてるから、ふんどし一枚だし寒いし。トイレの傍にしか居られないからって、みんなトイレに立つ度におしっこかけてくるしそれにゴキブリも仁先生にたかってくるし…。
うわあああああああ!!!!
って感じだよ…。つらぁ…。
咲ちゃんは武家の娘ということもあって牢屋敷にはいないよ!牢屋にはいるけど、布団で寝てる!!風は入ってくるけど、仁先生よりはだいぶマシ。
牢でも仏ぶりを発揮
仁先生の仏心というか優しさには…驚きしかないよ!!
おしっこかけられたり寒かったりした上に、牢屋狭いから広くしようよってことで殺されかける仁先生。他の囚人も何のために殺すのかを知っているから黙ったまま。ここで奇跡?というかゴキブリの起こした奇跡が起きる。
なんと…牢名主の耳の中にゴキブリが入ってしまう…。
書いていて怖い。想像しても嫌。耳の中に入っちゃうと…暴れて…すごくうるさいみたいだよ…。牢名主が暴れて声も出すからなんとか助かる仁先生。お医者さんなので、牢名主さんを虫から助ける術を教えてくれる。いや…想像するだけで怖い。
仁先生は医者だけどお金を持っていない。でも牢屋でお金は無いと困るもの。そんな時に野風さんからお金の差し入れがあった。このお金はフランス人さんに身請けされた時のお金だけど、そのお金をさっと使えるところがすごい。それだけ仁先生と咲ちゃんに感謝の気持ちがあるってことなのかな。
お金の受け渡しも普通に行われてるのもすごいし、役人もちょっともらうことになってるってのもまた…なんか腹立つ。
牢名主さんも現金な人で、お金をたくさん入れてくれたし仁先生をもっといい役につけてくれると言いだした。その役に元々ついてた人からしたらたまったもんではないけど。仁先生はそれを断り、他の囚人が横になって寝られるようにして欲しいとお願いする。
横になって寝ることができるって…幸せなことなんだね…!なんかしみじみ感じましたわ。
牢名主さんもまさかの反論でイラっときたのか、平囚人をけしかけて仁先生を殺そうとする。お金もあるからお前らに寿司を食わせてやるぞ!とか言って。
でも平囚人さんたちも悪魔じゃないし…数の上では有利。もっと早くに気づいてもいいもんだけど、平囚人さん達も反乱を起こす。もう人を殺したくないし死ぬのを見たくない。今まで平囚人を殺し過ぎだ!ってね。我慢していたけど相当嫌だったんだろう。
んで、これまたちょっと都合よく牢名主さんの心臓が止まってしまう。子供に多いらしいけど大人でもあるんだね。それを助けたことで、仁先生は他の囚人から一目置かれるどころか仏のようだ!神だ!とあがめられることに。
今の時代はみんな心臓マッサージとか知っているからそこまで喜んだりしないけど、一度心臓止まってしまった人をまた生き返らせるのってすごいことだよね…。この漫画読んでるとお医者さんをもっと敬おうって気になるw
石抱きの刑
これは…これは辛い!!
http://tokyolucci.jp/meiji-goumon
こんなやつ。誰でも…ではないけど時代劇とか…そんなので観たことがある人もいるんじゃないだろうか。漫画の中で女囚にも同じ目に~とか言ってるからこの刑に男女の差はなかったのかも。
この上に乗せる石は大体50キロくらい。足の下はそろばん板…ってかギザギザの石?だから…その上に正座して、その足の上に石乗せるわけだから…痛い!!すごく痛い!!
拷問の後で石の後が仁先生の足についてたけどあれは相当痛いよ…。冤罪でもこれは「やりました」と言ってしまいたくなる痛さだと思う。読んでいて辛かった…!
多紀元琰さんが好プレー、そして…
まさかの多紀元琰(たき げんえん)さんの口添えで助かる仁先生。多紀元琰さんが和宮さまに色々助言をしてくれたおかげで、真犯人もわかった。その犯人は自殺してしまったけれど、きっと和宮さまが何かとりなしてくれたりもしたと思う。
無罪だねってなってから放免されるまでの時間短すぎでしょ。謝ってくれよ、とは思うけどこの場合生きて居られるだけで…いいのかな。
放免された後、咲ちゃんがすぐ駆け寄って泣いてくれたことが仁先生の心を大きく動かす。仁先生はおしっこ引っかけられたりしたし、虫にもたかられた。絶対きれいな体ではないだろう。そして足には拷問の跡が残っている。
咲ちゃんは自分のことのように心配してくれて、泣いてくれた。これがきっかけで仁先生と咲ちゃんの仲は…より深まるのかな?
異人さんとの結婚と歌舞伎役者の病気
異人さんと結婚は、この時代はできないことだったんだ。そもそも妾になるということすら、他の人から後ろ指さされるようなこと。恋愛くらい好きにさせてくれよ、と今なら思うけどこの時代なら…仕方ないのかなぁ…鎖国を解いたばかりだろうし。
野風さんはなんだかんだとフランス人のジャン・ルロンさんと仲が良さそうで良かった。照れる野風さんかわいい!
そしてお駒さんがスリをするのか?という疑惑もある中、田之介さんからの頼みで鉛中毒の吉十郎さんを診ることになった仁先生。田之介さんと歩いてる時の咲ちゃんがちょっと照れてるのがかわいいw
鉛中毒にはキレート剤が良いらしいけど…この時代には無いんだ。薬は知ってるけどそれが無いってのがまた悲しいね(´・ω・`)
新春、お正月にやる演目が決まっているってのも初めて知った。今もそうなんだろうか?田之介さんの「芸をしながら死ぬのが役者の本望」って言葉はかっこいい。さすがってもんだよ。
舞台に立って、役をやり遂げることができるのか!?ってとこでこの巻は終わる。でも役者を志したことのある人なら、田之介さんのセリフは心に何かしら響くものだと思う。役者としての理想も入っていると思うから。
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