鈴林です。復讐を誓った白猫は竜王の膝の上で惰眠をむさぼる、1巻の感想とネタバレを書いていきます。

1巻といっても、コミカライズ版の1巻です。この作品…もpixivコミックから入ったwもうpixivコミックから輸入が激しいw漫画積みまくってるのに買ってしまう罠!w

漫画を読んだら続きが気になっちゃって、ついついラノベを全部買いそろえてしまった作品。ラノベ版の方は、電子書籍で買ったほうが300円くらい安くなるので超お得感あった。

この1巻もページ数多めなので満足。pixivコミックだとぶつ切りでの掲載だからすごい消化不良だったんだよね~w

復讐を誓った白猫は竜王の膝の上で惰眠をむさぼる ネタバレ 1巻

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復讐を誓った白猫は竜王の膝の上で惰眠をむさぼる 1巻 ネタバレ

第1話 召喚と追放

地球と似ているようで似ていない、ここは異世界。地球にはいない生き物が生活し、その中で最も強いとされているのは竜族だった。

そんな世界で、白い猫の姿の私は…竜王の膝の上で惰眠をむさぼっている。

なぜ、こんなことになっているのか説明します。

そもそも猫の姿の「私」、森川瑠璃(もりかわ るり)は日本の女子大生だった。
外国人モデルの母と外交官の父を両親に持ち、目は瑠璃色、髪の毛は母親譲りのプラチナブロンド…という容姿。

顔立ちは日本人らしいのだが、両親から譲り受けた見た目は人生の勝ち組と言いたくなるほど恵まれていた…

が!!

瑠璃はそこで運を使ってしまったのか、境遇は「幸せ」と呼べるものではなくたくさんの不幸に見舞われることになる。

幼馴染の篠宮あさひ(しのみや あさひ)は、瑠璃の隣に住んでいる同い年の幼馴染だった。とてもかわいい子で、周りは少し異常な程に…あさひを溺愛していた。

瑠璃が持っている人形を「いいなーちょうだい!」と言えば、「あさひちゃんにそれをあげなさい!!」と理不尽に怒られてしまう。あさひの人形と交換、ではなく瑠璃の人形が取られるだけなのに「あげなさい!」とおこられてしまう。

仕方なくあさひに人形をあげれば「やっと渡したか」という目で見られる幼い瑠璃。

小学校でも…あさひが瑠璃のマネをして髪を染めれば、なぜか瑠璃が先生に怒られたり。
遠足で瑠璃が迷子になれば、なぜか瑠璃が怒られたりしていた。

小学校・中学校・高校…と何も変わることはなく、瑠璃は猛勉強して、あさひが入れないような大学を受け、見事合格する。
しかし、なぜか下宿のマンションにはあさひが住んでいた。

あさひから逃れるべく初詣のお賽銭を奮発したり、怪しい壺も買ったりしたが効果はなかった。

大学に向かう道すがら、本意ではないがあさひと、あさひの取り巻きと登校中に鈴の音のようなものを聞く瑠璃。そして光る玉のようなものも見える。

あさひやあさひの取り巻きにはそれが見えていないようだった

『みんな見えてないの?この音も…』

そう思って光る玉に触れようとすると、眩しい光に瑠璃・あさひ・あさひの取り巻きは包まれて…気づいたら、異世界にいた。

「巫女姫さまだ!!巫女姫さまがおいでくださったぞ!!儀式は成功だ~~!!」

と喜ぶ周りの人々。そして神官のような服を着た男性が、あさひの手をとり「よくぞおいでくださいました、巫女姫さま!!」と力説する。

(瑠璃の真似をして染めた)髪の色などから、巫女姫さまだと思われたらしい。瑠璃にとってはいつものパターンだった。あさひ自身もまんざらではなさそうである。

『もしかして、このまま…あさひを置いていけば私自由になれるんじゃない!?』

そう思って先程の神官に、元の場所に帰る方法を聞くが。あさひの時とは違って、「はぁ?そんな方法あるわけねぇだろ」とひどい態度で言い捨てられてしまった。

そして瑠璃とあさひ、あさひの取り巻きたちは異世界にそのまま住むことになった。

「巫女姫さまのお友達」ということでいい暮らしをさせてもらってはいるが、瑠璃は異世界に来てしまったことに危機感を持っていたので世界について勉強していた。

この異世界には魔法がある。そして、この異世界も元の世界と同じく…あさひと一緒にいる瑠璃は周りに疎ましく思われてしまうのだった…。

『嫌な予感しかしない。早くこんな城出たいなぁ~』と城の中を歩いていると、突然に
「反逆者だ!縛り上げろーー!!」と兵たちに取り押さえられ、あれよあれよという間に王様の前に引っ立てられた瑠璃。

王子は王様に「巫女姫さまを殺そうとしているんだ!」と嘘を吹き込む。
「何の話よ」と言っても、王子は「証人もいるんだ!」と言って瑠璃の言い分を無視しようとしている。

そして、あさひの取り巻きまで「あさひさんばっかり優遇されて妬ましいって言ってました!」「殺してやるって言ってました!」と口々に王様に進言しだす。

「なんて許しがたい罪だ!隠れの森に追放してしまえ!!」

と瑠璃以外の意見が一致する。
瑠璃が一言、「このこと、あさひは知ってるの?」と呆れたように聞くと、
「優しい巫女姫さまに、友人が命を狙っていたなどお伝えできない!お前が逃げ出したとお伝えしておこう!」と自信満々に語る王子。

『それであさひが納得してくれたら、私の人生もっと幸せだったわよ…』

と思い、気の抜けたような顔をしていると…その顔が王子の怒りに触れたのか瑠璃は馬車に乗せられ…縄で縛られたまま、森の真ん中に捨て置かれてしまった。

「せめてロープくらい切っていきなさいよーーー!!」
と大声で叫ぶも、誰もいない。

瑠璃はサバイバルは苦手ではなかった。森の中でも一人でなんとか生きていけそうな気はしている。しかしそれには…ロープを切ることが必要だった。

『ロープを切らないことにはどうにもなぁ…』と考えていると

ぷつん

いつの間にかロープが切られている。刃物で切られたような切り口だった。

リィン

と森から鈴の音のようなものが聞こえてくる。この異世界に来る前に聞いた音と同じだった。あさひ達がいる森とは逆方向に呼ぶように、鈴の音は瑠璃を呼んでいるようだった。

『何が鳴ってるんだろ~?』
瑠璃は戻る気など全く出なかった。特にアテもなく鈴の音に導かれて森の中を進む瑠璃。

鈴の音についていくと、川が流れていて水が飲めたり、食べられる木の実がなっていたり、寝床にちょうど良さそうな場所があったり…と食料や水があることが多かった。
いつの間にか、いつもつけていたカツラも無くなっている。

鈴の音を聞きながら森で生活し始めて5日ほどたった。
城で見た地図によれば、瑠璃がいたのはナダーシャ王国という人間の国。ナダーシャ王国の北東には亜人の住む大きな国があるらしい。

森もだいぶ奥深くまで入ってきた瑠璃。獣も出てくるかもしれない…。武器も持っていない。

『魔法使えたら便利なんだけどなぁ~。城で見た神官みたいにぼっ…とね!』と手を出して魔法を使うフリをすると…

ぼっ!!!

と大きな炎が瑠璃の手から出てくる。なぜ自分の手から火が、魔法が出たのかわからない。ナダーシャ王国のムカつく神官が言うには「特別な訓練と資質が必要」らしい。

だから…『私が使えるわけが無い…』と思ってまた火をイメージすると、やはり手から火が出せる。
『だめだ、意味がわからない!』と混乱していると、いつも聞こえる鈴の音がどんどんうるさくなっていることに気づく。

リィンリィンリィンリィン!と、とてもうるさい。
「ちょっと!うるさい!!何なの!?」と後ろを振り返ると…とても大きなイノシシが瑠璃の前にいた…!

「ぎゃああああああ!」

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第2話 森の魔女と精霊

森に捨てられた瑠璃は、イノシシのような化け物に追いかけられていた。。

「もうやだ!わたし!おいしくないから!!」
と化け物に言っても、もちろん言葉は通じない。「もう死ぬ…!」と思ったとき、ふわっという感覚がして何かを通り抜けた。

その拍子に転んでしまう瑠璃。「しまった!」と思い後ろを見るが、化け物には瑠璃が見えていないようだった。すぐ近くにいる瑠璃が見えないようでキョロキョロしている化け物。

『助かった…!』と思いふと見ると、近くに家があり煙突から煙が出ている。誰かいるようだ。

「おいし~~い!!」
「泣くか食べるかどっちかにしておくれ」

そう言ってチェルシーは料理をどんどん持ってきてくれる。瑠璃がたどり着いたのは、チェルシーの家だった。
瑠璃が着いてすぐ、チェルシーはやってきたのだが仕留めた動物を調理していたところだったチェルシーは血まみれの姿で瑠璃の前に現れた。

その姿にびっくりした瑠璃はその場で倒れてしまい、そこをチェルシーに助けられて今に至る。
見た目は怖いが、優しい普通のおばあちゃんのチェルシー。「おにばばー!」と言って気絶した瑠璃をちゃんと助けてくれて温かい食事も用意してくれている。

「大変な目に遭ったんだね。ナダーシャにいい印象はなかったが、異世界から誘拐してくるなんて…」

まだチェルシーには何も話していないのに、瑠璃が異世界から来たことを知っている。
「なんで知ってるの?私まだ何も話してないのに…」と聞くと、チェルシーは「妖精に聞いたんだよ」という。

妖精。チェルシーが言うには部屋にたくさんいるらしいが、瑠璃には何も見えなかった。瑠璃は魔力を多く持っているらしいが、「うまく使えてないのかねぇ」とのこと。

『魔力ってことは、イメージすればいいのかしら…?』
イメージすることに集中して目を開けると…そこにはたくさんの小さな妖精が宙に浮いていた。びっくりして椅子ごと後ろに倒れてしまう瑠璃。

それを見て妖精たちは「だいじょうぶー?」と聞いてくる。すぐ妖精が見えるのは珍しいことのようだ。「波長が合うんだねぇ」とチェルシー。

魔力の波長について気になったが、チェルシーはそれよりも、あさひという子について聞きたいという。妖精の説明では抽象的すぎて詳しいことがわからないらしい。

それから瑠璃はあさひのことを、今までのいきさつも含めたくさん話した。瑠璃の大変さをわかってくれる一方で、「あさひって子の気持ちもわからないでもない」と言う。

瑠璃はとても心地のいい波長をしているらしい。
波長とは、魔力の質。波長は魔力量よりも重要らしい。瑠璃の周りにはたくさんの妖精がいるが、それだけ瑠璃の波長は色々な妖精に好かれるということだ。

瑠璃の波長が心地いいからこそ、あさひも離れていかないのでは…とチェルシーは考えているらしい。そもそもこれだけたくさんの妖精が我先にと手助けをしてくれることなど無いようだ。

その証拠に森でも色々と助けられた。リィン、という鈴の音は妖精が教えてくれていたのだ。

「これは私の予想だが、あさひという子は魔法を使っているんじゃないのかい?周りの人の反応が、「魅了」という魔法を使ったときに似ているんだよ」

魅了という魔法は好意を持っていない者にも好意を持たせて人を操る魔法。魔法は自分よりも魔力が多いものには効かない。瑠璃は魔力の質も良く、量も多いのであさひの魅了が効かなかったようだ。

魅了の魔法と聞いて、これまでの周りの反応も納得できる瑠璃。
「でも、あさひが故意も操っているとは思えないです…。頭がお花畑なだけで悪意みたいなものは無いと思うし…」

瑠璃の言葉に対し「無意識に使っている可能性もある」と答えるチェルシー。「そんな魔法が使えるということは、あさひが巫女姫ってこと?」と聞くと、チェルシーは「さぁねぇ」と答える。

力で言えば、魅了を使えることよりも精霊に好かれている瑠璃の方がすごいことらしい。「稀なる色彩を持つ」にも瑠璃は当てはまるし、髪と目の色も異世界では珍しいらしい。

髪も瞳も黒、というのも珍しいので、あさひが偽物…ともいえないんだそうだ。

チェルシーは「予言書云々…というのは気になるね」と言って、竜王国に手紙を出して調べてもらうために手紙を書き、その手紙を水が入った桶のような物の中にぽちゃん…と入れた。

水に捨てたのではなく、これで送ったことになるらしい。

チェルシーの孫は竜族が治める国、竜王国に仕えている。竜族とは竜と人間の2種類の姿を持つ種族。そしてこの世界には人と獣の間の姿をした獣人と呼ばれる種族がいる。
それらをまとめて、亜人と呼ぶ。

人間の中には亜人を差別する者も多く、人間しかいないナダーシャは特にそれが顕著らしい。逆に竜王国は人も亜人も差別なく暮らしているそうだ。

「竜王さまは、元の世界に戻る方法を知っていると思いますか…?」
「…残念だが帰る方法は無いよ」
「チェルシーさんが知らないだけということは…」

と聞くも、どうやら瑠璃のように異世界にやって来る者は時々いるらしい。そして、誰一人元の世界に戻った者はいないそうだ。

「落ちるのは簡単だが、登るためにはその姿を捨てなければならない」
とはかつて別の世界の記憶を持った人の言葉。この世界で死なない限り、あっちの世界に戻ることはない。

「残念だが、あきらめるしかないよ」

ベッドに横になり、チェルシーに言われたこと、これまでのことを考える瑠璃。
「戻れない」神官からも聞いてはいたがどこかで信じていなくて、希望を持っていた。

『これから私…どうすれば…
って!!こうなったの全部私のせいじゃないし!異世界に誘拐されるわ、えん罪で捕まるわ、森では獣に追われるわ、理不尽すぎない!?
原因はあの脳みそお花畑のあさひと、身一つで放り出したあの王子と取り巻き…!そして王様と神官!!
このまま泣き寝入りなんてするもんか…!帰れないなら、せめて憂さ晴らしくらいしないと…!』

次の日、瑠璃はチェルシーに
「迷惑なのはわかってます!掃除洗濯料理、なんでもします!だから私をここに置いてこの世界のことを色々教えてください!お願いします!!」
とお願いする。

チェルシーは家事をこなしながら「良いよ」とすぐに返した。まさかすぐにOKがもらえると思っていなかった瑠璃は面くらってしまう。

「いいんですか…?」と聞くと、「今更何を言うんだい。私1人だったし、賑やかになっていいじゃないか。それにこんなに精霊に好かれているあんたを追い出したら、精霊の加護が逃げちまうよ」とチェルシーは笑って答えた。

精霊と喜んでいる瑠璃を見つつ、返ってきた手紙の返事を確認するチェルシー。
「さすがに放置できないねぇ…」

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第3話 精霊の力

森の暮らしの朝は早く、日の出とともに始まる。チェルシーとの生活は数日が過ぎ、毎日を晴れやかに伸び伸びと過ごしていた。

始めのころは、生活と復讐のために「魔法を使えるようになろう!」と意気込んでいた瑠璃だったが、チェルシーに魔法の使い方を聞くと…

「したいことを思い浮かべて、それを精霊に頼む。それだけだよ」

というなんとも簡単な返し。思い浮かべたものが実際にその通りに発動するかどうかは、魔力の波長や質にもよるようで、意外と難しいもののようだ。

水を作るだけでも、水の精霊と相性が悪ければ力を貸してもらえない。魔力量が少なくても精霊との波長が合えば、補うこともできる。要は精霊に好かれていれば良いのだ。

そう言われて試しに瑠璃が水を出してみると…部屋が水浸しになるほどの水が、急に降ってきた…。瑠璃にはまだまだ修行が必要だった。

そんなある日、瑠璃はチェルシーの家の庭にお風呂を作っていた。
「日本人ならやっぱり浴槽に浸かって癒されないと!」と豪語する瑠璃。精霊に頼んで浴槽などを作ってもらった。

お湯を沸かすのに火の精霊は使っていない。以前火の精霊に頼んだら、家が火事になりそうにもなったのだった。

ひとしきり話した後、チェルシーは「聞きたいことがあるんだ」と大事な話をするように話し出した。

「ナダーシャで色々あったようだけど、あの国を恨んでいるかい?」

そう聞かれて、神官や王様、王子たちにやられたことを思い出す瑠璃。
「それはもう、復讐が第一目標でう!」

復讐したいという瑠璃に対し「彼らをどうしたいんだい?」とチェルシー。

「まず泣かせたい!土下座させて…あさひや王様や神官…全員一列に並べてグーパンチ入れたいです!!」

と強く主張する瑠璃。チェルシーは「それだけかい…?」と意外な様子で聞き返す。
瑠璃はそれを聞いて「回し蹴りの後にかかと落としとか…」とさらに復讐の内容を考えだす。

「あんたが無害だってのは、わかったよ…」
と、チェルシーがため息をつく。復讐といえば、拷問したり国を破壊したり、王族をつるし上げるものだと想像していたが、瑠璃の服種がそれと比べてかわいいものだったので「瑠璃は無害な存在」だと感じたようだった。

「なら、一つルリにお願いがあるんだけどね。
実は、ナダーシャで突然魔法が使えなくなったらしいんだよ。精霊に呼びかけても応じなくなってね。」

と説明しだす。
「どうして…」と瑠璃がつぶやくと、そばにいる精霊がその問いに答えた。

「あいつらルリいじめたー」
「おしおきー」
「復讐って言ってたから!」
「ルリいじめる子はキライ」

そばにいる精霊が小さい子の言葉のように、口々に言い出す。チェルシーは、ナダーシャの魔法が使えなくなった時期と瑠璃が森に捨てられた時期が重なるので、想像がついていたようだった。

瑠璃が言ったから、精霊たちはボイコットを始めたのだ。
この世界では魔法が使えないのは死活問題。日常生活を送るためにはどうしても精霊の力が必要になる。

ナダーシャは神官など一部しか魔法が使えないが、それでも精霊が力を貸さなくなったことで大混乱らしい、とチェルシーは瑠璃に話してくれる。

「ルリの復讐がナダーシャを滅ぼすほどじゃないなら、精霊たちを止めてくれないかね」

復讐したいとは言ったが、それは国を滅ぼすほどではなかった。魔法が使えないだけで国が混乱するというのはわからなかったが、瑠璃は精霊に「みんな、ボイコットはやめて...?」とお願いする。

「えーーーーーなんで?なんで??ルリ復讐したいんでしょ?」

精霊たちは本当にわからない、というようにみんな首を傾げた。

「そうだけど...自分の力でぎゃふんと言わせたい...んだよね。だからみんなには手を出さないで欲しくて...」

とすまなそうに言う瑠璃。それを聞いて精霊たちは「わたしたち、迷惑...?」とウルウルし出してきてしまった。

小さな子供のような顔で小さな姿の精霊たち。そんな顔で泣かれてしまい、瑠璃は悪いことをしているような気持ちになる。

必死に「そんなことないよ!みんなには感謝してるよ!?」とフォローする。
「いざとなったらみんなにも協力してもらうから!今はまだ何もしないでね!」と言うと、妖精たちはなんとかわかってくれたようだった。

「ルリに嫌われてなかったー」「よかったー」と喜ぶ精霊たちを見て一安心する瑠璃。そんな瑠璃にチェルシーは忠告する。

「今回のことでわかったように、ルリに何かあれば精霊たちは簡単に動く。今後、あんたを利用しようとする者も現れるだろう。

私は自分の知り得る知識をあんたに教える。だから利用されたりしないように、物事の良い悪いを自分で判断するんだ。」

それを聞いて瑠璃はとても嬉しくなった。

チェルシーに「まだ私は何も知らないから、チェルシーさんがその利用する誰かになるかもしれないのに」と言うと、チェルシーはさらっと「嫌だよめんどくさい」と答えた。

チェルシーは身の回りのことや生活魔法など、たくさんのことを瑠璃に教えてくれた。

そして、森で襲ってきたあのイノシシのようなあの獣。あれは実は襲ってきたのではなく、瑠璃の波長が心地よいのでついてきていたが...我慢できず飛び出してしまったらしい。

その後怖がらせたことに気づき反省したらしく、瑠璃が落としたカツラを持って謝りにやってきた。しかし瑠璃の近くには来ない。

不思議がっていると、チェルシー曰く家の周りには結界があるので入って来られないと言う。
「本当にもう襲わないの?」とイノシシのような動物を疑っていると、精霊が「おそわないよ〜。森でルリのこと守ってたよー」と教えてくれる。

精霊によると、こっそり後をつけつつ瑠璃を他の動物から守っていたらしい。精霊もそれを教えてくれれば良かったのだが...忘れていたらしい。

誤解も解け、チェルシーに結界を通れるようにもしてもらい瑠璃の異世界生活に大きなペット、コタロウが加わった。 「

チェルシーに市場で売るものを森に採りに行くように言われた瑠璃。森については精霊が詳しいので、精霊たちはこぞって森のおいしい果物やめずらしいキノコなどを瑠璃のかごに入れていく。

そしてチェルシーの予想以上の量を持ち帰った。チェルシーは瑠璃が持ってきたものを見て、静かに驚いた。希少な薬草や果物があまりにも多く、このまま市場に持っていけば価格破壊が起こりそうだった。

仕方ないので、半分だけ市場に持っていくことにするチェルシー。残りは悪くならないうちになんとかしましょう…と瑠璃が言おうとすると、チェルシーは空間に空いた穴に果物を放り込んでいく。

ぽいぽいと投げ込んでいくチェルシーを見て、「な、ななななななにそれ!?」と驚いて聞いてしまう。
「何って…空間を開いたんだよ」

瑠璃が元いた世界にはなかったが、この異世界には魔力があれば誰でも開ける「空間」というものがあるらしい。時の精霊に働きかけて別の世界と繋いでもらう。

その空間に入れたものは時間が止まったようになり、薬草や果物なども傷まずに保存ができるようになるらしい。まるで冷蔵庫のようだと瑠璃は思った。

「私でもできる?」
「やってみな」

そう言われて瑠璃は手を上に向けてみる。ヴン…。本当に空間が開けた。
中を見てみたくて、自分が開けた空間に頭を入れてみる。

それを見て急いで引き戻すチェルシー。「何やってんだい!!!」
この世界では空間の中に頭を入れるのは非常識、というかなかなかやらないことのようだった。

「でも中は明るいところでしたよ…?」とチェルシーに報告すると精霊たちはクスクス笑いながら「大丈夫だよー」「入っておいでって言ってる」と教えてくれる・

誰なのか聞いても「入ってみればわかるの~」と教えてくれなかった。精霊が大丈夫と言うなら、と瑠璃とチェルシーは瑠璃の空間に入っていく。

中は壁も天井も真っ白でとても広く、そして誰もいなかった。

「呼んでるって誰が…?あれ?精霊たちは?」
「呼んだのは私よ」

どこからともなく声が聞こえ、瑠璃とチェルシーの前にきれいな女性が現れた。

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第4話 精霊との共存

突然空中にふわっと現れた謎の女性を見て瑠璃は「おばけえぇえええええ!!」と叫んで遠くへ逃げていった。
チェルシーはすかさず「精霊だよ!!」とツッコミを入れる。

瑠璃に「おばけ」だと言われたことで、しゅんとしてしまった女性の精霊。瑠璃は「大きさが全然違うから…!」となんとか許してもらおうと説明する。

瑠璃やチェルシーが普段見ている精霊は手のひらサイズだが、目の前にいるのは普通の女性。大きさがまるで違う。チェルシー曰く、持つ力によって見た目が変わるため普段見ている小さな精霊は下位精霊だという。

「噂通りとても大きな魔力を持っているのね」と女性が話す。大きな空間を作る事ができる人は少ないらしい。彼女は外の精霊たちの声を聞いていたが、自分からは会いに行けずもどかしかったようだ。

「出られないの?今なら私の作った穴があるけど、一緒に行く?」と瑠璃が聞くと
「だめなの。私…時の精霊だから」と答える女性。

それを聞いて驚愕するチェルシー。

「時の精霊!?!?」

チェルシーが言うには、時の精霊は伝説の精霊。決して人の前には姿を現さない精霊らしい。
それを聞いて、「時間を勧めたり戻したり、十年後の世界を見たりできるの!?」とウキウキで質問してみる瑠璃。

「時を扱うには大量の魔力が必要だから、そういうのは世界中の者の魔力を浸かってもきっと足りないわ。」と、時の精霊。

空間の中の時間が止まっているのは、時の精霊の領域だかららしい。外の世界とは別の空間で、時の流れという縛りはない世界。だから、外の世界と繋いで中に入れたものは入れた時の姿が保たれる…と説明してくれる。

「ということは・・・この中にずっといれば年をとらないの!?」
と、瑠璃が聞いてみる。

「理屈としてはそうだけど…。でも生きた人が長く中にいると悪影響を及ぼすわ。例えば、正気を失ったり…廃人になったりするわ」とさらっと話す時の精霊。

それを聞いて「お邪魔しました!!」とすぐ帰ることにする2人。さみしそうに見送る時の精霊を見て、瑠璃は彼女に声をかける。

「ここで一人なの?他の精霊は?」
「いないわ。私だけ。時々他の精霊のおしゃべりが聞こえて来るけど…それだけよ」

「さっきの悪影響ってどのくらいいるとダメなの?数時間とか?」
「あ、ああ、毎日じゃなければ大丈夫だと思うわ…。あなたなら魔力も強いし、他の人より影響を受けにくいと思うわ」

それを聞いて瑠璃は、時々遊びに来ることに決めた。

「私、これから市場に行くの!なにかあったら買ってくるからね!楽しみにしてて!」
と瑠璃が言うと、時の精霊は泣き出す。

「また、会いに来てくれるの?本当に…?」
「うん!待っててね」
「ありがとう…!ありがとう!」

泣いて見送ってくれる時の精霊。チェルシーには「全く安全とは言い切れないのによかったのかい?」と言われるが、瑠璃には時の精霊を放って置くことはできなかった。

瑠璃とチェルシー、そして瑠璃と一緒に多くの精霊が街に来ていた。森に住んでいた瑠璃は、人の多さに感動している。

市場はチェルシーの家からは歩いて5日以上もかかるところにある。馬車に乗るのかと聞けば「そんなものないよ!馬なんてどこにいるんだい!」と返される。

「もしかしてワープ…!?」と考えていると、「早く乗りな。置いてくよ」と言ってチェルシーは大きな竜に変化した。

竜に変身したチェルシーの背に乗って、市場へ向かい、歩きと違って数時間で到着した。チェルシーはただのおばあさんではなく、竜族だったのだ。

市場に行く前に、瑠璃はカツラを渡されチェルシーから色々と注意をされていた。

瑠璃の髪の色はめずらしいので、街の中にいる間は絶対にカツラを取ってはいけない。もし見られたら奴隷商人に目をつけられるかもしれない。竜王国には奴隷はいないが、この世界では奴隷が合法の国も多い、とチェルシーは言う。

特に注意すべきは、人間。瑠璃の周りにはたくさんの精霊がくっついている。精霊がたくさんいる奴をどうにかしようという者はいない。

それでもどうにかしようという者は、精霊が見えない人間か、もしくは自殺志願者のどちらからしい。

チェルシーに注意されてカツラをかぶったが、どうにも周りに見られている気がする瑠璃。カツラがずれていないか、もしくはチェルシーにもらった服が時代遅れなのか!?と考えていると、道を歩いている子供に

「あのお姉ちゃん、精霊がたくさんくっついてる!」

と話す声が聞こえた。
精霊がたくさんくっついているだけで、それは珍しい存在。
市場について店を開けば、お客さんはチェルシーの報ではなく瑠璃のほうにばかり来て

「これをくれ!」
「この薬草、君が採ったの!?」
「お嬢さんこれも!」

と瑠璃にばかりお願いする。チェルシーに頼もうとすると、「ダメだよ!お嬢さんが包んで!」と言って瑠璃にやってもらうことを望む。

薬草の効能も瑠璃に聞かれるが、効能はチェルシーのほうがずっと詳しい。
瑠璃は、チェルシーから聞いたことをそのまま伝えたり、お会計をしたり、時には握手を求められたりして、市場での商売は終わった。

さっきのことは何だったのかチェルシーに聞くと、ゲン担ぎのようなものらしい。
精霊に好かれるものは珍しい。なので精霊に好かれている瑠璃の採った物や瑠璃自身に触れることで精霊の力のおこぼれをもらおうとしているのだとか。

実際、そんなことをしても精霊の力はもらえない。しかし精霊のちからはそれほど絶対的で信仰の対象なのだ。

「精霊が見える亜人にとっては、ルリは尊くて貴重な存在だから、みんな少しでも関わりたいん
だよ」

市場からの帰り道も、見知らぬ人が瑠璃にどんどん色んなものを渡してくれる。お金を払っていないのに、食べ物など様々なものをくれるのだ。

チェルシーは「もらっておきな」と優しい顔で話す。

「精霊が集まる土地は実りが増え、土地も安定して災害も減る。この土地にルリが来れば、精霊もついてきて土地が豊かになるんだよ」

見た目はかわいいが、実はすごい存在に好かれているのでは…としみじみ感じる瑠璃だった。

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第5話 拾い物の腕輪

精霊に特別好かれている者のことを愛し子(いとしご)と呼ぶ、とチェルシーに教わる瑠璃。本来愛し子は国に保護されるほど大切な存在だとチェルシーは教えてくれる。

愛し子を怒らせると精霊が黙っていない。過去には国を滅ぼした愛し子もいたらしい。国に保護されると、悪いようには扱われない。精霊が集まる場所は土地が潤う。国にとって利益をもたらす者なので、扱いも丁重になる。

「ルリのことは私の一存で国に報告していない。アンタはこの国の人間じゃない。世界や精霊についてよく知らない内に保護だの何だの言われても混乱するだろうしね。
ルリが色々知って落ち着いてから、アンタがどうしたいのか聞いたほうがいいかと思ってね」

そう言ってくれるチェルシーに抱きつく瑠璃。
「チェルシーさぁん!!ありがとう~!」

瑠璃は自分の空間に入り、時の精霊リディアを呼んでいた。
「クッキー焼いたんだけど、食べる~?」
「ルリ!また来てくれたのね!嬉しいわ!」

瑠璃が自分の空間に入ると、以前と違って物がとても増えていた。瑠璃の空間はとても広いので問題は無いが、物が次々に増えていく…。

市場に行った後、瑠璃はお土産を渡そうともう一度、の精霊に会いに空間に来ていた。空間に入ると、空っぽだったはずが物で溢れていた。
時の精霊に聞けば「欲しいと思って持ってきたの!」と嬉しそうに話す。

他の人の空間から持ってきた、と言うので「人の物を盗ってくるのはダメだよ…」と言うと「もう持ち主のいない空間だから大丈夫」と話す。

時の精霊によれば、空間は彼女からすると連なる部屋のように扉になっていて、彼女は誰の空間であっても自由に出入りができるらしい。

光る扉は、まだ所有者が生きている扉。そうでない扉はすでに所有者がいないもの、らしい。

瑠璃の空間にたくさんあるのは、もう死んでしまった人の扉の中に入っていた物。空間と一緒に消してもよかったが、「ルリが使ってくれたほうが良いと思って」と持ってきてくれたようだった。

使わない空間は消してしまう。そのままにしておけば、無限に空間が増えてしまうためだ。
「それなら、使えるものだけ…」と瑠璃が了承すると、

時の精霊は「よかった!じゃあ前の契約者の物も、ルリのところに移しておくわね!次の契約者がみつかったらその人に全部譲るって言ってたから。」と嬉しそうに話す。

気になるところは「次の契約者」という部分…瑠璃が問い詰めると、瑠璃が以前元の世界に帰る前に勝手に契約してしまったらしい。

「まぁいいか…契約ってするとどうなるの?」
「気に入った人に力を貸したり…加護を与えたり…?かしら。

「なるほどね。じゃあ、あなたの名前はなんていうの?契約したのに名前が無いと呼びづらいわ」
瑠璃が名前を聞くと、時の精霊は顔をほころばせて
「リディアよ」
と教えてくれた。

そうして、瑠璃の空間には身に覚えの無いものがたくさんあるようになった。

瑠璃が持ってきたクッキーをおいしそうに食べるリディア。また持ってくる約束をしながら、空間にある物を眺めていると…きれいな腕輪をみつけた。

『これも前の契約者のものなのかな?』と考えているとリディアから「ルリ!クッキーがもう無いわ」と食べ終わった報告をされてしまった。

外に出て、チェルシーに空間のこと、そしてリディアとの契約のことを話すと・・・チェルシーは「時の精霊と契約…」と意識が少し飛んでいたようだった…。

部屋に戻ってベッドに横になる。
ふと、自分の置かれた状況を考えてみると…愛し子とやらで、本当は国に保護されるべき存在だという…。チェルシーは、瑠璃の心が決まるまで待つ、と言ってくれた。

『でも、王都に言って色々知ったほうがいいのかな…』

リディアのところから腕輪を持ってきてしまったことに気づきつつも、色々考えながらゴロゴロしていると、いつの間にか寝てしまう。

瑠璃は夢を見た。
元の世界にあさひと一緒に帰ることができて、またあのいつもの日々。
『元の世界になんて戻らなければよかった!!』と強く後悔してしまう。そして思い出されるチェルシーとの会話…。

『ずいぶん陽が傾いちゃったな…もう夕方か…夕方!?』と思って飛び起きる!

「ニャ!?」
『今、ニャって言った??え?」

と思いつつも自分の口からは「ニャンニャンニャー」という猫の鳴き声しか出ない…。パニックになり、「ニャアアアア!!」と大声を出していると、騒がしいのでチェルシーが1階からやってきてくれた。

「騒がしいね!なにごとだい!」

チェルシーが来てくれたことが嬉しくて飛びつくも、チェルシーからすれば見知らぬ猫。「ルリが拾ってきたのかね?」と考えるチェルシー。あまりにも猫が鳴くので、お腹が空いていると思い下に連れて行こうとすると…。

「腕輪だよー」「猫になっちゃう腕輪なのー」「ルリ、猫になっちゃったのー」と精霊たちがチェルシーに本当のことを教えてくれる。

「本当にルリなのかい?」と猫に聞けば、こくこくと頷く。「腕輪を取れば元に戻るのー」と言う精霊の言葉通りに腕輪を外すと、白い猫が瑠璃に変化した。

「よかったあああああ!戻れないかと思ったよ~~!ありがとうみんな~~~!!」と精霊たちに泣きながら感謝する瑠璃。

そんな瑠璃を見て「空間に入ったり、時の精霊と契約したり、今度は猫になったり…ルリといると毎日飽きないね」と、チェルシー。すまなそうになる瑠璃を見て、更に続ける。

「この間の話だけど、こんなのはどうだい?ちょっと王都まで、おつかいに行ってきてほしいんだ。ちょうど息子から薬草を頼まれていてね。それを持って行っておくれ。

そのついでに王都を見て、色々体験して来ると良い。その上でどうしたいか、ルリが自分で決めたらいいさ」

「じゃあ…王都におつかいに行って…ついでに王都を見て…それでも森の生活が良いって思ったら…ここに戻ってきてもいいですか?

「あぁ。いつでも帰っておいで」そういって瑠璃の頭をなでてくれるチェルシー。

そうして、瑠璃は王都に行くことになった。王都にいる間は、チェルシーの息子の世話になるように言われる。チェルシーの息子は竜王の側近をしているらしい。

ものすごく地位の高い人物なのでは…?と脳裏をかすめたが、チェルシーは特に気にしていないようだった。

 

 

竜王の住む城では、竜王の机の上にたkすあんの見合い写真が積まれていた。その写真を…炎で跡形もなく燃やしてしまう竜王。

竜王の伴侶をなんとか迎えたいという、部下が机に勝手に積んでいたものだったが「仕事の邪魔になるところに置くからだ」と竜王は特に気にもしていなかった。クラウスを呼び、仕事の書類を言いつける。

竜王のじいやのような人は言う。

「もういっそ、街で誰か見初めて、連れて帰ってきてくだされば良いものを…」

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第6話 王都での出会い

一念発起して王都に行くことにした瑠璃。瑠璃は…何故か王都でゴロツキに追われていた!段々と人気のない道に追い込まれているのがわかっているが止まるわけにもいかない。

一番の心配ごとは…服の中に隠れている精霊がゴロツキに何かしそう、ということだった…!!

 

数時間前にさかのぼる…。

王都に着いた瑠璃は、フードを被って髪の毛を隠し、服の中に精霊も隠していた。精霊から「せまい~」「きつい~」と苦情が出ているが、精霊を引き連れて歩くわけにもいかず、精霊たちにはジャンケンをしてもらって勝ち残った数人だけを連れて街に入っていた。

チェルシーに紹介してもらった武器屋が、最初の目的地。いくら人の家に世話になるとはいえ、お金はどうしても必要になる。

瑠璃は、リディアから売って良いものを教えてもらい、適当に槍を見繕っていた。そして、何とはなしに槍を武器屋に見せると…すごい形相で槍を見ている。

「すまんが、これはウチの店では買い取れない…。チェルシーの紹介だから買い取ってやりたいが、こんなに高価なものを買い取ってやるだけの金がウチには無くてだな…」

申し訳なさそうに話す武器屋の店主。歳はチェルシーと同じくらいだろうか。「どこで手に入れた?」と聞かれ、「自分の空間から…」とは言えずにモゴモゴしていると店主が何かを察したようだった。

「あぁ、精霊のいたずらにあったんだな。空間に入れた覚えの無い物が入ってることがあるんだよ」

瑠璃はリディアとのやり取りで心当たりのあることがあった。

「いらないものは、ここに入れたらいいわ」と言われた、どこに繋がっているのか、リディアにもわからないようだったが…瑠璃はそれを聞く前に捨てる物を投げ終えた後だった。

精霊のいたずらとは、リディアの倉庫整理だったのか…と考えていると武器屋の主人はどこかに出かけようとしている。
そのまま一緒に街で一番大きな商店に向かい、商人同士の激しい戦いの末に…瑠璃が持ってきた槍は高値で買い取ってもらえたようだった。

そしてそのお金をまるまる瑠璃に投げてくれる武器屋のおじいさん。

「手数料とか、お支払いします…!」と言うも、「今とても満たされるからいらねぇよ」と返されてしまった。

数年は遊んで暮らせるほどの大金を手に入れた瑠璃は…ゴロツキに絡まれ追われていた。
走って逃げる瑠璃の服の中で、精霊たちが「やっちゃう?」とかわいく問いかける。

「再起不能にしちゃう?」「燃やしちゃう?」などなどゴロツキをどんな目に合わせるか話し合い始める。服の中にいなかった精霊たちも集まってきて、一触即発の雰囲気だった。

『これは…間違いなくゴロツキさんたちが死ぬ!!』

なんとかしようと考えた瑠璃は、リディアからもらったある物を思い出す。リディアは「死なないから大丈夫」としか言わない怪しい物。投げて使うらしいので…瑠璃はソレをゴロツキに向かって投げつけた。

ボン!

と音がして煙があたり一面を覆う。そして…とてつもなく臭かった。とても臭いせいなのか精霊もいなくなっている。ゴロツキの生死を確認しようとすると、「くっ」と笑い声が聞こえた。

「だ、誰!?」と振り返るとフードをかぶった怪しい男が立っていた。
「誰かがゴロツキに襲われていたようだったのでな。怪我はないか?」と心配してくれる。

瑠璃を助けようとしてくれていたらしい。お礼を言おうとすると…突然その男性が瑠璃の髪を触りだす。

瑠璃の髪の毛は珍しい。そう言われていたことを思い出し、とっさに身を引く瑠璃。
『助けようとしたらしいけど…よく見たらこの人剣を持ってる。黒ずくめで目元以外隠してる…!怪しい!』

名前を聞かれそうになったが、瑠璃は「急いでいるので失礼します!」と言ってその場を走り去った。

チェルシーの息子がいるところまで、目立たないように行かないと…と瑠璃は誓った。

「陛下、おかえりなさいませ」
竜王は城に戻った。じいやからは「もしやまた下町散策に…?」と言い当てられてしまう。

「どうせ行かれるなら女性を何人か見繕ってきていただけると…」と続けると、竜王の様子がおかしい。赤くなって黙ってしまった。

そんな竜王陛下を見て沸き立つじいや達。その女性がどんな女性だったのか、竜王陛下から聞き出そうと質問を繰り出すが…

「知らん。ゴロツキに襲われていたところを助けようとしただけだ。名前を聞いたら逃げられたから名前も知らん。ただ、プラチナブロンドの髪が美しいと…」

竜王の言葉を聞いて、「竜王陛下の嫁を探せ!!」と更に家臣たちは盛り上がるのだった…。

一方瑠璃は、腕輪で白猫の姿になり、チェルシーの息子のところまで向かっていた。

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復讐を誓った白猫は竜王の膝の上で惰眠をむさぼる 1巻 感想

一気に読めてスーーッと入ってくる

薬の効能みたいなことを書いてしまったけど、まぁそんな感じw
流れなんかは、もう…ラノベ版で全部知っているので特に驚きとか新鮮味も無い。でも漫画になったことでより理解が深まる…というのもある。

深まるってか、元々漫画から入った方なので私としてはこっちが元になるのかしら…?

ピクシブコミックだと4ページずつとかそれくらいしか進まなかったので、次々に進めないのが嫌だったけど、この1巻はボリューム的には多めだと思う!!w
ネタバレ書くの大変だったし!!w

この話は特に、キャラの見た目がある程度わからないと話が面白くならないところがあるから…是非漫画を買ってほしいな。

ラノベの方でも書いたけど、良くも悪くも「電子書籍で読むにはちょうどいい」感じの話なんだよね。
ハラハラ・ドキドキの展開!!というわけでも無いし、誰かが死んでしまったりするわけでもない。

ずっと…ほのぼのな雰囲気で進む、ある種安心して見ていられる話。
異世界転生もので、まぁ…精霊に好かれるというチートはあるものの…そこまで大きく…?も無いような。

めちゃ戦闘能力があるわけでもないしね。

割と大事なキャラの見た目

さっきも書いたけど、この話はキャラの見た目が大事!!見た目からのインパクト…によるギャグ…というか話の展開が多いんだけど、ラノベだとそれを表現する言葉が足りない…ようにも思えるんだよね。

だから個人的には、コミカライズ版読んでキャラの見た目を心に刻みつけて、続きが気になったらラノベを飲んだほうが良いと思う!

チェルシーさんとかは、ラノベ読んでて何度もキャラ紹介の部分を読み返して「こんな見た目か」って確認した覚えがあるから…w
オススメです!!w

電子書籍は家から出なくても読めるから本当に好きw

大体何でも読めてオススメなのがコレ!

他の漫画やラノベも多く読めて、かつ機能がわかりやすいeBookJapan(イーブックジャパン)がオススメです!

他のと違って、月額いくら~とかレンタル期限が~とか無料期間とか無いんだけど…

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クーポンを配らない代わりにキャンペーンが多いですね。この漫画今安いよー!ってのが頻繁に更新されてる。読むのに悩んだりしたら探すのも手!

アプリで読むのが便利で、他の電子書籍と違って背表紙で集められます。ホントに「電子本棚」を持っている感覚!

こんな感じですね。背表紙が繋がってる系の漫画といえば…ドラゴンボールくらいしか思いつかないけど…w全く無いわけではないんだよね。背表紙で集められるのうまい。

ラノベも漫画もエロイのも大体なんでも揃ってるので、欲しいものはほぼここで買えると思う!

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