鈴林です。17歳の塔プチキス10巻の感想とネタバレです。

この10巻は、最終話ではないんだよね。読み切りの「ファムファタルと朝食を」ってやつ。ファムファタルの意味は…今ググったけど、「男にとっての運命の女」という意味らしい。

一度読んだけど…なんか意味深だな。女子高なのに「男にとっての運命の女」とは…?察しがつくようなつかないような。

読み切りだけど、17歳の塔にも続く話になってるんだよね。これを読んでから、6話とかを読むと…面白いよ!!もちろん逆も可!

17歳の塔 プチキス ネタバレ 10巻

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17歳の塔 プチキス 10巻 ネタバレ

ファムファタルと朝食を

「野田、悪いけど明日からしばらく別の子とお弁当食べてくれない?」

突然のりちゃんにそう持ちかけられる野田。のりちゃんによると、吹奏楽部の追い込み練習でしばらく部活の子と部室で食べるらしい。

期間は2~3週間。野田には多いと思える期間だった。

 

しかしのりちゃんは「友達少ないから苦労するかもしれないけど、適当に誰か誘って食べてよ」と他人事の様に話す。

 

『誰かとお弁当…。もし叶うなら、あの事一緒に食べたい。ずっと憧れだったあの子の隣で…』

 

今日も戸塚先生は、昼休みの教室でタバコを吸う。

タバコの匂いが教室中に充満するので、生徒たちからは文句ばかり出ていた。

 

2学期も後半に入り、クラスのお弁当のグループは固定されてしまっている。

ちらりと、そちらを盗み見る野田。

 

『かわいいなぁ…。話したこともあんまり無いし、私のことなんか全然知らないだろうけど…いちかばちか…』

野田は意を決して歩き出し、机の前まで歩いていった。

 

「も、桃原さん! わ…私と一緒にお弁当食べませんか!?」

「えっ野田さん? なんで…」

 

野田は顔を真っ赤にして何とか言い切った。言われた方の桃原さんは驚いている。

クラスのみんなも、野田の行動に驚いていた。「顔面偏差値の差が…」とバカにする者。「桃ちゃんモテる~」とからかう者…。

 

「いつも一緒に食べてる松本さんがね、部活の練習で今いなくて…も、桃原さんかわいいから、前からずっと仲良くなりたいと思ってて…」

「いいよ。これからよろしくね。野田さん」

 

桃原さんは、やわらかい笑顔で承諾した。

こうして、野田と桃原さんの2人きりのランチタイムは始まった。

 

のりちゃんは、桃原さんと食べることになった野田に驚く。よりによって、何故桃原さんなのか、と野田を問い詰める。

「ぶっちゃけ釣り合ってないじゃん」と言うが、野田の決意は変わらない。

「わかってるけど…と…隣にいきたくて…」

そう言う野田を止めることは、のりちゃんにはできなかった。

 

翌日、2人でいざお弁当を食べるとなると周りに注目されてしまう。

「ていうか、今日の野田さん、いつもと雰囲気違うね」

「え」

 

野田は、いつもと違って前髪をハートのピンで止め、わかりやすすぎるくらいチークをつけ…まつげを上げていた。

『気合入れすぎた!?』と思い顔をこすりつつ、「変かな!?」と言ってしまう野田。

 

「午前中はメイクしてなかったよね? どうしたの急に」

またやわらかい笑顔で聞いてくれる桃原さん。

野田は『素顔のままだといたたまれなくなっちゃうんだもん…』とは言えなかった。

 

「でもこうやって野田さんと話すの初めてだよね。誘ってくれてありがとう」

そう言って、桃原さんは笑った。

それを見て、野田はしみじみ「桃原さんは美人だなと思って…」と言ってしまう。それを聞いて、桃原さんはかぁっと赤くなってしまった。

 

「ご、ごめんね私こういう1対1のおしゃべりって苦手なんだ。すぐにテンパっちゃって。

だから昨日野田さんが誘ってくれた時も、正直戸惑っちゃった。でも、野田さんの手がすごく震えてるのが見えて…。

きっとすごく勇気を出して私のこと誘ってくれたんだろうなって思ったら嬉しくて…私もおしゃべりしたくなっちゃった」

 

性格も美人だと感じていると…桃原さんは咳をし始める。

風邪なのかと聞くと、どうやら戸塚先生のタバコの煙が本当にダメなようだった。

 

野田が、のりちゃん(松本)がよく言っている「戸塚先生は歩く公害だ!」という言葉を教えると、「面白いね松本さん!」と笑ってくれる。

のりちゃんとは、中学の頃からの付き合いだった。のりちゃんがいつも野田を引っ張ってくれるという。

 

『のりちゃんは、こんな私を見たら呆れるんだろうな。

無理して身の丈に合わない化粧なんかしてバカみたいって…。でも私、変わりたいの…』

 

2日目、野田はコンタクトにして、メイクも変えてきた。

そのことに気づき、桃原さんはすぐに誉めてくれる。野田は昨日の夜に家で練習してきたばかりだった。

 

そんな野田を見て、クラスのみんなも「雰囲気違くない…?」と気づきだす。

桃原さんに「なんで急にお洒落に目覚めたの?」と聞かれるが…野田はよそ見をしていたのか、すぐに答えなかった。

 

「あ、うんごめん…。特に深い意味は無いの。私チビだし童顔だし色気とか無いから…もうちょっとオトナっぽくなりたいなって思って。

も、桃原さんみたいな…。」

そう言われて桃原さんは嬉しそうでもあり、意外そうでもあった。

 

「そんな…私は私。野田さんは野田さんじゃない。

きっと世の中にはかわいくない女の子なんて1人もいないと思うの。野田さんだって、小さくて一生懸命なところがすごくかわいいじゃない。

だから、野田さんは野田さんらしくすれば良いと思うな」

 

そう言って桃原さんはやわらかい笑顔で笑った。

 

『桃原さん、私はあなたが羨ましくて…羨ましくて

憎らしい』

 

桃原さんとお弁当を食べる野田を、のりちゃんは見守る。

 

2週間後、野田は垢ぬけた。クラスでも野田のことを噂されている。

「前はイモかったのに化粧したりしてさ」「痩せたしね」「最初は桃原さんと一緒のところとか痛々しくて見てられなかったけど」

「あっという間にクラスのヒエラルキー上がっちゃったって感じだよね」

 

野田がトイレで手を洗っていると、のりちゃんが入って来た。

のりちゃんと会うのも、久々だった。

 

「雰囲気、だいぶ変わったね。似合ってないよそのメイク。

今日から教室戻るけど、お弁当は適当に他の子誘って食べるから。アンタもその方が良いでしょ。

じゃあね」

 

野田にそれを言うために来たのか、のりちゃんはトイレに入らずに出て行った。残される野田…。

 

教室に戻ると、桃原さんは「松本さんが戻ってくるまで」と言ったのを覚えていたのか「いいの?」と確かめるように野田に質問する。

しかし野田は、どこかを見ていて聞いていない。

 

「野田さん?」

「あ、ごめんなんだっけ?」

 

「野田さんって、時々よそ見してるよね」

そう言われて何も返せない。

 

話題を変えだす桃原さん。

「今日は髪巻いてるんだね。かわいい!ホントかわいくなったね。

でもそんなに無理しなくても、そのままの野田さんが私は…」

 

「もうやめてよ。そのままの私がかわいい…?

そんなのきれいごとだよ。現実は違うの。私みたいなのは、人一倍努力しなきゃ視界にすら入れてもらえないんだよ。

小さくて一生懸命なのがかわいいなんて…」

 

言いながら、自分でも自分を抑えられないと感じる。

今まで抑えてきた黒いもので体がいっぱいになって、吐き出すのを止められない。

 

目の前がグラッとして、野田は倒れてしまった。

騒然とするクラス。

 

「おい!大丈夫か!?」

そう言って戸塚先生が野田に近づく。タバコの匂いでそれを感じることができた。

 

『やだなぁ。せっかく願いが叶ったのに。なんか…うまく見えないや…』

 

戸塚先生の顔がよく見えないまま、野田は意識を手放した。

 

「先生! 先生! か、課題のプリント集めておきました!」

「あぁ、どうも」

 

戸塚先生は野田からプリントの束を受け取り歩き出す。戸塚先生はいつも猫背で他人の目を見ない。

だから野田がいつも先生をみつめていることも、気づかない。

なんとか気づいて欲しくて、野田はいつも昼休みもこっそりと先生を眺めていた。

 

野田は気づいてしまった。先生はタバコの煙でごまかしながら、ただ一点…

桃原さんをみつめていたことに気づいてしまった。

 

野田は悟った。先生にとって世界はあそこだけ。桃原さんのいるところだけ。

その外にいる自分の気持ちも、自分自身も無いのと同じ。

 

『悔しい。私だって、先生にみつめてもらいたいのに』

 

だから野田は、桃原さんに「一緒にお弁当を食べませんか!?」と持ち掛けた。

「え…野田さん? なんで…」

 

という問いの本当の答えは、

『だって、この舞台に上がらなきゃ先生は見てくれないんだもの』

 

野田は戸塚先生に気づいてもらうためにできる限りのことをした。

毎朝2時間早く起きて顔と髪を整え、体重も減らした。

 

『だから先生、こっちを見て。あと少しだけ視線をそらして』

そう思って、桃原さんとのお弁当の時間にいつも戸塚先生の方を見ていたが…

 

『こんなにしてるのに。先生はほんの一瞬も、見てくれないのね』

 

 

倒れた野田は、保健室に運ばれた。

桃原さんがお見舞いに来てくれていて、ベッドで寝ていた野田は起き上がるほどに回復していた。

 

「心配かけてごめんね。ただの栄養失調みたいだから気にしないでね。

あの…私倒れる前に変なこと言っちゃったけど…」

「野田さんは、私のことが嫌いなの?」

 

はっきり聞いてくる桃原さん。野田ももうウソはつけなかった。

 

「…うん。すごく憧れてて、ものすごく嫌いだった。」

「ごめんね。私知らないうちに桃原さんを傷つけてたんだね」

 

嫌いと言われたのに、それでも自分のせいだと感じている桃原さんに野田は敗北感を感じた。

『最初から心のどこかで勝てないってわかってた。こんな…身も心もきれいな人には…』

 

「じゃあ、今日でお弁当の会は解散したほうがいいかな…。誘ってくれてありがとう

でも、ごめんね。」

 

そう言って、桃原さんは野田の頬をなでる。

 

「戸塚先生は渡せないの」

 

野田にしか聞こえないような声で、そして近さで…今までに見たことのない顔で桃原さんは告げた。

何も見ていないかのようで、全て見ているような目。

野田の頬を少しつまむようにした後…しばらく桃原さんと目が合う。

 

「じゃ、先に教室戻ってるね。お大事に」

やわらかい笑顔でそう言って、いつもの桃原さんに戻ったように…保健室を出て行った。

 

ベッドにあおむけに倒れ込み、「あーあ…完敗だ…」と独り言を言う。

 

そんな時、のりちゃんが保健室に入ってきた。

 

「バカみたい。身の丈に合わないことしちゃって。

どうせアンタのことだから、勝てない相手にタイマン張って自滅したってとこでしょ」

 

そう言いながら、さっきまで桃原さんが座っていた椅子に座る。

 

「はは…すごいなぁ。

のりちゃんは、なんでもお見通しだね。」

「当たり前でしょ。友達なんだから…」

 

翌日、教室でお弁当を食べるのではなく外で食べることにした野田とのりちゃん。

まだ少し寒いが、タバコ臭くはない。

 

教室の方を見ると、戸塚先生がタバコを吸っているのが見える。

『逆側から見た戸塚先生は、なんてことのない普通のおじさんでした』

 

「のりちゃん!お弁当食べ終わったら売店にカップ麺買いに行こ!やけ食いしたい!」

「おーおー、食え食え!」

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17歳の塔 プチキス 10巻 感想

よく見たら…

今更だけどよく見たら理亜みたいな子もいるんだね…。この読み切りの時点でも、まっちゃんみたいな子とか、茉夏みたいな子がいるように見える。

そして、桃ちゃんと一緒にいた…派手な感じの子は…きっと理亜だ。

読み切りの時だし、断定されてないけど9話で理亜が望んだ「日常」がちょっとだけここにある気がする。

私を見て欲しい

野田ちゃん…。野田ちゃんにとって、戸塚先生に自分を見て欲しいという願いは些細なことから始まったのかな。

戸塚先生はいつも猫背だな、と思って…いつもどこかを見ているな、と思って…そして桃原さんを見ていることに気づいた。

それに気づいてから、戸塚先生に自分も見て欲しいと思ったんだろうか。これも恋なのかもしれない。

 

女子高で、他に男がいないからこそ戸塚先生に恋したのかもしれないけど…それでもきっとこれも恋。

その為に野田ちゃんはすごく頑張った。こんなに頑張れるなんて、本当にすごいと思う。あたしにはできない。

 

始めは桃原さんがすごく好きで、だから桃原さんとお弁当を食べたいと思った…んだとあたしは思った。

桃原さんに近づきたいと思ったから、のりちゃんがいない時を利用して…というか活用して桃原さんに近づいたのかと思った。

面と向かって「お弁当を一緒に食べよう」とお願いする真っすぐさが良いと思う。

のりちゃんは嫉妬…してるけど、野田ちゃんの頑張りを否定はできない。

 

桃原ちゃんと一緒にいて変じゃないようにするために、化粧も覚えてコンタクトもして、髪も巻いたりしてるのかと思ったのになぁ。

全部戸塚先生に見てもらうためだったんだね。好きな人に見てもらうために痩せて、そのために見た目もきれいになった。

なんて涙ぐましい…!本当にいい子だよ…!

 

舞台に上がるために、野田ちゃんはできることを全部した。のりちゃんに「似合わないよ」って言われても。

周りに何を言われても、自分のやりたいことをやり通した。野田ちゃんはかっこいいよ。

 

このサブタイトルの「ファムファタル」というのは…戸塚先生のとってのファムファタルって意味…かな?

桃ちゃんにはお見通し

保健室での桃ちゃんこえぇーーよ。

目が真っ黒なのがまた怖いんだよ。藤沢もやし先生の描くこの顔が怖いんだよね。恐怖感じる。

桃ちゃんが野田ちゃんを誉める時の言葉は…一応本音だったと思うんだけど…あれはお世辞だったんだろうか?

 

「そのままの野田さんがかわいいよ」とか…一応お世辞じゃなくて、本気でそう思ってそうだなと思ったけど…これは桃ちゃんに騙されてる?

桃ちゃんとしてはそこまで野田さんに興味無いのかな。そのままの方が、戸塚先生も見ないしお似合いよ、とかの意味入ってるのかな。

 

桃ちゃんは、戸塚先生が自分を見ていることも気づいていたし

野田ちゃんが戸塚先生の方をチラチラ見ているのも知っていたのか。知っていて、そのままにしてたんだ。

野田ちゃんが栄養失調になるのは予想外だっただろうけど…それくらいに戸塚先生を想っているから。

 

だから「戸塚先生は渡せないの」って言ったのかな。

あれは野田ちゃんを認めているからこその言葉なのかな。そう思うと、野田ちゃんは頑張った甲斐があったと思える。

 

野田ちゃんは戸塚先生に見てもらうのが望みだった。それが叶ったのは、栄養失調で倒れた時。

倒れる時に望みが叶うなんて、確かに皮肉だ。でも、一応は…良かった?のかな…。

きっと桃原さん、桃ちゃんは、戸塚先生に野田ちゃんが想ってたということを教えない。絶対に教えないだろう。

 

戸塚先生は、桃ちゃんのものだから。

この時はまだ、桃ちゃんのもの。

夢がさめる

野田ちゃんが失恋したことを、正面切って勝負を挑み負けたことを、のりちゃんがわかってくれてるのがかっこいい。

何も言ってないのに伝わるこの友情…!ジャンプか!!

のりちゃん察し良いなぁ…。あたしならわからないかもしれない。

 

野田ちゃんを気遣って、ラストは外でご飯を食べてくれる優しさ。

外から見た戸塚先生は普通のおじさんでした、という「夢から覚めた」って感じのモノローグがすごくハマる。

寒さで覚めたのか、それとも外に出たせいなのか、それとも桃ちゃんとのことがあったからなのか。

 

野田ちゃんはこの恋のことを忘れるかもしれないけど、ずっと覚えてるかもしれない。でもきっと何か糧になってる…。

 

野田ちゃんっぽい子は、17歳の塔にぽつぽついるから探してみよう!!w

垢ぬけた感じの野田ちゃんがいるよ!

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