凪のお暇 5巻_R

鈴林です。凪のお暇5巻のネタバレと感想です。

読んでいくとどんどん面白くなっていく。慎二は凪離れできるのか、とか凪のお母さんと凪ちゃんの関係はどうなっていくのか…とか!

ゴンさんと凪ちゃんの恋愛は発展しそうでしなさそうだから何とも言えないけど…w

どうなんだろう。わくわく!

凪のお暇 ネタバレ 5巻

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凪のお暇 5巻 ネタバレ

二十五円め 25話 凪、漬ける

実家のぬか床のカビてしまった部分を取り除き、延命を信じて毎日必死にかき混ぜた結果

そうして漬けたきゅうりの味がおいしくてほっとした凪。

しかし、すぐに我に返った。

 

『私、まだこうやって実家に全然たやすく引っ張られちゃうんだ』

 

凪はうららちゃんの家に、きゅうりとナスとにんじんのぬか漬けをおすそ分けした。

「結局実家にすぐ影響されて…」という事情も伝えてぬか漬けを渡し、おいしいかどうか第三者目線からジャッジしてもらう。

 

「お、おいしーーい!」

凪はこれまで母から「我が家のぬか漬けは世界一!」と言われてきたので、おいしいのは思い込みなのではないかと思っていたが2人からおいしい、と言われて安心した。

うららちゃんのお母さんもうららちゃんも「おいしい」と言ってくれるぬか漬け。

凪の家で代々継いできた古いぬか床で漬けられている。

 

凪は子供の頃から母の代わりにかき混ぜさせられてきたので、嫌いだった。

近くで母が「それはダメ、それもしてはダメ」と見張っている前で先祖代々受け継がれてきたぬか床を混ぜるのは相当なプレッシャーだった。

ぬかの臭いは爪にこびりつくし、生き物のような手触りも嫌いで「どうして自分ばっかり」と思いながら毎日かき混ぜていた。

しかしその先祖代々引き継がれてきたものが自分のせいで断たれることになるかもしれない、と思うと頭が真っ白になってしまい蘇生することに躍起になってしまっていた。

 

「うららちゃんのお母さんの言葉に感銘を受けて、自分の力で海に行けて何かが拓けた気がしたのに…」

うららちゃんのお母さんは大それたことを言った印象はなかった。しかし響く言葉を言った方は大体そのようなものだ。

 

「自転車に乗って走るようになって、視界が変わった気がしたんです。今ならなんでもできるかもって。

それがぬか床くらいで簡単に引き戻されちゃうなんて…。」

 

ついうららちゃん親子に愚痴を言ってしまっていることに気づき、恐縮する凪。

 

「凪さん、差し出がましいようですがもし今日お時間ありましたら

私たちとドライブしません?」

 

うららちゃんのお母さんに誘われ、うららちゃん親子と一緒にドライブに出かけることに。

うららちゃんのお母さんの仕事用のワゴン車でおでかけ。うららちゃん親子の目は紫外線に弱いらしく、2人ともサングラスをかけていた。

ワイルドでかっこいい2人。

助手席に座り、運転しているうららちゃんのお母さんを見ていると「自立した女性」感がとても眩しかった。

 

そして目的地に到着。どこからの広場の周りのようだった。

 

「さっ バトンタッチです凪さん。

この車運転してみましょう!」

「いやホント無理ですわたしなんか アクセルとブレーキの位置も危ういし道路標識の意味も忘れてるし

免許はく奪レベルでそれに」

 

「何かあったらすぐに運転代わりますから」

 

笑顔でさらりと、そして強引に凪は運転席に座ることになった。うららちゃんも応援してくれている。

うららちゃんのお母さんにブレーキとアクセルの位置やギアなど初歩的なことを確認・教えてもらいつつ…アクセルを踏む。

 

ブゥゥン! と車は進んだ。

 

『は、走った!』

 

ワゴン車なので車高が高くて少し怖かったが、直に慣れるとうららちゃんのお母さんが応援してくれる。

制限速度ゆっくりめで走っていると前を走っている教習車に気が付く。

周りの車も教習生だとわかると少し安心した。

 

運転席のすぐ隣を速い何かが追い越していく。

 

「はやっ!! 近っ!!

なんですかあれ! 忍びの人!?」

「自転車の人ですね」

 

競技用の自転車に乗っている人が車の前を走っている。普段は自転車に乗る立場だったので、立場が変わると見え方が全く違うことに驚いた凪。

うららちゃんのお母さんに教えられつつ、広場の周りを何周か走る。

 

『どうしよう。いつもと使う脳が全然違う。

流れる景色がどんどん速くて、どうしよう。すごい楽しい』

 

何周か走った後、車の中でお弁当を食べる。

うららちゃんたちが作って来てくれた、棒状のおにぎり略して『ぼにぎり』だった。片手で食べられて手も汚れないぼにぎりは、ドライブにぴったりだ。

 

「凪さん筋いいから何回か練習したら一般道出れますよ。

そしたらレンタカー借りて遠出とか」

とうららちゃんのお母さんが提案してくれる。

 

「えっ!? いやとんでもない!! 一般道なんて絶対ムリですましてや高速なんて!」

とダメな理由を並べ始める凪。

 

「凪さん、徒歩でしか行けないところがあるように自転車でしかいけないところもあります。

もちろん車でしか行けないところも。

想像してみてください。選択肢が増えると万能感で胸がぶわっと沸きませんか?」

 

新しいことを始めるときにいつもやらない理由を探して「でも」を羅列してやり過ごすクセがあることに気づいた。

何故か。新しいことは始めない方が楽だから。

 

『それこそ、でも、もうそれじゃダメだ。

想像してみる。

「でも」の羅列をなぎ倒した自分』

 

運転席でぼにぎりを食べながらハンドルを握る自分を想像して胸がぶわっと沸いたのを感じた。

 

『実家のぬか床にひっぱられたくらいでグズグズしてられない。

そんな暇あるならこういう胸が沸くことを集めて

とにかく思いのままに、新しいやり方で。』

 

アパートに戻り、部屋に戻ろうとルンルン気分で部屋に向かっていると後ろから

「あれ、凪ちゃんだ」と聞いたことのある声がした。

 

「どーも、妖艶な女子中学生でーす。ちぎりパンいかがですかー?」

とゴンさんだった。

どうしてもゴンさんを見ると心がぎゅんっとしてしまい、眩しくて直視できない。

真っすぐ見ると色々溶けてしまいそうだったので、凪は直接顔を見ないように腕で隠しながら会話をする。

 

凪は帰りにスーパーに酔ってもらって、ぬかを買ってきたところだった。

「じゃあ私は仕度があるんでこれにて!」

と言って顔を真っ赤にしながら分かれる。

 

凪が部屋に入ってから、ゴンは自分が緊張していたことに気づいた。

 

 

凪は部屋に戻り、新たなるぬかで新世界を作ろうと決意していた。

スーパーで見る度に気になっていたが手に取ることはできなかった、熟成済みのぬか漬けパック。

母には「既製品のぬかなんて信じられない!」など言われそうだが、ここは東京だ。

 

常温じゃなく冷蔵庫で保管しても良いところがありがたい、袋越しに揉めばいいので手も臭くならない。

これも母には「愛情込めて手で混ぜないと~」と小言を言われそうだったが、母自身はぬか床に触らないくせになぜそんなことを言われなければならないのかと気づいた。

 

密閉袋に小分けにして、思い立ったときに野菜を漬けて気ままに漬物を作ることに決めた。

 

『負けない!』

と決意してすぐに、携帯がピピピピピピピピと鳴りだす。

このタイミングで鳴りだしたことから母だと思ったが、番号を見ると違う。

 

「もしもし!」

「あ、もしもしウチ。迷子になってたあんたが真夜中に寄ったスナックの店員だけどー」

と以前のスナックのお姉さんからだった。

 

おねえさんによれば、ボーイの子が急に辞めてしまって人手不足らしく凪に働いて欲しいという内容だった。

ママは凪が無職だというのを覚えていてくれたらしく、凪のことを気に入ってくれているらしい。

 

「いやでも接客業とか全然したことなくて、

いやいやでも私なんかが」

と言って気づいた。

 

『また、「でも」の羅列。

想像してみよう』

 

あのスナックで、あのお姉さんやママと働いている姿を想像し心が沸いたのを感じた。

 

「でも、やってみたいです。是非」

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二十六円め 26話 凪、投げる

凪の職場、スナックバブルは2駅分自転車を漕いだところにある。

日が沈む時間に出勤するのは不思議な気分だったが、やる気は十分だった。

 

大島 凪28歳は、スナックバブルのボーイ代打で働くことになり

お暇をしばしお暇することになった。

 

主な仕事内容は、開店前の店内の掃除、買い出し、酒類の補充、おしぼりのストックを畳む…。

少ない仕事でお金をもらうことに罪悪感を感じる凪。

 

そして19時には開店。スタッフのロンさん(中国っぽい子)とジェーンさん(日焼けしてる関西弁の子)が同伴出勤する。

 

その後お客さんは続々と入店され、おしぼりとお通しを出す。

以前凪が迷い込んだときはお客さんが少なかったが、連日常連さんでにぎわっていてお客さんもいい人ばかりだった。

凪が見事だと思ったのはスタッフ2人の接客のバランスだった。

 

ロンさんはキュートなボケ炸裂で愛されキャラ。さりげないボディタッチでみんなメロメロ。

ジェーンさんはセクシーなルックスなのに、サバサバ関西弁でノリが良い。そのギャップにみんなメロメロだった。

そして2人とも会話も上手。流行るのも納得だった。

 

『なのに私ときたら…!』

凪の前には常連のお客さんが1人、カウンターに座って飲んでいる。

 

本当はロンさんやジェーンさんと喋りたいだろうと思ったが、席順の関係で自分と1対1になったことに申し訳なさを感じていた。

名前は確かオシオさん。

何か話題を…と思い

 

「きょっ…今日はいいお天気でしたね!」

「ああ、うん」

 

で会話が終了した。

「あー、そのなんだ、あんたサッカー好き?」

オシオさんが話を振ってくれた。

 

しかし…

「す…すみません私…サッカー全然観ないのでわからなくて』

 

またしても会話が終了した。

その時にロンさんがオシオさんに話しかけてくれて、オシオさんはロンさんの方に席を移った。

 

「ねぇちょっと! カラオケのリモコン頂戴!」

別の常連さんに話しかけられる。

 

「あなたは歌わないの? 好きな曲とかある?」

名前は確かアケミさん。話題を振ってくれたことは嬉しかった。音楽の話題を探して頭を働かせるが…

 

「すみません私…音楽全然聴かないのでわからなくて…」

さっきと同じような返ししかできない。

 

「あっそ」

アケミさんとの会話は終了し、そのまま凪の退勤時間になった。

 

「あの、ママさん、本当にいつもすみません」

とママに謝るが、ママは何のことかわからないようだった。

どうして自分にボーイの代打を頼んだのか聞くと、ママは

 

「ピンときたからよ。そんだけ。私の勘は当たるのよ」と教えてくれた。

 

帰り道、1人悶々と考える凪。

『ママさんの「ピン」を裏切りたくない。せっかく新しい扉を開けたんだもん。

会話のキャッチボールを弾ませたいしもっと話し上手になりたいな。

ロンさんみたく、ジェーンさんみたく…

例えば…』

 

と慎二の顔が浮かんだ。

『ここであの顔思い出すのは何か癪!!!』

 

慎二の顔が浮かんでしまったことが妙に癪だった。

 

 

慎二は新しく東京の部署に配属になった円と一緒に取引先を巡った帰りだった。

円にお礼を言われるが、慎二としては信任がこんなに美人であればテンションが上がるだろうと思っていた。

しかし顔だけでないこともわかっていた。

会話の中で押し際引き際、愛てを立てすぎず立てなすぎず、会話のキャッチボールもリズミカルで上手い。

 

『そして顔が圧倒的に可愛い

どっかのバカとは大違い。

こういうのって、楽だわ』

 

 

凪は図書館で借りたコミュニケーション力アップの本を、スナックバブルの裏口で読み漁っていた。

自分でも、その手の本に答えは無いとわかってはいても読んでしまう。

突然後ろにママが現れ、トイレ掃除を頼まれた。そのまま読んでいた本が色々とバレてしまう。

 

何とも言えない目でみつめられて恥ずかしくなってしまう凪。

正直に

「雑用だけじゃなくて接客もできたらいいなって…。お客さんが私と話している時ちょっとでも楽しんでもらえたらって、それで」

と話した。

 

「あら意外。あんた人に興味ないのかと思ってたよ」

 

と思っても無い言葉が帰って来た。

ママ曰く、凪は「好きな人にしか、興味が無い。それ以外は人間だと思っていない」。

そもそも会話のボールすら投げず、振りかぶる前に止めていると言う。

 

トイレ掃除をしながら

『人に興味ありますよ!!!』

と心の中で反論していた。オシオさん、アケミさんとの会話を思い出してみる。

 

『だって私この話題興味ないしこの人達と話しても有益じゃないなって

無意識に…

確かに私ボール止めてたかも!?

しかもさらに恐ろしいことに…私こうなるまで自分の事、わりと聞き上手な方だと思ってたーーーーー!!』

 

トイレ掃除をしながら1人顔が赤くなってしまう。

会社の人達との会話も聞き役に回ることが多かった。しかしそれはその場を誰かが常に回していたから。

凪は相槌を打っていただけ。相槌を打つだけで寄って来た男たちも、一瞬だったからこそ間が持っていた。

 

『慎二とずっと2人でいてもそれに気づかなかったのは、

慎二がたえまなく話題を振ってくれてたからだ。常に相槌で済むことを一方的に』

 

そう思うと、あまり認めたくはないが慎二はすごいのだと実感する。

「開店時間よ!」とママに呼ばれる。

 

『自分が興味無い人が、自分に興味あるわけないのに

なのに私は私には興味を持って欲しいんだ。ボール投げないくせに。おしゃべり好きな人達に一丁前に憧れて』

 

そしてまたオシオさんと1対1のようになってしまうカウンター。

今度は、凪から会話のボールを投げた。

 

「あっあの、私この前サッカー観ないって言ったんですけど、

でもオシオさんの好きな選手とか気になります」

 

オシオさんは持っているJリーグチップのコレクションカードで推しメンを紹介してくれる。

そしてまたアケミさんにカラオケのリモコンを要求された。

 

「あっあの、音楽全然聴かないんですけど、

いやだからアケミさんのオススメの曲とか教えて欲しいです」

 

アケミさんはカラオケのリモコンを指しながら色々と曲を教えてくれる。

 

バイトを上がった後、ママが自転車の車輪にスプレーをさしてくれる。これまでずっと軋んでいたのがきになっていたらしい。

ママは凪がアケミさんやオシオさんと楽しそうに話したのをちゃんと見てくれていた。

凪も2人との会話を報告する。

 

「あの、ママさん、色々気づけました。本当にありがとうございmす。

雑用だけじゃなく、もっと色々がんばります。おつかれさまです!」

 

自転車に乗って帰っていく凪。

凪は「雑用だけ」と言うが、ママからしてみれば完璧にこなす掃除・素早い在庫の補充に十分満足していた。

初めて会った時から凪はマメな子だとピンと来ていた。

 

『自分には難なくできることが、自分以外には難ありなことかもしれないことに気づいてないのね。

難儀な子ねぇ』

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二十七円め 27話 凪、自覚する②

うららちゃんのお気に入りの時計が動かなくなってしまい、電池を替えても動かない。

そんな時、うららちゃんのお母さんが中を開けるとたくさんの歯車が回っていた。うららちゃんのお母さんは時計だって直せると、うららちゃんは凪に説明する。

お気に入りの時計を色々とカスタムしてくれたのも、お母さんだった。

今まではうららちゃんと一緒にアパートまで帰っていたが、凪はバイトに行くので道が分かれてしまう。

 

「飲み屋さんで働くの楽しい?」

「うん、みんな良い人だから楽しいよ。家族で来てるお客さんもいるから、今度うららちゃんもお母さんとおいでよ」

「うん! 行きたい」

 

そしてスナックでは、凪がお通しの料理を手作りしていた。ポテチ入りのポテサラ。

お酒のつまみにも良いと計算されている。

 

『みんな良い人だから楽しい、と言ったけど

実はちょっと苦手なお客さんもいる』

 

そのお客さん、桃園さんたちは新規のお客さん。お金のは雷も悪くないのでママはお気に入り。

でもおしぼりなどを運んだ際に、自分の髪を「ゴミ乗ってるけど何?」など言ってイジってくるのが凪は嫌だった。

落ち込んでいるような素振りをすると「繊細ー。なんかごめんねー」と、傷ついた方が悪いかのような流れになる。

 

桃園さんの笑った顔などが、なんとなく慎二を彷彿とさせるのも嫌だった。

桃園さんたちの会話を聞いていると、なんだか心がざらついた。

彼らが話すのは職場の人の悪口ばかりだった。会話の内容から察するに慎二と同じ営業職。

 

しかし慎二と違うところもあった。

 

『あの人私には当たり強くて口悪かったけど、

こんな風に職場の人の悪口言ってるのは一度も見たことなかった。』

 

 

うららちゃんのお母さんは時計を直そうと分解していた。ホコリが噛んでいるのがわかり、歯車を取り出す。

ホコリを取ろうとしている時…ちょうどくしゃみをしてしまい、裏蓋を開けて中身がむき出しだった時計の中身がこぼれてしまった。

 

 

「えっ マジすか!?

いやとんでもない! 絶対! 何がなんでも伺わせていただきたく!!

はい! それでは是非!」

 

業界トップレベルのチャオッコフーズの五十嵐さんにサシ飲みに誘われた慎二。

鉄壁のガードと言われた五十嵐さんが、営業をサシ飲みに誘うのは珍しいことだった。

同じ営業の市川円に報告すると、円も「やっぱりすごいです!」と興奮している。

そして慎二自身も驚きのあまり手汗をかいていた。

 

「援護射撃が必要だったらいつでも誘ってください! 助太刀します!!」

と円は言うが、円はとても酒が弱かった。

慎二がすぐに「お前めちゃくちゃ酒弱いじゃん」と戦力外だと伝えると、それでも「ノンアルでもテンションMAXです!」と応援する気満々。

 

そして円は別の社員に呼ばれて行った。

『あーーー、今日も顔がかわいい』

慎二は真顔でそんなことを考えていた。

 

同僚と休憩していると、「市川の奴、女性社員にあんまり評判良くないぞ」と釘を刺される。

「男にだけやたらと色目を使っている」と言われているらしい。慎二はそれを聞いて噴き出してしまった。

それは、非の打ち所がない女に対して女が負け惜しみで言う悪口のテンプレだった。

しかし同僚は「同性にしか見抜けない裏の顔があるかもしれないだろ!」と、女性社員たちを援護する。

 

「色目でもなんでも結果残してればいーわ。

あいつ大阪で営業トップで東京に抜擢されてきてるんだぞ。俺らもうかうかしてらんねえぞ」

そして慎二の言葉は続く。

 

「女に嫌われてる女は俺たちにとっていい女である率が非常に高い!!」

後輩もそれに続く。

「我聞さん、それはガチめの真理っすね!」

 

メガネの同僚と後輩が一緒に外回りに向かう途中、

「いつも我聞にシッポ振って調子いいよな」

とふてくされたように言った。

 

後輩は慎二が好きだった。非生産的な悪口は言わないしさっぱりしていて仕事もできる。

取引先の人が好きなのであれば、下卑たゴシップなども話すがそうでなければ悪口なんて言わなかった。

だからこそ印象に残っていることがある。

 

何の気なしに慎二に彼女の話を振ったとたん、慎二はベラベラと非生産的な悪態をつき始めた。

『好きな子の話がキモンとか? そんな小3みたいな。

でもたまに電柱蹴ったり、ガキみたいな怒り方もするんだよな…。あれはビビった。

あの時我聞さん、誰の話をしていたらあんなに怒ったんだっけ?』

 

 

うららちゃんのお母さんは、時計が元に戻らずとても困っていた。

うららちゃんが大事にしている時計が元に戻らなかったらどうしよう、あの愛らしいまなざしを裏切るわけにはいかない…!

と仕事に遅れそうになるのも忘れて悲しんでいた。

 

 

そしてスナックバブルでのお仕事。

今日も桃園さんたちはやってきていて、相変わらず凪は心がざらついていた。

アケミさんに歌をリクエストしておいて聞いていないし、オシオさんが歌っていると髪が薄いオシオさんを馬鹿にするような声をかけたりする。

 

『わかった。このざらつき、上手いこと場を回してまーすって見せかけて

人を見下すことで笑いを取ろうとするところが透けて見えて嫌なんだ』

 

桃園さんたちを睨んでいるとオシオさんはふわっと笑って

「ボーイさん、いいからいいから」

と逆に凪をなだめてくれる。

 

すると桃園さんたちに「俺ら歌うからダンス要員お願いー」と頼まれる。

しかし凪はビールを注ぐことに忙しい、と言って断った。

 

「えっちょっと何それ。

空気読んでよーーーーー」

 

凪は自分でもびっくりするくらいに心が凪いでいた。

彼らに言われてもちっとも心に響かない。

 

『これがもし、もしも』

慎二が浮かぶ。

 

過呼吸になった時も、アパートに来てすぐに押し倒されそうになった時も、雨の中で話した時も、

『いつだって私を揺さぶるのはあの人に言われた言葉ばかりだ。

なんでだろう。それってもしかして私が

私が慎二のこと』

 

「ママー、ちょっとテーブル移動してもいい?」

常連のタロさんが、取引先の面白い子とサシで飲んでみることにしたらしく見せに連れてくるらしい。

ジェーンさんも「めずらしいやん」と言って、テーブルにお酒を運んだ。

 

「お、来た来た」

「どーもーーー☆」

入って来たのは慎二だった。

 

うららちゃんの家では、失くしたかと思っていた歯車がみつかり時計にはめるが…

時計は動かない。

 

慎二はスナックバブルに入店し、凪はタバコがきれていたので買い出しに出かけた。

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二十八円め 28話 凪、告る

慎二がスナックバブルに入店し、お通しを出される。

その日のお通しは仕込んで2日目の豚汁だった。

慎二はその豚汁を飲んであまりのおいしさに涙すら出てきてしまう。

 

「俺の舌にクリティカルヒットっす。

ママ、結婚してください」

と言って顔を隠しながらママに手を差し出す。

 

「あらー! いいわね、それ

でもこれ作ったの私じゃなくてウチのボーイなのよ。

ほら、ちょうど戻ってきた。

ねえちょっとー、この人があんたに結婚してくださいだってー」

 

買い出しから戻ってきた凪は、慎二と顔を合わせた。

 

『な、なぜいる!?』

お互いにどうして相手がこの店にいるのか全くわからなかった。

慎二も凪も

『他人の空似であってくれ!!』

と強く願う。

 

しかし常連のタロさんから紹介され、他人の空似ルートは消滅した。

凪と慎二の様子がおかしいので、タロさんも「どうかしたのかい?」と気づきそうになるが

慎二は

 

「いえなんでも! 初めましてボーイの凪さん!」

と言って初対面のていで話を進めだす。凪もそれに乗っかることにした。

慎二はしらじらしくも

「女性がボーイさんなんてめずらしいですね。ずっとこういう仕事されてるんですか?」

と質問する。

 

話を聞いていたロンさんがお酒をもらうついでに凪のことを説明する。

 

「気ぃ悪くしないでくださいね。

あくまで俺の直感なんスけど、

このボーイさん、めっちゃ水商売向いて無さそう。この世で一番不適合者っぽい。

そーいうのなんかわかっちゃうんスよねー」

 

と凪の目を見て言う慎二。

占い大好きのタロさんは「我聞くんそれ占い!? 占いかい!? なんて名前なの!?」とぐいぐい食いついてくる。

凪は反論を始める。

 

「そんなこと無いですよ!

前職と全く違うからこそ新鮮ですし、毎日が刺激的だしみんないい人ばっかりで…」

 

ガシャーン! パリン!!

 

桃園さんたちのテーブルからガラスの割れる音が聞こえる。

桃園さんたちを見ると、特に悪びれる様子もなく笑いながら「ごっめ~ん!」と謝っていた。

 

凪はホウキとちりとりを持ってガラスを掃除するが、ガラスを割った桃園さんたちは悪びれる様子もなく掃除のために足をどけてくれることもしてくれない。

テーブルの下を掃いている凪には、嫌でも桃園さんたちの会話が聞こえる。

職場の同僚・上司・部下への悪口・不平不満があふれていた。

 

『無理。この人たちの悪口のシャワー聞いてると脳が腐る…』

 

「ボーイさん、便所の電球切れてるよ」

慎二が後ろから声をかけた。

 

トイレの電球を替えながら慎二と2人で話をする。

慎二も2人きりになると初対面の振りはしなかった。

 

「マジで何してんのお前」

「さっきロンさんが言った通り、新境地開拓を求めてる時に代打でボーイに雇ってもらったんだよ。」

 

「へーー、ほーーー。

シンプルライフ新章突入ってことか」

「念のために聞くけど、この店に来たのって偶然だよね?」

 

「は? 俺がお前ごときを追ってわざわざ会いに来たとでも?

うぬぼれんなクソブスビッチ鬼!

取引先の大口が行きつけの店がここだったんだよ!」

 

慎二はタロさんが、チャオッコフーズの重役だったと説明する。

そしてさっきの「結婚してください」についてもママに対する粋な言葉だったと伝えた。

 

「あと一つ。お前マジでこの仕事向いてないから早く辞めろ。」

「決めつけないでよ!

さっきも言ったけど毎日新鮮だし、楽しくやっててみんないい人ばかりだったし」

 

慎二は凪がグラスを割っていたあのグループが苦手だと勘づいていた。

あの人たちは凪にとって生理的に無理だ、とわかっていた。

 

「大丈夫だよそんなの。

悪口しか共通言語の無いかわいそうな人だと思えば優しくできるし」

 

「なんで上からなんだよ。

お前にとって「いい人」でない人間は汚物として排除なのかよ、って言ってんの」

 

慎二はそのまま電球を替えようとしていた凪と交代する。

凪は交代しつつも慎二に反論した。

 

「だってあの人たち来る度にずっと職場の人たちの悪口言ってるだけなんだよ!?

周りのお客さんのことも見下してて感じ悪い

慎二だってヤでしょ? 仕事の愚痴ばっかり言ってる人」

 

慎二は凪の方を見ず、電球を替えながら話す。

「反吐るわな。

でもそんな踏み絵みたいなもので回ってる世界があるのもわかる。

こういう店ってそういう吹き溜まりをぶちまける場所でもあるんだよ。

優しさで回ってるというか。

だからお前には無理。自分にも人にも潔癖すぎるもんな」

 

電球を替え終えた慎二はそう言って先に出ていった。

凪は、オシオさんに言われた「いいからいいから」という言葉を思い出していた。

 

席に戻った慎二は、チャオッコフーズの重役とのサシ飲みにイマイチ集中できないでいた。

来年から拡大する新店舗に新商品を導入してもらえれば大きな利益になる。

タロさんとの、チャオッコフーズの重役との飲みに集中しない理由が無かった。

しかしさっきの凪との話で、桃園さんたちの悪口が余計に耳に入る。

 

『集中…できねえええええ!

あーもーっ あーっ!』

 

慎二は席を立った。

 

凪が店に戻ると、タロさんやオシオさん、そして慎二や桃園さんたちが1つのテーブルで楽しそうに話していた。

ママに聞けば、慎二がカラオケのリモコンの履歴を見て「特撮歌ったの誰か」となって

そこから芋づる式に盛り上がって相席になったらしい。

「世代問わず男たちの共通言語なのかしらね、レンジャーものって」

 

人見知りのはずのオシオさんですら、その輪の中にいるのは珍しいとママが話す。

凪は移動席の片づけをしながら、なんとなく慎二たちの会話を聞いていた。

 

レンジャーもののグッズやふりかけ、そして真似をして遊んだことなどを話す一同。

桃園さんたちと一緒に来ている1人が

 

「でもさ、俺らずいぶん遠くまで来たもんだよ。

社会に出たときしみじみ思ったわ。あ、俺レンジャー側の人間じゃなかったわって。

むしろレンジャーに突っ込んでいくザコキャラの方だったなーって」

 

桃園さんも会話に加わる。

 

「でも俺最近思うんだけど、あのザコキャラ実は一番かっこよくね?

正義のレンジャー様にはどう考えても勝てないのにボスを信じて無謀に突っ込んでさ。

語彙も無いまま、まっすぐ突っ込んでいけるあの三下ザコキャラになれたらいいのにって

そう思うんだよマジな話」

「わかる!」

 

慎二は桃園さんの肩を抱いて言った。

凪の背後での会話なので、凪からは慎二たちは見えない。声だけが聞こえる。

しかし凪には衝撃だった。

 

凪が何度も繰り返し重ねてきた上辺だけの「わかるー」とは違う。「わかる」だった。

「本当にわかってる、わかるだ」

 

そして慎二は盛り上がった雰囲気のままレンジャーメドレーをカラオケに入れる。

みんなのテンションは更に上がった。

 

その後慎二がトイレに行き、トイレのドアを開けて出るとそこには凪がいた。

 

「うおっ

な…なんだよおどかしやがって…」

凪は慎二の顔も見ずにのど飴を渡す。

 

「慎二の言う通りだった。ごめん。

わたし、上からで何様だった。

ここで働かせてもらってからよく慎二のこと思い出すんだ。こんな時慎二ならどうするか、とか…。

お暇中、色々かえりみるきっかけを慎二からもらってるからかなとか…そんなこと思って。

それで自分の気持ちに気づいたの。

私慎二のこと、心の底から本当はずっと…

 

どこか尊敬してたんだなって」

 

のど飴を口に入れようとしていた慎二は、ついのど飴を飲み込んでしまった。

 

「だから、えっと、何」

凪が言いかけるのも待たず、突然慎二は凪の胸をがっっと掴んだ。

 

自分でも胸を掴んだのが意外だったのか

「え、何、いやなんか、すっげぇムカついて」

と言ってしまう。

 

凪は反射的にビンタしようとするが、慎二は何とか防いだ。

「はっはっ この俺が2度もお前のビンタくらうわけ」

 

「うちは 過度なボディータッチは 禁止!」

突如慎二の背中に、ママのスピニングバードキックが炸裂した!!

※スピニングバードキックわからない人はコレ見よう。なんとなくわかるはずw

 

慎二は背中を痛そうに抑え、凪は「最低最低…」とブツブツ言いながら慎二を睨んでいる。

 

タロさんは1人、

『我聞君、面白い子だなぁ』

と思い見ていた。

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二十九円め 29話 凪、女子会をする

胸を掴まれてフリーズした直後、慎二はタロさんに連れられて店を去って行った。

脳内でずっと『最低』とリフレインされ…なんとか業務をこなして閉店時刻。

ロンさんとジェーンさんに、なぜか左右をホールドされる凪。

 

「凪ボーイの家で、宅飲みとかどーだ!?」

とロンさんに誘われる。ジェーンさんも「それええやん、女子会やん!」と乗り気だ。

 

凪は「うち本当に何も無くて、たいしたおもてなしもできませんし」と来てもしょうがない理由を言うが

「無問題ヨー!」と2人は全く気にしていないようだった。

その会話を聞いたママは、「期限切れのキープボトル持ってきな!」とボトルを渡してくれる。

 

ロンさんとジェーンさんは

「自転車圏内ならタクシー3人で割っても安いんちゃう」

「レッツ凪ボーイハウスね!」

と乗り気だった。凪はずっと「いっ…いやいやいや」と止め続けていたが、結局凪の家に来てしまった。

 

そして凪の家に到着し

「何も無い言うて、ほんまに何も無い家初めてやわ」

「閑散ね」

本当に何も無い家を見てただただ受け入れていた。

凪の家には暖房が何もないので寒い。

凪は焦りながら、ペットボトルにお湯を入れた簡易湯たんぽを作った。

お腹とふくらはぎに当ててもらい、その上から布団をかけて簡易こたつのようなものを作った。

 

2人が温まる中凪は「グラスが無い」「お皿が無い」とわたわたしていた。

 

「あんたも入って座りや」

「えっ でも」

 

「こっちが押しかけてんやからかまへんて」

「無問題ヨー!」

 

3人で即席人工こたつに入り温まる。

明日が買い出しの予定で、家にはバナナとぬか漬けしか無かったがそれについて謝ってもジェーンさんは「かまへん言うてるやろ」と優しく流してくれる。

 

グラスも無くて紙コップしかなかったが、ロンさんは凪の紙コップだと言ってすぐにイラストを描いてくれた。

高い完成度に驚いていると、ロンさんは日本のアニメーションを学びに中国から留学してきているとジェーンさんが教えてくれる。

 

ロンさんはアニメ学校のクリエイター店に出展しているところで、ママに声をかけられたらしい。学費に困っていたので助かっていると言う。

 

そのままジェーンさんの話を聞くと、

ジェーンさんはフィリピンから出稼ぎに来ていると言う。

若い時は国の家族のためにもガッと稼ごうと思っていたが、今では日本のお笑いが大好きで全国津々浦々すきあらばコントライブを追いかけまわしていると言う。

ジェーンさんは大阪のお笑い芸人の番組を見て、日本語を覚えたらしい。

 

ジェーンさん最推しのコンビは大阪にいるらしいが、エセ関西弁じゃ門前払い、ということでまだ行けないらしい。

 

『2人のこういう話初めて聞いた。

なんだか距離が近づいたみたいで嬉しい…』

 

と1人ほくほくとしていると、

「凪ボーイはどんな?」

と話を振られる。

 

凪は「よくある話のやつです」とこれまでのことを簡単に説明した。

仕事も人間関係もうまくやれず限界が来て、全部やめて全部捨てて心機一転で遠くに引っ越したものの

未だ迷走中…そう正直に言うと

 

「どこが地味なん!? めっちゃすごない!?

いやめっちゃ面白いやん、アンタ!」

「全部やめて捨てるって誰にでもできることじゃないヨ!

それでこんな何も無いパンクな部屋ナノカー! カッケーー!」

 

2人に肯定してもらえて、つい涙が出るほどうれしくなる凪。

凪は複数の女子に、2人のように自分を肯定してもらえたのは初めてだった。

 

「えっ これが宅飲み女子会!? めちゃくちゃ楽しいんですけどどうしたら!?」

1人テンションが上がってしまう。

「一体どんな修羅場におったんこの子」

 

ジェーンさんに言われて、凪は自分の知っている女子会を説明する。

 

凪の知っている女子会は殺伐としていた。

部屋の中をくまなく調べられ、色々と点数を付けられる。そして凪自身もその点数がとても気になってしまう。

女子会で出す料理にも緊張して、出した料理について何か言われるんじゃないか、合っているのかと緊張しっぱなし。

ぐったりしてしまっていつも以上に会話に入れず、下手に入ればサンドバックのようにされ…気配を消してお皿洗いなどをしてやり過ごすのが…女子会だった。

楽しかった、と言って帰るも出した料理は全部食べてもらえず「なんだかなぁ」という気持ちになる。

 

「殺伐としてんな」

「宅飲み女子会なんて屋根と酒さえあれば良きダロー」

 

ロンさんの言葉に凪はすぐに反応する。

「いやいやいやいやせっかく私なんかの家に来てもらうんだから、おもてなしはせめてっていう」

 

その言葉を聞いてジェーンさんが

 

「私なんかて。

一緒に働いとっておもうけど、アンタ自己評価低ない?

いやちゃうな、自己評価水準が高いんや」

「あ、それ私もトテモ思う! 凪ボーイはとてもストイックね!」

 

ジェーンさんとロンさんの言葉で、また慎二の言っていたことを思い出した。

「自分にも人にも潔癖すぎるもんな」

 

『私がもし肩の力を抜いて、あけっぴろげにありのままを開示していたら

あの会社のみんなでの女子会だってこんな風に?

 

……いやーそれはない』

 

 

「あっそうだっ! 男! 男のこと聞かなきゃ!」

「そや! 今日の本題そこやった!」

 

2人はタロさんの連れの男、慎二と凪の間に過去に何かあっただろうと察しがついていたらしく

そのことを聞くために女子会を開いたらしい。

凪はなんとかごまかそうとするが、おっぱいを揉まれたところもしっかり見られていた。

 

「もしかしてアイツがチャリで海に向かった原因のムリめの男?」

「ちっ 違います! あの人はただの、ただの最低な」

 

 

 

慎二の背中はまだ痛んでいた。ママのスピニングバードキックのダメージはなかなか取れない。

あの後タロさんと場所を変えて仕切りなおし、タロさんには好印象で帰ってもらえた。

 

『しっかしなんでいるかな、あのブス鬼は。

ぜってー呪いだろ。まぁちょっとは溜飲下がったけど。

GIFでサクッと抜いて寝よう』

 

慎二は自分の両手をみつめてから、スマホをいじりだした。

 

 

「ただの最低なヤリ目的男?

えーー、誤解なんちゃうん? ヤるためだけにあんな遠くから来る? 愛なんちゃう?」

「それ目的なら最寄りの性的な店に行くのではナイカー?」

 

ジェーンさんとロンさんの考えに「いやいやいやいやいや」と反論する凪。

凪自身も「この人私のこと…?」と思ったこともあったが、それでも信じきれないらしい。

 

慎二が凪の家に来るまでの往復交通費と、慎二が性的サービスでの本番行為にかける費用を過去に細かく計算していた。

 

「移動時間のストレスを加味しても、私とやるのはコスパが良い!」

 

と落ち込んだ顔で2人に説明する。

 

「突然なんのプレゼンしとんねん!」

「ハラがチギれるね!!」

 

凪が突然変なプレゼンをしたことで大笑いする2人。

凪は「ちょっと熱くなっちゃってベランダで夜風に当たってきます」と言って1人ベランダに出た。

 

『うわあ

自分のこと笑い飛ばしてもらえるのってこんっっっなに嬉しいことなんだ…!!

本当に、あの店で働けて良かった…!』

 

ガタンッ バンッ ガシャーン!

すごい音がして、ゴンさんはおでこをベランダの手すりにぶつけてから

 

「あ、凪ちゃん!」

といつもの調子で話しかけてきた。

 

しかし凪としてはそれよりもおでこが大丈夫なのかが心配だった。

 

「うん全然へーき。

それより久しぶりだね。なんだかにぎやかだけど、女子会?」

 

ゴンさんの言葉とほぼ同時ぐらいで、凪の上にロンさんとジェーンさんが覆いかぶさる。

「あっもしかしてこいつが海のムリめの男?」

とジェーンさんが言いかけたところで「わーーーー!」と大きな声を出しなんとかかき消す凪。

 

台所で何か作って食べましょう、と言って2人をなんとか部屋の中に戻した。

 

「あ、ゴンさん。

はいっそうです。女子会ですっ! じゃあまたー」

 

凪は笑顔でそう言って、部屋に戻って行った。

ゴンは胸のあたりをぎゅっと抑え、自分の気持ちに戸惑っていた。

 

ジェーンさんの実家でよく作っていたというバナナの春巻きと、ロンさんの住んでいた広東でよく作られていた花巻を作り3人で食べる。

どれもとてもおいしかった。

そして凪はまた涙ぐんでしまう。女子会で人にごはんを振舞ってもらったのも、初めてだった。

 

『色々宙ぶらりんのままにして、即席こたつで飲むお酒。おいしいおつまみ。

この夜のことたぶんずっと忘れないと思う。』

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三十円め 30話 凪、露知らず③

市川円にとって、朝ドラのヒロインは尊敬の対象だった。

こんなに可愛い顔をしているのに一週間通して生きてることを世界に許されていることが本当にすごいと、しみじみと思っていた。

 

うららちゃんのお母さんに教えてもらった成果もあり、凪は運転がだいぶ上手くなっていた。

その日は雨だったこともあり、うららちゃんのお母さんの仕事が休みになったので昼間から練習に付き合ってもらっていた。

 

「運転席から見える景色って全く未知だったので、ものすごい万能感で

自分とは違う誰かの視界を手に入れたみたいな気持ちですっ」

 

 

市川円(いちかわ まどか)25歳。営業職。大阪から東京に転属になり、新しい土地で心機一転頑張っていた。

新しい職場は今のところ平穏。

『ここでは前みたいにならないように慎重に頑張るぞ』

と思っていると、部長に呼ばれる。

 

円が後任になった取引先からお褒めのメールが届いたらしかった。

「オレも鼻が高いよ」

と言いつつ、頭をなでる部長。

 

『イヤーーーー!! 私のバカバカバカバカ 完全に油断してたよどおしよおおおお』

と心の中は大荒れだった。

 

周りにいた男性社員が「部長、そういうのってセクハラにあたりますよ」と注意してくれる。

部長は「すまん市川! つい! 君があんまりかわいいから!」と謝った。

円には最後の言葉が、一番刺さる。

 

その後すぐ女性社員に呼ばれた。

接待に使った領収書を回しておいて欲しい、という。経理を通すのにコツがいるらしくやってくれる、ということだった。

円はそんな対応をされることが意外だった。

 

そしてそのまま今日のランチに誘われ、円は「是非!」と喜んで誘いを受けた。

 

部長は今度は三ツ橋(みつはし)という別の女性社員を呼んでいる。

効けば、彼女の担当エリアは発注数が落ちているらしい。三ツ橋さんは、先方はコストカットしたいとのことで仕方なかったと説明。

 

部長は

「ちゃんと先方とコミュニケートできてる? 君ちょっと物言いが硬いからかなぁ。

そんなんじゃ市川にすぐ追い抜かれちゃうぞ。少しは彼女を見習って!」

と円と比較しだした。

 

三ツ橋さんは見るからにイラッとして「どういう意味でしょうか…?」と聞き返している。

部長は「だから市川みたくもっとかわいく」

と続けようとしている。円は心の中で悲鳴をあげた。

 

「おはざーーーーーす!」

そんな時慎二が出勤してきた。

 

慎二は「なんか空気悪くないすか? 換気、換気。」と言ってすぐに窓を開ける。

「なんすじゃ部長、また放屁すか」と冗談を投げると、そこから場の空気はやわらかいものに変わっていった。

 

慎二が部長をいじり、それに部長が返すことで和んでいく空気。円はその流れを見て、ほっとした。

 

そして営業部の女性社員たちとのランチ。

「いやしかし、ほんと市川さんてかわいいよね」

2人とも円がかわいい、と褒めちぎる。円が東京の部署にやってくると聞いて、部署ではお祭り騒ぎだったらしい。

 

そしてさっきの部長の話にもなった。

「ていうか市川さんのかわいさにあてられて、部長最近やばくない?」

「あんな人だと思わなかった。ガッカリ。」

 

「頭ポンポンとか気持ち悪すぎ。」

「市川さん大丈夫だった?」

 

円は

「チビなんで昔からこうなんです。仕事に支障はないんで私は全然」

と返すと空気がピリっとするのを感じる。

 

「あーーー市川さんってああいうの慣れちゃってる人? あれ許しちゃう女もちょっとどうなのって思っちゃう」

と三ツ橋さんが言う。

すると一緒にいた女性も、それに賛同し始めた。

 

『男性に頭ポンポンされて怒らない女性に怒る女性だーーー!!

しかもこの怒りは伝染する…。こんなことにならないように注意してたのに…・私のバカバカバカバカ。

この空気はまずい! 話を変えなくちゃ!』

 

三ツ橋のデータ方針のまとめ方がきれい、丸山さんのユーザーマッチングのプレゼンが大阪で評判だった…と2人の仕事について誉める円。

2人は「やだーー! うまいんだから市川さんてば」

「そんなこと言われたら好きになっちゃうってば!」

と喜んでくれた。

 

しかし

「でもそういうとこどうかなって、正直思うよ。」

「ちょっと思わせぶりなとこあるよね。」

と風向きが変わってくる。

 

「市川さんて八方美人って言われない?

そういうとこ気をつけなきゃね。」

「かわいいんだからさ」

 

 

『はい、よく言われます。』

市川円、25歳。あだ名は「空気クラッシャー」。

小学校から大学まで。部活・塾・サークル・職場…

円が属したコミュニティは空気が悪くなり必ず壊れてしまうから、ついたあだ名だった。

 

男女問わずみんなどんどんギスギスしていって、ある日突然爆発してしまう。

前の職場もそうだった。ある日突然だった。そしてみんな口をそろえて言う。

 

「あんたが悪いんだよ。かわいいのに思わせぶりな八方美人だから」

 

 

『今度は気をつけなくちゃ。毎日息をただ吸って吐いて、生きよう。

今度のコミュニティは絶対壊さないように慎重に。

そしてとにかく仕事! 仕事を頑張ろう!』

 

 

取引先に行くと、契約は続行と言われ「ありがとうございます!」とお礼を言う。

先方が言うには、だいぶ悩んだが円の会社が一人勝ち、ということだった。円が用意した統計データと根気強い説得で思い直してくれたらしい。

円は更に資料を作り持ってきていた。それを渡そうとしたところで、相手に電話が入り一旦席を外す。

 

「良かったですね市川さん。うちの社長がメンクイで」

小声で、一緒に居た先方社員に耳打ちされる。

 

 

『こういう時、自分のしていることが全部透明になったような気がする…。

なんにせよ、契約は契約だもん。

早く社に戻って報告だっ』

 

契約は契約、そう思って社に戻ろうとしていると

「え、ひょっとして市川さんちゃう?」

「梅竹さん!?」

 

大阪部署での社員に偶然会い、つい大声で話しかけてしまう円。

姉妹店が大阪にも展開するらしい、という噂を聞いて挨拶を兼ねて打診に来たらしい。

 

円が担当していた取引先は梅竹さんに引継ぎしていた。

円はそのまま梅竹さんに、自分の取引先が今はどうなったのか確認すると

 

「あれな。あんたの引継ぎのとこ軒並み契約切られてん。

それだけうっすい繋がりやったちゅうことやろ。こっちもあんたみたいな顔だけ女の調子のいいサービス求められても困るしな。

こっちから話しかけといてアレやけど、触らんといて。

あんたがウチの部署ぐっちゃぐちゃにしたことまだ許してへんからな。

はーうっざ。なんでまだ息してんのあんた。」

 

 

『毎日息を吸って吐いて、生きてることも許されないのかもしれない』

 

取引先から社に戻る電車で、大阪の取引先の方のことを思い出していた。

ご高齢なのに1人で店を切り盛りされていた方、システムを導入したことでコスパが良くなり新メニューを開発できたという方…色んな方がいて、みんな喜んでくれたと思っていた。

 

『そういうの全部透明で、本当は無かったことだったのかな』

そう思うと電車の中だが泣けてきてしまう。弱気にならず、とにかく戻って仕事しようと自分を戒める円。

 

社に戻ると、慎二から「チャオッコフーズの五十嵐さんにサシ飲みに誘われた」と聞く。

慎二が業界トップレベルの重役とサシ飲みに呼ばれたことに喜び、「助太刀しますね!」と応援している他の社員に呼ばれる。

『我聞さんみたいに私も頑張らなくちゃ!』と思い、話を聞いていると後ろからさっきの円の言葉を真似する声が聞こえた。

 

わざとらしく鼻声にして語尾をわざと伸ばす言い方。

自分でもつい恥ずかしくなり「…わたしってあんなに鼻声でしょうか?」と話しかけてきた男性社員に言うと

 

「どうだろう。でも市川さんてさ、思わせぶりで八方美人なとこがあるから気を付けないとなのかも」

 

1日で2回も八方美人と言われてしまった円。外回りの時間だと言って、ヨロヨロとその場を後にする。

途中、慎二が同僚から

「市川の奴、女性社員から評判良くないぞ。男にだけやたら色目使ってるって」

と言われているところに出くわしてしまう。

 

自分の部署に戻ることもできず、今日の不運を呪っていると

「色目でもなんでも結果残してればいーわ。

あいつ大阪で営業トップで東京に抜擢されてきてるんだぞ。俺らもうかうかしてらんねえぞ」

と慎二が返していた。

 

そしてそのまま円と慎二は外回りに向かう。

雨がひどく降っているので近いがタクシーを拾う。

 

タクシーに2人で乗り込み、円は慎二に問いかけてみた。

「あ、あのう…我聞さん。

些末なことをお聞きしますが…どこに行っても思わせぶりで八方美人て呼ばれる人のことって、どう、思われますか…?」

 

慎二は当たり前のことのように

「八方美人より良くね?」

と返した。

 

『あ、どうしよう。私この人のこと好き。

どうしよう』

番外編1、2

番外編1は、凪がファー小物を自作していたという話。

アクセサリーまで自作するなんて、空気を読んで周りに合わせようという気持ちが強い…w

しかしファーがついたゴムで髪を結んでいると

「キンタマみてー」と言われてしまった…ことを思い出す話w

 

番外編2は、名前呼びの話。

凪と慎二で思い出が全然違うw 慎二がすっごいかわいい。こーいう感じもっと出せばよかったのに!!!!

凪の思い出としては最悪だけど、慎二サイドだとすごいかわいい。

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凪のお暇 5巻 感想

慎二の印象が最初と真逆

4巻の感想でも書いたけど、こんなに慎二の印象が変わるなんて思わなかった。

もう…もう慎二がかわいすぎる!!! めっちゃかわいくない!? こうやって本当は何を考えているのかわかるからこそ思うんだろうけど、慎二ってばかわいいいいいいいいい!!

実は良い奴すぎじゃん! というか凪のことめちゃくちゃ好きだな!? ここまで人を好きになれるのって良いことだしなかなか無いことだけど、凪のどのあたりが心にきたんだろうか。全てかな?

慎二は母親に愛情持って育てられた感じが無いから、母のように色々手を尽くしてくれる凪に近しいものを感じているのかな。

スナックで働き始めて、まさかそのスナックで慎二と再会するとは…!w 笑ったわw

慎二の仕事が優秀だからこそ起きたことだし、凪が新しい世界を広げ続けているからこそ起きたことだ。

メンヘラのままだったらスナックになんていなかったし、慎二とも会わなかった。慎二も慎二で、凪との思い出、というか呪いの影響で仕事に身が入っていなかったらスナックには呼ばれていなかった。

お互いにベストを尽くしたからこその出会い!!

 

番外編での慎二もそうだけど……本当に噛み合わないよなぁ~~~w 慎二はもっと自分を見せれば良いのに。それだけでだいぶ変わるんだけどな。

どうでも良い人には見せるけど、大事な人には見せようとしないってのがまた厄介だと思うわ。

人には興味が無いのかと思った

4巻読んだ時から薄々思っていたけど、あたしはきっと実際に凪がいたら…こーいう子嫌いだわ。

自分で意志表示できないなんてめんどくさい奴だと思うし、言いたいことも言えないくせに欲求だけはいっちょ前に持っているのがムカつく。

でも凪の良いところはそれを自覚していってるってところ。うららちゃんのお母さんに言われて車の運転だって始めたし、スナックでのバイトも始めた。

車の運転をする前に「でも」「だって」という言い訳で防御して新しいことをしなかったあの一連…。あれも気持ちはわかる。

人間は変化を嫌って、今そのままでいることを望むものって知っていてもやっぱり新しいことに踏み出すのは勇気がいるもの。

凪は余計にそうなんだと思う。間違ってはいけない。道を踏み外してはいけない。「~~でなくてはいけない」という理想が高過ぎて、そこに至れない自分はダメだと思っている。

 

ママに言われた「人に興味が無いのかと思った」という言葉は…刺さるだろうな。

そうなんだよね…人に興味があるかどうかで、会話ってだいぶ変わる。相手が全く知らない人であっても、会話の内容が全くわからなかったとしてもそれでも話の広げ方はある。

むしろわからない側の方が都合がいい時だってある。人は自分の好きなものや得意なものを語りたいものだから、「教えてください」って感じで質問して言葉を引き出すのは大事だと思う。

人と話す時に「有益」「無益」とか考えるのって……失礼だよね。

慎二に教えられたように、悪口を言って憂さを晴らすのも時には必要になる。

言ってはダメなこともわかってはいるけども、お酒を飲んで憂さを晴らして言いたいことを言いまくってスッキリしたいんだ。もちろん周りの誰かを傷つけるのは良くないことだけど、そうしたい日だってある…ものだと思う。

それがみんなわかっているから、オシオさんだって「いいから」って言っていたんだと思う。聞いていてそりゃ辛いけども、お酒の席だし、いつも同じ仲間内で来ているってことはそうだと…思うな。

凪のように「かわいそうな人達」という括りで見て、関わらないのも手ではあると思うけどね。

 

でも凪には…お暇中の凪には言われたくない。確かに聞いていて気持ちの良いものでは無いけども…それでもあの人たちは本音を言っている。

なんか…上手く言えないけど「お前に言われたくない」という気持ちがある。

なんだろう…? これまでずっと自分に嘘ついて生きてきたようなところがあるのに、正直に生きているあの人たちを馬鹿にするの? という気持ちなんだろうか。

あたしもああやって桃園さんたちのように話す時もあるけど、なんというか…それくらい許してよ!!

悪口言うことすら許されない店なの!? という怒りなんだろうか。

だから慎二が言った「自分にも人にも潔癖」というのは凪に刺さったんだろうな。

 

潔癖だからこそ相手にもそれを求める。きれいさを押し付け自分もそうあろうとする。無理をしてでも。

でもなんだかんだ慎二は…良い奴だよなぁ~~…!

新しいことに挑戦する胸の高鳴り

うららちゃんのお母さんは、人生経験がすっごい豊富だと思う。人の励まし方がとても上手い。そしてその娘のうららちゃんも…天性のものか勘かわからないけど、センスがいい。

ぬか漬けをくれる時の凪のテンションの低さから、まさか車の運転を教えることになるなんて想像しなかったw

選択肢が広がる万能感に胸が沸く、なんて…考えたことなかった。うららちゃん親子と出会って、凪は本当に良かったと思うわ…。

車に実際乗るかはまた別だけど、レンタカーもあるし車が運転できるだけでだいぶ変わってくる。

うららちゃんのお母さんは、凪の深い事情を聞かずに励ますことができて本当にすごいわ…!

空気クラッシャー

この漫画は空気を読む、とか「空気」っていっぱい出てくる。実際に生活してて、あたしは空気とかあまり気にしないでいるんだけど…きっと凪がいたらストレス感じるんだろうなぁーw

円(まどか)ちゃんも円ちゃんで、大変なんだな。かわいいし性格も良いからこそ、なんだか妬まれるというか変なことに巻き込まれるんだろうな…。

仕事で成功しても顔が良いせいだとか言われてムカつくだろうし。上司からのセクハラについても、強く出られないでいたら同じ女すら敵になってしまって。

八方美人な人って確かにいる……けど、自分の周りで分かりやすいくらいに八方美人がいないからよくわからない。

でも仕事するうえで八方美人って良いことだと思うけどなー。だって仕事だもん。プライベートじゃないし。

だったら色んな人に良い顔していた方が仕事しやすいと思うんだよねーー。

 

慎二はまだ凪に引っ張られている感あるけど、円ちゃんは慎二に落ちたな。どうなるんだろうか。慎二と凪はもう戻らない……のかな。

円ちゃんと慎二も上手くいくのかよくわからないけど。円ちゃんは慎二のことすっごい好きになりそう。

妖艶な女子中学生

ゴンさんの登場笑ったw

妖艶な女子中学生でーす、ちぎりパンいかがですかー?

という謎の言葉での登場w 想像したら笑えるw 4巻で凪が話していた例え話をしっかり覚えているのが優しいというか面白いw

ゴンさんの中で人と話す時に緊張するなんて…珍しいんだろうな。これまでは目の前の人に真剣で、相手を接待するかのように接してきたけど凪との場合はそうじゃないもんね。

「自分のために」会話するから緊張するんじゃないだろうか。

これまでは相手に合わせる…というか相手のために言葉を出していた…ってのもあったんじゃないだろうか。セックスでさえ「奉仕」というんだから、会話もきっと奉仕に近いものがあったのかもしれない。

でも凪は壊れないし、何よりゴンさんの中で凪のカテゴライズが変わってきてるからね!!

またちぎりパンを食べてもらう日は来るんだろうか。

スナックでの慎二との再会

慎二の話マジで好きだからまた書くw

スナックで凪と慎二が再会したときの、お互いに初対面のフリをしようとしたの笑ったw 気が合いすぎだろう…w 心の内の声も2人とも似てるんだもんなーーーw

本音しか聞こえないような身体、とかになれば良いのに。

 

凪にとって、慎二は尊敬の対象というか「あんな風になりたかった」の化身なんだろうな。

誰とでも仲良く話せて空気を読めて人にモテて。凪と慎二がしてきたことは同じだけど、慎二の方がクオリティが高い。

凪自身でも言っているけど、わからないのに「わかる」と言っても聞いていてわかるもんね。でも慎二は心の底から「わかる」ということができる。

この差はとても大きい。

凪の女子会

凪は女友達とかいたことは無いんだろうか…w というくらいに女について嫌な記憶しかないなw

確かに家にあげたら家の中を隅々までチェックする奴はいる。あれすごいヤダ。見ててわかるもん。でも呼ばないといけない時もあるよね。

凪にとって女友達は自分をテストされるときなんだろうな…。でもロンちゃんとジェーンちゃんと2人で居る時みたいにこれまで自分をさらけ出してこなかったから…てのもありそうだな。

相手に心を開いてもらうには、まずは自分の心を開かないといけない。

ガチガチに閉じているのに「あなたから先に開かないと絶対見せない!」というのは上から目線すぎる。

 

ジェーンちゃんの言う通り、凪ちゃんは自己評価水準が高いん…だね。

でもあんまり自分のこと貶められると、その人と一緒にいる自分も貶められているようで嫌なんだよね。凪はそれに気づいているんだろうか。

自分のしていることは地味で、ありふれたことで…とか、「私なんかの部屋に来てくれたから」って…。

 

私なんかって何だよ。その「私」と望んで一緒にいるこっちの方が変みたいな言い方しないで欲しい。あたしならそう思う。

「私なんかと~~してくれてありがとう」

って謙遜だけど…これあんまり言われるとムカつく。こっちはあなたが好きで一緒にいるのに「なんか」って何だよ。自分だからって、あたしの友達・好きな人を悪く言わないで欲しいわ。

あたしは好きで一緒にいるのに! 勝手に貶めないでよね!!

と思っちゃう。自己評価水準が高いのは良いこと…かもしれないけど、そんなのフニャフニャで良いと思うんだよなーーー。

次が楽しみ

何度も同じ話して申し訳ないけど、慎二かわいかったーーーーーーーーーーーーーーーーー!

凪の胸を勢いで揉んじゃって、ママに蹴られるけどその夜その感触思い出してGIFでヌこう…とか。

高校生かよかわいいいいいーーーーーー。凪のこと大好きじゃん。ヨリを戻す未来は見えないけど、それでも慎二好きだわ。

円ちゃんと付き合うんだろうか。凪の方からまた慎二の良さに気づいて欲しいところだけど、無理……かなぁ。

 

次の話くらいで凪のお母さんとのバトルもありそうだし。すっごい面白い。楽しい!!

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