鈴林です。ドラゴン、家を買う。1巻の感想とネタバレです。

本屋さんで話題の作品…だと推されていたので買ってみたやつ。魔法使いの嫁のアニメを見ている時にもよくCMが流れてた。

積んでてずっと置いといたんだけど、やっと読み始めることにしましたw ラノベ原作っぽい雰囲気だけど、そんなことは無さそう。

ちょっと変わったファンタジーって感じ?

ドラゴン、家を買う。ネタバレ 1巻

→ドラゴン、家を買う。1巻を無料で読んでみる!←

ドラゴン、家を買う。1巻 ネタバレ

第1話 いろんな家

「このっ…ばっかもーーーん!

お前というやつは! ドラゴン族の風上にもおけん! 出て行くがいい!」

 

父親のその言葉から、レッドドラゴンのレティは勘当されてしまいました。

卵の番をしているときに昼寝をして、狩人(ハンター)に卵を奪われ…取り返すこともできなかったレティ。

父親に「卵を見ていることもできないのか!」と叱られてしまいました。

しかしレティは「あの卵は捕ってもすぐに沸いてくるし…」とシステム上の話をして反論しますが…父親は聞き入れませんでした。

 

「お前もドラゴン族なら勇敢に生きることを知らねばならん! これからは一匹で生きてみせよ!」

 

と見放され…レティは草原で1人ぼっち。

ステータス

赤竜(レッドドラゴン) レティ

レベル:52 オス
HP:102
MP:26

ちから:3
すばやさ:0.3
防御:8
体力:5
幸運:7

技:しっぽをふる はねる とにかく逃げる
スキル:なし

レティはこのステータスで生きていける気がしなかった。

 

『どうしてぼくはドラゴンに生まれたんだろう…

勇敢に生きるなんて、夢のまた夢だ…。ぼくはちょっとカッコいい装備になる運命なんだ…

せめて身を隠せる巣があればなぁ…

巣…』

 

「それだ!!」

 

レティは3匹のトロールという話を思い出します。(3匹の子ブタ的な)

彼らは弱い仔トロールでしたが、力を合わせて頑丈な家を作り誰にも脅かされることなく暮らすことができる…というお話です。

レティはこの話を読み返し、自分の安住の地、安心で安全な家を探すことにしました。

 

夢のマイホームのためにやってきたゾーラタ鉱山。

レティは、大きな牢屋に入ってゾーラタ鉱山に入っていました。

 

数時間前、家を建ててもらおうとドワーフの街であるゾーラタ鉱山を訪ねたレティ。

黄金を狙うドラゴンと間違えられ、そしてレア素材ということもあり捕らえられてしまいました。

 

「解体ショーの時間だぜ!野郎ども!」

と沸き立つドワーフに、レティは何とか止めてもらえるように話しかけます。

 

「ぼくは家が欲しいだけなんです!ドワーフは建築が得意って聞いたからっ!ただそれだけなんですぅ!!」

とレティが泣きながら説明すると、ドワーフたちは条件を出してきました。

 

ドラゴン素材は高く売れるため

  • 尻尾
  • 内臓をいくつかと心臓

をくれたら立派な城を建てる、というドワーフ。

それではレティの立派な墓ができそうだった…。レティの話を聞かずに、レティを素材として解体しようとするドワーフ。

レティは「金塊が盗まれてる!!」と嘘を言って、なんとか牢から、そして街から逃げ出した。

 

しかし町から出てすぐに…軽快な音楽と共に、2本脚で立つネコと狩人(ハンター)が肉を焼いているところに遭遇。またしても狙われてしまう。

 

その後、ドワーフと狩人(ハンター)がケンカしたのでなんとか森に逃げ込んだレティ。

レティは森でハーピーに出会った。ハーピーはレティの話を聞き、「うちに来る?」と声をかけてくれる。ちょうど雛が巣立ったばかりで巣が余っていると言う。

しかしハーピーの巣は木の上。レティが立っているところからほぼ真上だった。

 

「ちょっと飛んで見ていらっしゃいよ」

と言われるが、ハーピーは「そらをとぶ」という技を持っていない…。しかしそれなら何のために翼はあるのか。

ハーピーに励まされ、レティは飛ぶことに挑戦する……が、すぐに落ちてしまった。

ハーピーはレティが飛べないことがわかると、森の奥にある谷へいくよう勧めてくれた。

大きな樫の木の下にゴブリンが住んでいるので、彼らならきっと助けてくれるだろうと教えてくれる。

 

そして…レティは罠にひっかかり、木から宙吊りにされていた。レティが罠にかかったとわかると、あちらこちらからゴブリンが湧いてくる。

レティを食べようとするが、レティは泣きながらハーピーに紹介されてきたことを伝える。

 

ゴブリンはハーピーから「よろしく言っといてね」と言われたことを聞くと、レティを木から降ろしてくれる。ハーピーのことがみんな好きなようだった。

レティが事情を話すと…ゴブリンは

「高位種のドラゴンが雑魚キャラのゴブリンに助けを求めるって…どうなのよ」

とごもっともな意見を言ってくれる。

 

ゴブリンでは力になれない、と言われてしまうレティ。他を探すことに。

 

半魚人に家のことを相談する、「うちに来ても良いけど」と許可をもらえる。

「ちょっと潜ったところにあるんだ」と言われついていくが…レティは泳げなかった。

 

半魚人は、世界樹近くの東の森に腕のいい建築士がいると教えてくれる。

建築を生業にしているエルフがいて、半魚人の家もそのエルフ、ディアリアさんというエルフが建ててくれたと教えてくれた。

レティはお礼を言って、エルフの元へ出発する。

 

ただただ東へ向かうレティ。東に行けば、夢のマイホームを手に入れることができると信じて…!

 

そして進んだ先、森の中で「おい、ドラゴンだぞ!」と声がする。

狩人(ハンター)にみつかった! と思いきや…

 

「ここで俺たちに出会ってしまったが運の尽きだな魔物よ! 我ら勇者の力によってその穢れた魂を浄化してやろう!」

と言って剣を構える人間がいた。

 

レティはつい…劇が始まったと思いなんとなく目をそらす…。

『狩人(ハンター)じゃないみたい。何かの撮影かな? カメラはどこ?』

 

レティはキョロキョロして、ドッキリにかかったような反応をしてしまう。

しかしそんなことに負けず「俺たちはお前を倒す!」と意気込む勇者。

未だにレティは自分に言われていると自覚がない。

勇者に「お前だよ!」と言われ、やっと気づくレティ。

 

狩人(ハンター)でもない人達に狙われる理由がわからなかった。自分たちを「勇者」と名乗るので…若干引いてしまうレティ。

勇者とは、勇気のある人。それを自分で言うなんて…と引いてしまう。

それまで散々会話をしていたが、勇者はしびれを切らしてレティに襲い掛かり始めた。

 

「だ、だれかぁーーーー!!」

レティは-10という少しずつだが、攻撃によってダメージを喰らっている。そこに、ある人物が通りかかる。

 

「おやおや、弱い者いじめはよくありませんね」

「お前は…っ なぜここに!? まお…」

 

カッ!!

 

勇者たちが言いきらないうちに大きな雷が直撃し、男は勇者たちをガイコツにしてしまった。

 

「相変わらず勇者という生き物は、見境無しのケダモノですね。

そこの方、ご無事ですか?」

 

そう言ってレティの方を振り向くと…レティはあまりの衝撃に失神していた。

男が「どちらからいらしたんですか?」と聞くと、レティはうわごとのように

 

「うちに帰りたい…」

と泣きながらつぶやいた。レティの夢のマイホーム計画は、始まったばかりだ。

→ドラゴン、家を買う。1巻を無料で読んでみる!←

第2話 落ちる家

「ここならきっと安全だ。ぼくはやっと安寧の家を手に入れたんだ」

そう言ってレティが家に入ると…そこにはドワーフと狩人が武器を構えて待っていた…。

 

「ひいいいいい!」

レティは悪夢を見て飛び起きた。そして目の前にいる男を見て、少しずつ記憶が戻り始める。

男が名乗ろうとするが、レティはあまりの怖さに木の陰に隠れてしまった。

 

レティは自己紹介をして、腕のいいエルフの建築家を探しにやってきたことを伝える。

 

「そうでしたか。これの何かのご縁ということですかね。

私がお探しのエルフ 建築士のディアリアです」

 

なんと目の前にいる男こそ、レティの探している人物だった。レティは少しフリーズした後…

「ぼくに家をください!」とお願いする。

すぐに「かしこまりました」と答えてくれるディアリア。

 

しかし家と言ってもオーダーメイドや建売住宅、賃貸と様々な種類がある。しかしディアリアは設計事務所と不動産業を兼業しており、何でも可能だった。

名刺をもらうと…

(株)エルフ・ハウジング
一級建築士・宅地建物取引主任者・魔王
ディアリア・メル・マルソン

と書いてある。

レティは、ディアリアは不動産界の魔王なのだ、と考えた。

 

ディアリアが家の希望を聞くと、レティの答えは「こぢんまりとした家がいいです!」というものだった…。

レティが収まる時点で、その希望は叶えられない。

そしてレティの希望の家では、セキュリティが甘くなり、勇者に発見されてしまうと大変なことになってしまう…とディアリアはは説明する。

 

レティはそのまま勇者について質問する。

「あんなイタイ人たちが他にもいるんですか?」

「いますよ。ついでに中二病患者も」

と即答するディアリア。レティは人類に不安を感じた。

 

狩人(ハンター)が人間ではないもの専門の狩猟者なら…

勇者は種族を問わない殺戮者だ、とディアリアは説明する。勇者は強盗・殺人・器物破損・時には王位簒奪すら手伝い…悪行を挙げたらキリがない、とレティに教える。

 

ディアリアは、持っていた本を開き…レティをある場所へ招待する。

「勇者が迷宮(ダンジョン)と呼ぶ、我々の住まいですよ」

 

そう言ってワープした先は、フォール神殿。

そこは高位種向け勇者対策完備の高級物件らしく、家主から売りたいと相談を受けているらしかった。

 

「お気に召したら是非購入をご検討ください」

「ちょっと…ぼくには大きすぎるような…」

とレティが言うが、ドラゴンのレティにはちょうどいいようにも見えた。

 

扉を開け、中に入ると広々とした廊下が広がっている。

「これが個人宅なんですか…?」

と中に入ると…レティは何かスイッチを踏んで地下に落ちて行った。

 

「うわああああああああ」

「…遅かったみたいですね」

 

底には落ちたが、ドラゴン族は頑丈なので死ぬことはなかった。しかし穴の底にはガイコツが…。

レティが「ひいいいい!」と悲鳴をあげることで、レティの生存を知るディアリア。

 

「なんですかここは!」

「勇者対策用地下迷宮です。」

 

ディアリアが言うには、1階の居住区を死守するように侵入者を徹底的に地下に叩き落す作りになっているらしい。

大抵の勇者が生きて戻ることができない自信作だと言う。

 

「せっかくですから、この迷宮を体験してみましょう」

「拒否権あります?」

 

とても行きたくないレティだったが、「蘇生術は得意ですから」というディアリア…。

死ぬことが前提で、先に進むことになった。

 

そこから迷宮の罠について説明を受けていくレティ…素直に言う事を聞くことで穴から落ちたり、ある時は逆らってみることで…やはり穴に落ちていた。

大きな針が自分に向かって飛んできたり、大きな鉄球が自分を押しつぶしたり、通路が落ちたり…。

レティは順調に最下層フロアまで落ちた。

 

レティがディアリアに助けを求めると、回復の泉があると教えてくれる。さっそく回復の泉に入る。

「でもこれ、勇者も回復しちゃいますよね?」

「大丈夫です。センサーで流れるように設定してますから」

 

ディアリアがそう言うと…まるで水洗トイレのように回復の泉が流れ始めた。

魔法で帰還するレティ…便器に流された気分を味わってしまう。流された先を聞くと「知らない方がいいこともある」と濁されてしまう…。

 

ここまでがこの家の勇者対策。1階に戻るまでが体験コースだとディアリアは説明する。

来た道を戻るのは嫌なので、手足を使って壁を登ろうとするレティ。

 

「飛べばいいのに、というのは無粋でしょうか」とディアリアが聞くと…

「無粋の極みです」とレティは振り向かずに答えた。

 

下を見ないよう登り続けるレティ。ディアリアはレティのしっぽに座って、1階に着くのを待っていた。

そんな時、下まで降りて来てしまっていた狩人(ハンター)の一行がやってきて壁を登るレティをみつけてしまう。

「レア素材だ!」と言ってレティに攻撃を仕掛けようとする。

 

「やめなさい。彼の邪魔をしてはいけません」

レティのしっぽにいたはずのディアリアが、彼らの前に立ちはだかる。

しかし狩人(ハンター)はエルフにひるむことなく、攻撃をしかける。

 

「邪魔をするなと、言いましたよね?」

 

バチッ ドーーーン!!

 

ディアリアの魔法により大爆発が起こるが、下を見ないように必死に登り続けているレティには聞こえていなかった。

 

やっと登り切ったレティを出迎えるディアリア。

「よく頑張りましたね…」

「ディアリアさん…!」

 

感動の再会だった。

 

「で、この家買います?」

「いらないです。落とし穴だらけの家で生活できる気がしないです」

 

すぐに断ったレティ。その後、レティはしばらく筋肉痛に悩んだ。

→ドラゴン、家を買う。1巻を無料で読んでみる!←

第3話 死んでる家

筋肉痛がだいぶ良くなったレティは、家探しを再開した。

ディアリアが次に紹介する家は

「1人暮らしでも賑やかに暮らせる、寂しがりやな方にオススメしたい物件」だと言う。

築年数は200年以上経っており、多少の修繕は必要だが、十分に住むことができるらしい。

 

着いたその場所は…雷が鳴る…死者の館だった。

「なんか…オバケとか出そうですね」と言うレティに

 

「はい、出ます」

と即答するディアリア。

レティはすぐさま帰りたくなったが、ディアリアに引っ張られて逃げることができない。

「まずはご自分の眼で確認しましょう」と館の中に連れていかれてしまう。

 

中は、いかにもな雰囲気だった。

 

「ほ、本当に出るんですか…?」と聞くと、

「出ます」とはっきり断言するディアリア。

 

瑕疵担保責任(かしたんぽせきにん)、売買する物件に何か欠陥がある場合告知義務があるらしい。

「出るときゃなにやっても出る。お祓いなんてムダムダ」と達観しているディアリア。

 

試しに1泊してみましょう、と言われてしまいベッドまで用意されたレティ。

困った時のために、掃除機・インクリボン・タイプライターを渡されるレティ。レティには何に使うのかわからなかった。

 

ディアリアは隣の部屋で休む、と言ってすぐに部屋を出て行ってしまった。1人部屋に残されるレティ。

ベッドで布団にくるまっていると、バン! と壁にかかっていた絵が落ちる。

絵の方を見ると…誰かが、レティを見ていた。

 

あまりにも怖いので枕をもって廊下に出る。ディアリアの部屋を探すが、隣に部屋がみつからない。

おろおろしている間にも…窓から、そしていつの間にか後ろにも誰かがいる気配を感じるレティ。

 

いつの間にか持っていた灯りも消えて、カメラワークもホラー映画のような一人称カメラワークになっている。

 

「これじゃあ何も見えないよぉ!」

「…どうぞ」

「あ!どうも」

 

灯りをもらったが…今のは一体誰なのかレティにはわからない…

そおんまま廊下を歩いていると、血だまり…引きずった跡…そして扉周りに手形がたくさんついているのが見えた。

 

引き返したいが、後ろにはお化けのようなものがゾロゾロついてきている。

進むしかない! とりあえずその扉を開けると…

 

中から、ゾンビが顔を出した。

 

レティはそのまま、気絶する。

「レティさん、朝ですよ」

そう言って起こされるレティだが、起こしているのはゾンビ。怖くて…レティはまたフッと気絶した。

 

「少し過激だったのではないですか?」ディアリアが隣にいる男の幽霊に話しかける。

「はっはっは。これが我々の歓迎の仕方ですよ。繊細なドラゴンがいたものですな」

 

その声で、レティは目覚める。

 

ディアリアの隣の男は、幽鬼のサミュエル卿。

200年前にこの土地の領主だった人で、レティが内見に行くことを伝えると全力で歓迎をしてくれることに…なったらしい。

 

ディアリアはオススメ物件、というがレティにはそれが何故なのかわからない…。

 

オススメ理由その1。

勇者が来ない。ここで手に入るアイテムは、ほぼ価値が無く幽鬼やグールも良い素材にはならない。

 

オススメ理由その2。

幽鬼たちがいつもどこかで見守ってくれているので、安心安全で寂しくない。

 

レティには2が辛かった…。2について「遠慮したいです…」と言うと、なんとサミュエル卿から「私が部下を連れて去りましょう」と言ってくれる。

「すぐ裏の墓地にいるので、何かあればすぐ駆けつけますよ!」と言ってくれるが、とんだ事故物件だった。

 

しかも勝手に住み着いたグールももれなく付いてくることになり、毎晩肝試しパーティーを開いてくれるらしい。

 

グールに遊ばれているレティを見ながら、サミュエル卿とディアリアは昔を懐かしむ。

「生前、あなたと初めて会った時もドラゴンと旅をしておられたな」

「…そうでしたね。そのせいかついついドラゴンに甘くなってしまうんですよ」

と談笑していると、グールに遊ばれ限界を迎えたレティが助けを求めにやってくる。

 

「ぼく…もっと心が休まる家が欲しいです…死者に囲まれた家というのはちょっと…」と正直に話すレティ。

「では死者さえも住めない辺境の地を」というディアリアに「生者が住める場所で」とツッコミを入れるレティ。

 

レティはサミュエル卿にも挨拶をする。サミュエル卿は優しく「お気になさらず。種によって快適な空間は違うものです」と言ってくれる。

 

「ドラゴン殿。よき旅を」

そういって、サミュエル卿はグールたちと一緒にレティとディアリアを見送ってくれた。

 

「見た目は怖いですけど、良い人たちですね」

「ええ。一時は盟友に裏切られ領地を追われたそうですが、怒りのあまり家臣100名を道連れに自害して幽鬼隣この地に生けるもの全てを根絶やしにしたとか…。

すごいですよね」

 

ディアリアからその話を聞き、やはり幽鬼は怖いと再認識するレティだった。

→ドラゴン、家を買う。1巻を無料で読んでみる!←

第4話 見本の家

次の物件に行く前に「老婆の巣窟に行きたい」というディアリア。

レティは「またホラーですか」と怯えるが、前回使用したドラゴン用のベッドを返却に行くだけだと説明する。

 

ディアリアの古い知人がやっているショールームから特別に貸してもらったらしい。

しかしベッドはお化け屋敷…サミュエル卿のところに置いてきてしまっている! どうすれば…と思っていると

 

「ここに入っています。重さ大きさ関係なく、なんでも収納できる冒険者必須アイテムです」というディアリア。

「四次元ポケ…」

「ポシェットです」

 

レティのつぶやきは消えてしまった。

 

着いたのは、アブエラの岩屋。1000年くらい前から店を構えているらしい。

洞窟の中を進むと、3人の老婆が現れた。

 

「よう来た」

「ひいいいいいいい!!」

 

暗がりから現れたので驚いてしまうレティ。

彼女たちはグライアイ姉妹。腕のいい職人であり、バイヤーでもある。ちなみにメデューサで知られるゴルゴン姉妹の妹だった。

 

ディアリアと談笑した後…レティも自己紹介をする。

「一見さんはお断りなんだがね、ディア坊の客なら仕方ない。

わしらの商品をよぉく見て、勉強しな」

 

そう言ってカーテンを開けると…たくさんの家具が並んでいた。

外壁・内装建材・水回り・家具まで何でも揃い、小人用から巨人用まである。

 

ディアリアがドラゴン用のドアを紹介してくれる。そのドアにはドアノブが無かったが、別売りの形を選ぶタイプらしかった。

魔法のノブを回すことであらゆる場所に移動できるようになるという。

 

試しにレティが使ってみると…街の酒場に出てしまう。

そこでは、ドラゴンを取り逃がしてしまったことが悔やまれる…!という会話が行われていた。

 

レティは何も見ていないことにして、扉を閉じた。

 

「鼻の下をのばすんじゃねぇぞぉ。

わしらの自信作、貴婦人の扉じゃ」

 

そう言って扉に女性の絵が描かれた扉を持ってきたグライアイ姉妹。

絵の女性はレティに微笑みかける。彼女に合言葉を言えば鍵を開けてもらえるらしい。

しかし…合言葉が言えないと、過去の恥ずかしいポエムを読み上げられてしまう…!!

 

合言葉を言えないことで、レティのポエムが読み上げられてしまう…。

照明器具コーナーに移動しても、レティの精神ダメージは回復しなかった。

 

そんな時、眩しい光が目に入る。ランタンに近づくと…レティは指を噛まれてしまった。

「なにかいます!!」と怯えてディアリアに報告すると、中にいるのは火の精霊(サラマンダー)だと教えてくれる。

 

彼らは放火の罪で服役中らしく、懲役の間は照明器具として働くように魔法のランタンに閉じ込めているらしい。

精霊なので食べ物はいらない上に燃料もいらない。近くに吊るすとケンカしてしまうので、ちょっと離すのがポイントだった。

 

家具のコーナーにある、暖炉に心惹かれるレティ。

「こんな暖炉が家にあったらいいだろうなぁ…」と夢が膨らむ。

 

その暖炉は原初の火で焼いたレンガで作られた暖炉で、市場にはめったに出回らない名品らしい。

原初の火とは、世界で最初に灯された火のことで原初の火で精製されたものは、どんな火にも耐えうる強度を持つ。

 

ただ欠点があり…暖炉だけで100トンあることだった。

一般的な住居用の建物では床が抜けてしまう重さだった。

 

「そもそも成体になれば20トンを超えるドラゴン族に一般住宅は適用されません。

私は住めない家などお客様にオススメしません。ドラゴン族が住める家ならば、100トンの暖炉も設置可能でしょう」

 

ディアリアにそう言われ、喜ぶレティ。

しかしサミュエル卿の家は人間用だったことを思いだす。

怨念のこもった家は…なぜか頑丈になるらしかった…。

 

「一から建てれば、暖炉を置く場所を始めから補強できて簡単なんですが…」

 

「そりゃ無理じゃろ」グライアイ姉妹が口を挟む。

グライアイ姉妹それぞれから、まずは金の心配をしろ、と言われて困ってしまうレティ。

そんなレティを見て、ディアリアは「建ててみますか?」と提案する。

 

「土地はオススメの場所があります。資金については、応相談ということでいかがでしょう」

なんと、レティの家を建てることになった。

→ドラゴン、家を買う。1巻を無料で読んでみる!←

第5話 はじめての家

高い山の上にある平地。眺望抜群の一等地に、レティの家を建てようとしていた。

1から建ててもらえるのは嬉しいが、お金が足りないかもしれない…とディアリアに伝えると

 

「レティさんの全身総額を考えると、どんな家でも建てられます」

 

と答えられ、命の危険を感じる…。しかしこれは冗談だったw

実際にレティが持っているお金を確認することに。

 

レティは逆鱗の裏から財布を取りだした。ドラゴン族は逆鱗によく貴重品を入れるものなのだと言う。

「これで足りるといいんですが…」

と言ってレティが渡したのは、生え変わりで抜けた歯だった。

 

枕の下に入れておくとお金になる、という歯の妖精の話を信じていたレティはずっと歯を持っていたらしい。

しかし…それは言い伝えなので持っていてもお金にはならない…。

一文無し、かと思いきやドラゴン族の歯は需要があるので売れる、という。

 

乳歯よりも永久歯の方が売れるらしいが「そのうちお金の方からやってくる」というディアリア。

レティには意味がよくわからなかったが、「すぐにわかります」としか教えてもらえなかった。

 

さっそくレティの家の工事が始まる。

「みなさん集合してください」と言ってディアリアが手を叩くと…地面からにょきにょきとノームがたくさん生えてきた。

ノームは手先が器用で良い仕事をするという。

 

そして、力仕事はオーガたちがしてくれると言う。

着工前に、地鎮祭をするか聞かれるが…「宗教が違うので」と断るレティ。

「人柱を立てますか?」と聞かれるが…それも丁重に断った。

 

始まった工事。手持ち無沙汰なレティは、ディアリアに何か手伝えることはないかと話しかける。

すると、材木の防火用塗装を塗るよう頼まれた。ヴォジャノーイというカエルの粘液から作った液で塗って乾かすと艶が出て火に強くなるらしい。

 

『これならぼくもできる』とウキウキで塗っていると、ノームに怒られ始めるレティ。

「もっと薄く」

「もっと均一に」

「違う!」

と小さなノームたちに次々に怒られ、追い返されてしまった…。

 

今度はディアリアが行っていた外壁用の石灰モルタルを作る作業を手伝うことになったレティ。

石灰の代わりにゴーレムの垢を入れて混ぜることになり‥‥ザラザラと入れるノームたち。

もくもくと煙がたち、レティはくしゃみをしてしまった。

真っ白になってしまい、新種のドラゴンのようになるレティ。

 

その後家づくりを手伝い、グライアイ姉妹から貴婦人の扉をお祝いにもらったりして…

そうこうしている間に、レティの館は完成した。

 

「ありがとうございます!ついに念願のマイホームが!」と涙を流すレティ。

「あとは勇者が来るのを待つだけですね」

意外なディアリアの言葉に固まるレティ。

 

侵入してきた勇者の装備品を売って、家の代金を払う手筈のようだった。

ディアリアにぬかりはなく、心強い戦士たちも既に呼んであった。彼らが住み込みで警備をしてくれるという。

 

見た目はヤンキーで怖そうだが、とてもいい方たちのようだった。

勇者から巻き上げた金額の5割を彼らに、残りを家と土地代に充てていくということになり契約成立となった。

 

何日かしたらディアリアは様子を見に来てくれるという。

「レティさん、新生活を楽しんで下さい」

「…はい!」

 

 

そしてレティの館に勇者たちがやってきた。出迎える用心棒たち。

「ぎゃあああああ!」

という叫び声で起きるレティ。下まで降りていくと…用心棒たちが勇者を倒すなかで壁に穴をあけてしまったのが確認できる…。

 

勇者たちに

「お前たちに勝ち目はないぜ。なんたって、俺たちのボスはドラゴンなんだ!」

と言ってレティを紹介する。

 

勇者たちもレティのことを覚えていて、ディアリアの魔法ではなくレティの技だと思っているようだった。

「あの時の破滅のドラゴン!」と言われてしまうレティ。

 

装備品を取られた勇者たちは、

「これで終わりではないぞ…首を洗って待っているがいい! 破滅の炎竜王よ!!」

と中二な捨て台詞を残し去っていった。

 

「やりましたね!」

「さすがドラゴン!」

「勇者なんか相手にならないぜ!」

 

そう言って嬉しそうに話す用心棒たち。悪い人たちではないが、レティは心が痛かった…。

 

翌朝レティにお客さんがやってくる。

コロポックルの2人が「炎竜王さま!」と言ってレティを頼り出した。

勇者の話を聞いて、レティに匿ってもらえないか相談に来たのだと言う。

レティは、部屋が余っているので使ってください、とコロポックルを受け入れた。

 

すると…レティに保護して欲しいというモンスターがわっさわっさと集まり始める。

  • スライム
  • 鬼火
  • マンドラゴラ

どんどんと増えていく。レティの想像とは全く違っていた。

 

勇者がやってくると、モンスターたち総出で襲い掛かり装備品を手に入れる。

倒したのは彼らなのだが、なぜか「炎竜王」のレティが倒したことになってしまう…。

捕まえたコソ泥もレティに報告してくれるみんな…。そして日ごろの感謝を込めて、歌まで作ってしまうみんな…。

 

そしてとうとう、「勇者の今行きたい難攻不落迷宮(ダンジョン)」にランクインしてしまった。

ランクインを盛大に祝ってくれるモンスターの仲間たち…。

レティは限界を迎え…「さがさないでください」という手紙を残し、その館を立ち去った。

 

手紙を読んで探しに来てくれたディアリアに、事情を説明するレティ。

 

「そうでしたか…。そんなことが…。

「みんな悪い方じゃないんです。ぼくと同じように居場所のない方たちを助けてあげたいとも思うんです。

でも炎竜王なんて呼ばれる度に、プレッシャーがすごくて…。

ぼくはもっと、静かに生きたい」

 

 

ディアリアはそれを聞いて、「そのための家を探しましょう」とすぐに立ち上がる。

レティは「また迷惑をかけるわけには…」と引くが、ディアリアは気にせず

 

「私の友人も100年がかりで無事に家を手に入れました」と教えてくれる。

それを聞いて、あまり大丈夫な気がしないレティ。

 

100年なんて長命な種にしたらあっという間なもの。

「多少の苦労はありましたが、あれほど有意義に感じた時間はありません。

迷惑かどうかはレティさんが決めることではありませんし、迷惑だなんて思ったこともありません。

だから、一緒に探しましょう。きっと出会えますよ。

いつか、レティさんだけの家に」

 

何も言わずにレティの館を出てきてしまったことを、レティは気にしていた。

しかし既にディアリアが

「お前たちになら安心して任せられる。みんなを守ってやってくれ」とメッセージを伝えると…

喜んで館を買い取ってくれたらしい。

 

元のレティからだいぶ脚色されたメッセージだった。

 

あまりの手際の良さに、あらかじめこうなることがディアリアにはわかっていたのでは…!と察するレティ。

ちょっとしたトラブルはあるかとは思っていたが、ここまで大きな話になるとは思っていなかったらしい。

 

か弱きドラゴン、レティの家探しの旅はまだまだ続く。

 

→ドラゴン、家を買う。1巻を無料で読んでみる!←

ドラゴン、家を買う。1巻 感想

臆病すぎるドラゴン レティ

この表紙にいる赤いドラゴンが主人公のレティ、というドラゴン。想像以上に…おどおどした性格のドラゴンだったw

強いイメージを持っているドラゴンを真逆のキャラにしたのは面白い。でもレティがウジウジしすぎて「きーー!」ってなるw もっとやる気出して欲しいw

ファンタジー漫画ではあるんだけど、純ファンタジーじゃなくて現実世界で流行ったものも取り入れているような作品。

始まってすぐにモンハンネタ出てきて意外だったw もっとちゃんとファンタジーしている印象だったのに…w

 

「マップ移動すれば、すぐに復活するのに…」

 

って言ってて、そーいうのが許される世界なのか、って意外だったw モンハンの世界での…ドラゴン?みたいな描写が多いよね。

素材、とか「軽快な音楽が流れながら肉を焼いている」とかそんな描写あるし。ゴーストバスターズ的なことを思わせる描写もあるし。

 

ファンタジーに寄ったら、良いのかそうでないのかよくわからなくて…あまりレティに感情移入できなかったかな。

そりゃ臆病なドラゴンなんだろうけど、そもそも飛べるように頑張ってよ…と思っちゃうし。せっかく翼付いてるんだから飛べそうなもんなんだけど…。

 

ドワーフや人間をすぐに頼ってしまう辺り、世間知らずなところもあるのかな。本当にモンスターとしては向かない性格…!

魔王と一緒に家探し

ディアリアさんは、魔王であり建築家でもあるのか…。さすが魔王。モンスターたちの居住空間まで確保してくれるなんて、かっこいい上司だ。

ディアリアさんにとって、ドラゴン族は特別なのかな。魔王としての初めての仕事…?の時に一緒だったブラックドラゴンも家を探したりしていたのかしら。

そしてその家探しに100年かかり、そんなことをしている間に家を作ったりデザインしたりするのが上手くなった…とか?w

その流れでダンジョンもたくさん作ってしまって、ダンジョンが増えた…とかそんなかな?

 

このディアリアさんとか、人型をしたキャラの描き込みがすごいと思うんだよね!!w

もうディアリアさんなんて、初登場時のまつ毛の感じとかすっごいキレイ!

 

「うわーーー!これはイケメンだーー!!」

 

って感じのキレイさ。途中の幽鬼であるサミュエル卿の家に行った時の、サミュエル卿もすっごい描き込みだし、ディアリアさんは常に描き込みがすごい。

小さなコマでもまつ毛はばっさばさよ!w どうしてここまでこだわるのかってくらいに細かい。

レティの鱗とかすっごいめんどくさそうだけど、ディアリアさんのまつ毛も大変そう…w

それだけ愛がこもっているのかなw

感想のまとめ

モンハンっぽいな、とは思いつつも勇者が出てきたりするし他のファンタジー要素も入ってる感じの作品。

色々とファンタジー作品が出てきたからこそ、評価される作品って気がする。この漫画が初めてのファンタジーだとわからないネタが多くてつまらないかもしれない。

「有名だなー」と言われるファンタジー作品にちょっとでも触れたことがあれば、クスっとできるかも。

 

一切わからないまま読んでも、逆にこの漫画から元ネタを探しに行けば…楽しくなりそうな気がするw

無料でこの漫画を読もう!

漫画を読むならU-NEXTがオススメです。ご存じかもしれませんが、U-NEXTは動画配信サービス。映画やドラマ、アニメを観る方には嬉しいものです、が…!

なんとU-NEXTは電子書籍を読むのにも使えるんです!

新規会員登録をした人は600ポイントもらえるので、この600ポイントを使えば実質無料で漫画を読むことができます!

U-NEXTには31日間の無料期間があります。30日目までに解約してしまえば、一切お金はかかりません後から請求も来ないし迷惑メールがたくさん来たりすることもありませんw

迷惑メールが来るとか、家に誰か来るとか怪しいことも起こりませんw違法サイトでも無く、安全な公式サイトなので大丈夫です!

U-NEXTは東証1部にも上場している真っ当な企業なのでご心配なく。

※でも時期によっては、もうその漫画を配信してないかもしれません。記事を書いた時の情報なので、念のため確認してね!

→ドラゴン、家を買う。1巻を無料で読んでみる!←

Twitterでフォローしよう

こんなのもオススメですよ