鈴林です。私の少年4巻のネタバレと感想を書いていきます…。

もうホント…!名作かよ…!始まって30ページくらいでもう泣けてきたわ。読み返しても泣ける漫画ってあんまり無い…と思っている。一度目は新鮮さもあって、泣けるけど2度目以降ってどうしても先がわかっている上で読むじゃん。

それでも…それでも私の少年は、泣ける。読み返したら理解が深まってより泣ける。ホント…読み始めてよかった。そして4巻がすぐに発売してくれてよかった…!5巻の発売も待ち遠しいわ…!

私の少年 ネタバレ 4巻

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私の少年 4巻 ネタバレ

15話 再会

真修は、聡子のマンションのことを思い出していた。子供の真修の前で、小さい女の子のように泣く聡子。その聡子が、修学旅行でやってきた仙台で、真修の目の前でまた泣いていた。

「聡子、さん?」と声をかける真修。すぐに返事がないので人違いだとも一瞬考えるが、「やはり聡子では…」と思った時、聡子に似た人は突然走り出してしまう。

逃げてしまう、と焦ったが、なんと走り出してすぐに女性は転んでしまった。

 

レジで絆創膏の料金を払い、すぐに使うので袋を断る。コンビニ内のカフェスペースに居ないかも、と不安になったが、聡子はカフェスペースで座って待ってくれていた。安心する真修。

そのまま絆創膏とお釣りを聡子に渡す。「いいよ、お釣りあげるよ」と言いかける聡子だったが、『もらえない』というような顔をしている真修に気づきお釣りを受け取るのだった。

転んだ時の肘の傷に絆創膏を貼り、すぐにコンビニを出ていこうとする聡子。

真修はとっさに、聡子のコートを掴んで引き留めた。

 

~回想~

真修たちが仙台に修学旅行に行く前、学校では修学旅行の班決めが行われていた。真修は学級委員長なので先生に班決めの進捗を報告していた。。修学旅行中の宿泊班はまとまったので、活動班もあと1つを残すところだった。

先生と話している最中、同じ学級委員長の菜緒が走って教室に戻ってくる。部活に行こうとしていたが、思い出して戻って来たらしい。

活動班は1つ以外は決まっている、と思っていた真修だったが菜緒が言うには、先ほど話し合って全て決まったらしい。班同士での人の入れ替わりが激しく、書き直しがややこしくなっていた。

宿泊班・活動班を記入中に、班決めのことを思い出す真修。班決めでは泣き出す女子もいた。男子はすぐに班員が決まったが女子の班決めは揉めてしまったらしい。その理由は、女子が男子よりも熱心だから、と真修は言う。

あまりに興味が無さそうに真修が言うので、菜緒は「誰かとまわりたいとかないの?」と真修に聞く。真修には「和樹に呼ばれたから」以外の理由は無かった。修学旅行の間だけだし、なんでもいいのでは、というのが真修の意見だった。

※この和樹というのは、1巻や2巻でりおんが「好き」だと言っていたあの和樹です。

菜緒は「逆だよ!」と強く答える。「中学の修学旅行は一生に一度だけのもの。だからこそみんな希望を全て叶えて最高の思い出にしたいと思っている」と続ける菜緒。

職員室にそれぞれの班を記入した紙を提出し、帰宅する真修。途中、班決めで泣いている女子のことを思い出す。真修は菜緒が言うように、心は動かなかった。

帰宅中カバンに入れているスマホが鳴る。イヤホンを刺し電話に出る真修。相手は帰りが遅いことを心配する、真修のおばあちゃんだった。おばあちゃんに「おやつはいるのか」と聞かれる真修。真修は軽く笑って、おやつを断った。

誰もいない家に帰る。テーブルの上にはおばあちゃんの作った晩御飯がラップされている。バラエティ番組を見ながら黙々とご飯を食べる真修。その後は塾のテキストで勉強。

予習ページを開くと、提出するよう言われている「特進クラス志望校調査」の紙を挟んでいたことを否応なしに思い出された。志望校1、に選択した高校。志望理由が思いつかない。

『父親の出身校だから』と書いたら怒られてしまうだろうことは既にわかっている。しみじみ、自分には何も無いのだと実感する真修。小学生の頃を思い出す。

 

散らかった部屋、伸びている自分の髪。父親に色々と問い詰められたことを思い出す。まだ聡子のことが父親に知られていない時、真修はプールに行っていたのかと父に言われた。

「遼一が友達の家に行くから…」と話すと、父は「プールに行ったことを責めているわけではない」と続ける。遼一がいなくなってずっと探し回っていた日のことを、咎められていた。あの日は何もなかった、と伝えたことに怒っている、と父は言う。

遼一が遊びに行っていた友達の母から父に伝わったらしい。真修が父に嘘を言ったことを咎めているのだった。

サッカーの練習についても飛び火する。

真修の父は「遼一の世話をちゃんとする、という約束で練習を続けていいとは決めた。そもそもレギュラーになれなかったらクラブをやめて塾に行くとも約束をした。それを真修は全て破った。

自分のしたいことばかり通して肝心な約束を守らない。いつまでもそんなことしてたら、そのうち周りから誰もいなくなるぞ」と真修に告げた。

その言葉を聞いてサッカークラブを辞めると父に伝えたことを思い出していた。ふと聡子のことを思い出す。「したい、ほしいは自分にもあった」そう思いながらスマホを手に取る。

あの日聡子からもらった秘密の携帯番号。その番号宛てに、「これで届かなかったらやめよう」と思いつつショートメールを送るのが癖になっていた。「ストーカーみたいだ」と自己嫌悪に陥る。

 

そして修学旅行。ホテルの部屋でゲームをする和樹。真修に話を振るが、真修は1人「火車」を読んでいた。一緒にいた男の子が、スマホの着信音を聞いてから急に「トイレ」と言って席を立った。

「俺も」と続くと、和樹に止められる。トイレではなく、彼女のところに行くと教えてくれた。

修学旅行で仙台市天文台にやってきた真修たち。そこで真修は名前もわからない女子生徒たちに写真を一緒に撮って欲しいとせがまれ誰かわからないまま撮影する。LINEを聞かれたところで、先生に注意されその場は解散となった。

浮足立つクラスメイトたちを見て「みんな元気だな」と思う真修。

お土産を買うために30分の自由行動となった途端に走り出す男子生徒。本来は班単位で動かなければならないが、班で移動している人などいなかった。

『一生に一度だけの修学旅行だから、自分の理想を全て叶えて最高の思い出にしたいんだよ』

菜緒が言っていた言葉が繰り返される。真修の理想の修学旅行は、聡子と仙台のお土産を選ぶこと。

『泣いちゃう人がいても』

ショートメールをまた書いてしまう。書き始めたところで消していく。泣くのは嫌だな、と思った。

 

そう考えていたら、誰かが泣く声がする。

泣いている人の方を見ると、そこには、聡子がいた。

~回想終わり~

 

コンビニで聡子のコートを掴んで引き留めた真修。何か話さないと、と思い真修はまず過去のことを謝った。

ずっと聡子に謝らないと思っていたこと。自分が馬鹿だったから。回転寿司に聡子と行ったということは内緒だと言われていたのに、それを忘れて父親の前で楽しそうに話してしまった。回転寿司での楽しかった思い出と共に話してしまった。

あれがきっかけで、父は代わった。いつもは真修が帰った時はいないのに、先に家に着いている。「いい加減に家の掃除もしないとな。3人で旅行にいくのもいい」なんて笑顔で話し出す父親を、ただみつめてしまう。

父が自分を撫でようとしたとき、体がビクっと反応してしまった。

「もう大丈夫だからな」と父に言われた真修。自分のせいで、父親を怒らせてしまった。金曜日のサッカーの練習もダメと言われてしまう。真修に自由は少なくなっていた。

遼一の塾の面接のため、遼一と父がでかけた隙に聡子の部屋に走った過去を思い出す。

 

「聡子さんとの約束をやぶって本当にごめ」

「なんで謝るの。手当もしてくれたじゃない」

と、聡子は手に貼られた絆創膏を見せてくれる。

 

そこから真修と聡子は、少しずつ話し出す。真修が声変わりしたこと、聡子は変わらないこと。真修は修学旅行で仙台に来たこと。本当に少しだが聡子と会話する真修。すると、聡子のスマホが鳴る。

その時真修は、聡子の顎のケガに気づき、触れようとした…が聡子にビクっと構えられてしまい手を戻してしまう。聡子は気づかず、窓ガラスを鏡代わりにケガを確認していた。

 

真修のスマホにもクラスメイトから連絡が来る。それをきっかけに、コンビニで別の方向に分かれた2人。

聡子の顎に触れようとしたらビクっとされたこと、真修が聡子に話しかけようとしたら逃げられたこと、小学生の時留守電を残しても何も返ってこなかったこと…。あれは、拒絶だ。と真修は再認識していた。

自分が馬鹿だったから、金曜日の練習の約束も守らず、「したい」「ほしい」を求め過ぎたから…。父親の言う通りになってしまった、と考えながら戻る真修。

「追い付いた!」

という言葉と共にカバンを掴まれる感触。振りむくと聡子が居て、自分にマフラーをかけてくれた。聡子は走って来たのか、息もたえだえという様子だった。

「こういうのあげたら困るかもしれないけど、さっき顎に真修の手が当たった時、あんまり冷たいからびっくりしちゃって」

真修は、拒絶なんてされていなかった。

東京はまだ仙台ほどは寒くないだろうから、防寒具を置いてきてしまったんだろう、と聡子は想像がついていた。

「いらなくなったら捨ててもいいから」

と伝え、今度こそ分かれる2人。歩き出す真修。「拒絶じゃなかった」もう一度改めてそう考えたら、自然と涙がこぼれた。

涙を拭いて、聡子に「絆創膏1枚欲しいです!」と話しかける。聡子はよくわからないながらも、絆創膏を渡す。真修がどこかケガでもしていたのか確認しようとすると、真修から手に絆創膏を貼られた。

絆創膏には、真修のLINEのIDと電話番号が書かれていた。困惑する聡子に、真修は自分の素直な気持ちをたどたどしく伝える。

「これは自分の連絡先で、連絡して欲しいし聡子さんのIDも知りたい。それで話したいしまたご飯も食べたい。なんでさっき泣いていたか理由も知りたいしもう少し一緒にも歩きたい…。

まだまだ言いたいことはあった。でも、そーいうの全部叶わなくてもいい。

もっかい会えたから」

そう伝え、連絡先を渡し、真修は笑顔で去っていった。

 

帰りの新幹線、真修はぼーっとしていた。結局お土産を買う時間が無くて一番近いところでかまぼこを買っただけだった。隣の席の和樹は、自分用のお土産だと言ってずんだ餅を食べていた。

真修にも一つ分けてくれる。ずんだ餅はとてもおいしかった。

「お前も自分用にお土産買えばよかったのに」と和樹に言われる。

「もうじゅーぶん」

真修は聡子にもらったマフラーを大事に膝に乗せ、優しい笑顔でそう言った。

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16話 絆創膏

午前3:15、聡子は自宅の布団の上で目が覚めてしまう。
電子レンジでマグカップを温め終わり部屋に戻ろうとしていると、母親が起きてきて聡子がいることに驚いてしまう。
「起こしちゃった?」と聞くと、いつもこのくらい早く起きているらしい。

「もうお母さんも老人よ老人。孫もいないのにさ」と言われ「ごめんね」としか返せない聡子。母も沈黙してしまった。
聡子の母は「あんたもまゆこも虫歯になりやすいんだからホットミルクを飲むなら歯磨きしなさいよ」と子供に言うようなことを言って部屋に戻っていった。

レンジで温めていたのはお湯だが、とりあえず返事をする。

 

聡子も部屋に戻り、床に座ってスマホを見る。八島とのLINEを読み返していた。聡子は走って逃げた後、LINEで八島に謝罪をしていたようだ。
八島からは「謝られても意味ない。なんでそんなひどいことができるの?」「多和田がそんな想像力がない人間だとは思わなかった」など怒りの言葉が並んでいた。

真修と出会ってしまった昨日は、八島にはひどいことをしてしまい、色んな人に謝罪し、結婚を待ち望んでいた母を失望させてしまった。

白湯を飲みながら、「人間はたった2年であんなに成長するんだな」と実感する聡子。真修に『聡子さんは変わらない』と言われたことをふと思い出していた。

鏡を取り出し、まじまじと自分の顔を見る聡子。真修のように身長が伸びたわけでもなく、仕事も変わらない。以前は短く切っていた髪も今では伸びている。

確かに2年前とは…変わっていない。。。重力には勝てず、顔の骨から肉が離れて垂れてしまったような気は…してしまう…と悲し気な気持ちで自分の顔を引っ張る聡子。

33の聡子は、中学生の真修からしてみれば昔のままタイムスリップしてきたように感じるのかもしれない。

変化していないから真修は聡子をみつけられたけど、「自分からはきっと真修をみつけられなかった…」と考える聡子。それくらいに、真修にとっての2年間は重く意義あるものだったのだろう。

真修からもらったLINEのIDが書いてある絆創膏は、机の上に貼ってある。その絆創膏をみつめ、スマホを指紋認証で開く聡子。

 

真修は、ぼーーっと自分のスマホの画面を見ていた。スマホの画面が示す時間は19:10、晩ご飯時の時間。揚げ物をしていたおばあちゃんは、誰かが家に訪ねてきたことで火をつけっぱなしのまま出ていってしまう。火がそのままなのを心配して、真修は台所に向かった。

揚げ物をしている傍にいたので、遼一がずっと自分を呼んでいることに気づくことができなかった。遼一はずっと「にーちゃーーん」と呼んでいたようだった。遼一は真修のスマホを持ちながら「ケータイなってる」と教えてくれる。

揚げ物どころではない真修は、急いでコンロの火を止めて弟にスマホをすぐ渡すよう言った…が電話はすぐに切れてしまった。聡子からの電話だと思っていた真修はとても落ち込んだ。

「だれからだったんだろう…」とドキドキして確認すると、和樹だった…。操作を間違って電話をかけてしまったらしい。

おばあちゃんが宅配便を受け取って戻って来た。

真修は火をつけっぱなしにしていったことを咎めるが、おばあちゃんにはIHコンロは火がついているのかいないのかイマイチわからないらしい。

そんなことはないだろう…と真修は笑う。

届いた小包は父からだった。真修の父は社員寮で暮らしているらしく、宅配便でおばあちゃんの好きなものを送ってくれたようだった。

晩ご飯の時、おばあちゃんは「雪とおじいちゃんも好物だから」と言って天ぷらをお供えしようと提案する。遼一はお供えせず1人で3人分食べたいとせがむ。

(真修のお母さんの名前は、雪(ゆき)というみたいですね…!!)

真修はそんな二人の会話には入らず、いつ電話が鳴るかとケータイをチラチラ見ながら食事を続ける。

そんな時、LINEの通知音が鳴った。あまりにもびっくりした真修はテーブルを揺らしてお茶の入ったコップを倒してしまう。ご飯中にケータイを出していたことでおばあちゃんに怒られてしまった真修。

 

部屋に戻りLINEを確認すると小方菜緒ちゃんから塾のことについて質問だった。読んだだけでベッドに倒れ込む真修。

修学旅行から帰ってきてまだ3日しか経っていない。聡子と会えたことを思い出して「夢みたいだったな」と聡子と会った時のことを思い出す。

今更、「連絡しなくてもいい」と言ってしまったことを後悔する。ゴロゴロしていると、おばあちゃんからお風呂に入るよう呼ばれてしまう。

返事をしつつ「会えて謝れたから十分だろ」と自分に言い聞かせる。お風呂を上がったあとの計画を立てながら歩いていると、またしてもスマホのバイブの音が聞こえる。

急いで走ってスマホを確かめると…!和樹からのアプリの誘いだった。走ってしまったことで、またしてもおばあちゃんに怒られてしまう。

「連絡しなくてもいい」とは言ってしまったが、聡子からの連絡をずっと待っている真修だった。
聡子の妹、まゆこがテレビを見ていると姉の聡子が仕事から帰ってきた。聡子が母のことについて聞くと、母は仕事中に知人と会ったらしく一緒にご飯を食べに行ったらしい。

まゆこはテレビをつけたまま、聡子と晩御飯を取る。まゆこがテレビの内容について話を振っても、なんの反応も無い。フォークを持つ手にすら注意がいっていないようで落としてしまうくらいにぼーーっとしている。
「顎の傷残らないといいね」と言うと、少し嬉しそうにも見えるような愛おしむような雰囲気で傷をなぞる聡子。

まゆこは何か感じ取ったようだった。姉と話をしようとプリンを持って部屋に行くと、聡子はベッドでスマホをいじったまま横になっていたのか寝てしまっていた。
スマホが充電されていないと悲しむだろう、と気づき「天使すぎる妹だわ」と言いつつ姉のスマホを充電してあげるまゆこ。

「聞きたいことがあったのに…」と思いながら聡子の部屋に腰を下ろすと、テーブルに絆創膏が貼ってあることに気付く。

「なにこの絆創膏」とふと口に出すと、聡子は飛び起きた。そしてむせた。
おはよう、と言いつつも絆創膏に貼ってあるLINEのIDについて色々と質問するまゆこ。

「男だ」とニヤッとしながらいうと、聡子は露骨に顔に出してしまう。

絆創膏に書いてあるIDを読むと「まくら」とも読める。変わったIDだとまゆこは思った。日曜日に姉の聡子がけがをして帰ってきた時に付けてきたもの、だということをわかっていた。

「八島さんとこじれたのこれが関係あるでしょー?」と聞くが、聡子は否定する。聡子はこれ以上色々聞かれないよう、ただ否定することに心を決めていた。

「姉が二股とか無理ーーーー」と言われてしまう聡子。ハッとして否定するが、またしてもむせてしまう。「じゃ、これ何?」とどんどんと聞かれてしまう。

「昔の知り合いでこないだあっただけ。いい子だよ。」
などちょっと答えただけでまゆこには「東京にいたときの人」「まくらくんは年下」など、どんどんとバレてしまう。まるでFBIのようだと、聡子は感じていた。

「いくつ?新卒なの?写真とかないの?」とまゆこの疑問は止まらない。「無いよ。何もない。ていうか連絡も取ってないし、登録もしない。」と言いながらもう一度布団に入る聡子。

「登録も連絡もしないのに、机に貼って大切に大切にとってあるんだ~~。へ~~」とこれみよがしに言ってくる。「あんたも部屋に帰りなさいよ」と聡子が言おうとすると、まゆこが真修のIDを検索しているところが目に入る。

「ちょっとまじ何やってんの!」と姉妹ゲンカが始まる。まゆこは「検索だけしてんの!アイコンに顔写真載せてるかもしれないじゃん」と言って聡子を落ち着かせる。
しかし検索して出てきたのは、女性のアイコンの「DJマクラ」という人物だった。

一応姉に「この人?」と確認を取る。「そうそう」と適当に相づちを打つ姿を見て、まゆこは人違いだと判断した。
IDの数字が間違ってたかなぁ…ともう一度検索しようとする妹を止める聡子。「プリン食べ終わったんだから出てく」と帰らせようとする。

まゆこはずっと我慢していたことをやっと口に出すように話し出す。
「日曜に帰ってきてから、お姉ちゃん変。こないだからずっと鼻の穴膨らんでるじゃん。顔変だよマジで!」
え、そういう変なの…?と思いながらつい自分の鼻を隠してしまう聡子。

まゆこの話は続く。
「ケガだらけで帰ってくるし、あたしもお母さんも内心暴力かもってビビったんだよ?でも転んだだけって言うし。で、ケガだらけの割になんか嬉しそうだったし。
もーーこれ絶対まくら関連じゃん。

ちなみに…まくらは既婚者じゃないよね?」

まゆこの最後の確認に「ないわ!!」と強く否定する聡子。
「事情はわかんないけど、摂取したらハッピーになるものだし、距離を置こうとする精神どうかと思うよ。トマトじゃないんだから、過酷な環境で育っても人間の味は甘くなったりしないしね。」
と、まゆこは農業高校出身らしさも出しつつ、笑顔で話して部屋に帰って行った。

聡子は一度絆創膏を捨てそうになる…も捨てるのをやめて鏡の前に座る。自分の顔と一緒に、真修に触られたあごの傷が鏡に映った。
LINEの友達検索で真修のIDを検索し始めてしまう。「私は…何を…」と思いつつも検索することを止められない。

早見真修 と表示されアイコンの画像は聡子と一緒にラムネから取り出したエー玉だった。

公園で一緒に練習した日々を思い出す。
声も髪も目線も、背負っているカバンも2年前と何もかも違うのに…。

真修は塾で授業中だった。スマホが振動し、切り忘れたことに気づきスマホの画面を見ると「satoがLINE IDで友達に追加しました」と表示されていた。

びっくりして真修は教科書などを落としてしまい、隣の人が拾ってくれる。もう塾の講義なんて少しも頭に入ってこない。真修の目はスマホに向いていた。
聡子からのLINE。「こんばんは。」の一言。
それでも嬉しくて、真修ははにかむように噛み締めるように笑う。そんな真修を、菜緒が見ていた。

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17話 ラジオ

クラスの友達と過ごす真修をみつめる菜緒ちゃん。
その菜緒ちゃんの隣で露骨に『悩んでいる』というため息をつく、りおん。
仕方ないので「どうしたの」と問いかける。

りおんの彼氏、先輩の「たーくん」に捨てられそう、という相談だった。黒髪の友人が笑いながら「また?」と聞く。りおんが「捨てられそう」というのは初めてでは無いようだ。

りおんは「たーくん」に、「部活があるから遊べない」と言われたのに本当は後輩とカラオケに行っていたらしい。しかもそこには女の子も居た。

「彼女であるりおんに嘘をついて遊びに行くということは、ヤマシイ気持ちがある証拠!」だとりおんは言う。

そこから彼氏とのことを思い出し不満や不安が次々に出てくる。もしかしたら前に「試合を見に行ってもいい?」と聞いたときも他の女の子とのことがあるから「つまんないから来なくていいよ」と言われたんじゃないか、などなど考えたら止まらないようだった。

「とりあえず謝って」と迫ったらしいが「正直に言うと嫌がるだろうから、俺なりのやさしさ」と説明されたらしい。

説明後はずっと既読無視をされている、とりおんは一気に話した。りおんはただ愚痴を言いたかっただけかもしれない。しかし優しい菜緒ちゃんは真剣に答える。

「りおんは嘘をつかれたことが、とにかく悲しかったんだよね?」と話し始める。
あれもこれもと上乗せして話すのではなく、まずは嘘をつかれて悲しかった、ということだけ言えばいいのでは、と菜緒ちゃんは言う。

あまりに多く言うと先輩もどれが悪かったのかわからなくなってしまう。謝ることが多くてやる気を失くしてしまうかもしれない。
そのようなことを、りおんに伝えるとりおんは「菜緒の言葉深いわ~」と納得したようだった。

実は、菜緒ちゃんのその言葉は全てラジオDJの受け売りだった。勉強しながら聞いているラジオ「吉野エーコの水曜日はムダバナ!」の受け売り。
その日は「自分がやられて嫌なことは実は自分も他人にしてしまっている」という内容だった。

勉強しながらも器用に聞いて楽しんでいる菜緒ちゃん。自分も何か悩み事を送ってみようかと考えたとき、塾で見た真修の笑顔がよぎる。

「いったい何が早見くんにあんな顔をさせたのか 気になる。」

しかしそれは悩みではない。

また別の日、りおんの相談に答えたこともあってか「菜緒は悩みを聞くのが上手い」と少し評判になっていて別の子が相談に来た。

誰かに向けて、ラジオDJエーコさんの言葉をなぞる。一度勉強したことを確かめるテストのようだった。菜緒ちゃんにとって、勉強は嫌いなものではなく好きなもの。テストも嫌いではなかった。

また水曜に吉野エーコさんのラジオを聞く。その日菜緒ちゃんの心に刺さったのは「大事なのは何を言うかではなく誰が言うか」という言葉。

りおんや友達の相談に乗ってお礼を言われたことを思い出す。みんな自分にお礼を言ってくれるけど、その言葉は本当は「私」の言葉じゃないのに…とずっと菜緒ちゃんは気にしていた。

そんなことを考えているとラジオは終了の時間が来た。
一晩寝て菜緒ちゃんの中で答えが出た。菜緒ちゃんがみんなに伝えた言葉は吉野エーコさんのものでも、一番大切なことは「誰が言うのか」ということ。

みんなは「ありがとう」とか「助かった」とか私のおかげだとお礼を言ってくれる。誰かの役に立っている。だからこれは正解なんだと、菜緒ちゃんは考えついた。

塾の自習ルームに着くと、真修が先に勉強していた。聞くと、宿題が全然できなかったので学校が終わった後すぐに来たらしい。「珍しい」と菜緒ちゃんは思った。

席に着き、真修の方をちらっと見る。また、スマホをじっと見ている。
つい、話しかけてしまう菜緒ちゃん。

「私もっ!友達から相談のLINEがずっと来て宿題できなくて」
という話の流れから、少し強引だが「私に相談してみたら?」と話を運ぶ菜緒ちゃん。
自分でも「何言ってんだろ」という自覚はあるが、真修がスマホをみつめる顔が真剣だったから、つい言ってしまったかもしれない。

真修も相談してみようと思っていたのか「相談かぁ…」とぼそっとつぶやく。
「もし悩みとかあるなら…全然!」と続くと「若干恥ずかしいからな…」と言いづらそうな真修。

聞くと、久しぶりに連絡が取れるようになった遠くにいる「友だち」がいて、最近偶然会えてIDも交換できた。前はどうでもいいことなんかも簡単に話せていたのに、今は緊張してしまう。

やっと連絡できるようになったのに、その意味も無いように感じる、とのこと。

つい「この間授業中に笑っていたのも?」と聞いてみると
真修は「えっ」と顔が赤くなってしまった。

真修には顔に出ていた自覚が無かったらしい。菜緒ちゃんは真修の様子などから「もしかしてその友達は女子…とか?」とアタリをつける。

真修は嘘がつけないのか「なんでわかっ…!」と驚いた。
真修が連絡を取りづらいというのが女子だった、ということに驚きつつも菜緒ちゃんは「早見くんは女子の誰かとって珍しいね」と返した。もちろん悪い意味ではない。

真修はその言葉にも過剰反応し、机を揺らしながら「ち、違うって」と否定をする。
「ふつーの友達」らしい。「そーゆーことにしておくね」と菜緒ちゃんは笑顔で返した。
真修のウサギ当番を手伝ったことを思い出す菜緒ちゃん。力になってあげたいと思っていた。

会話に困っている真修のためになりたいと「て、天気の話をするとか?」と提案してみる。自分でもいまいちだったと思い謝ると「小方さんが悩むことじゃないから」と真修は優しく言ってくれた。

塾の帰り道、菜緒ちゃんはうまく返せなかったことを後悔していた。こんな時こそ、ラジオで質問する時。菜緒ちゃんの記憶では、似たような質問は過去に一度も無かった。

真修の顔をまた思い出す。あの顔は「ただの友達」の話をしている顔ではなかった。そう思いながら、投稿する。

そして来る放送日。自分のが読まれるかどうか、勉強そっちのけでドキドキしてラジオを聞いている菜緒ちゃん。
自分のラジオネーム、スプリングバニーが呼ばれてテンションが上がってしまう。

真修から聞いたことを、性別を逆転して相談した。
昔仲の良かった友人(男の子)と偶然再会し、LINEを交換したが緊張して会話が続かない。気づいたらその人とのLINEのことばかり考えていて、気にしすぎて病気にでもなりそう。こんな時、絶対に外さない会話はありますか?

というような内容を送っていた。
ラジオDJの吉野エーコも、「ふざけちゃいけない内容だ」と認識して真面目に答えてくれる。

答えは意外なもので「いいじゃん、病もうよ」だった。
うまく会話ができたからといって、その後上手くいくというわけでもない。逆に「たくさん話してくれるな」という印象になって恋愛対象から外れるかもしれない。
結論は、モヤモヤを楽しむ! という菜緒ちゃんが期待したような答えではなかった。

菜緒ちゃんには意外な答えだったが、エーコさんが言うからきっとそうなんだ、と。正解なんだと納得した。
「これで早見くんの悩みにこたえられる」と思ったが、塾の終わり際までこたえを伝えられずにいた。

いつ言おうか、と悩んでいる間に時間はどんどん過ぎていく。塾が終わった時、友達に話しかけられたが真修を追う菜緒ちゃん。真修は出口ではなく、自販機の方に行っているところを見かける。

「早見くん!」と話しかけると、真修は自販機の前で、悲しいような辛いような顔をしていた。(ここの表情めっちゃ美少年っす。是非見てください)

その顔を見たら、「モヤモヤを楽しもう」なんて言えなくなってしまう菜緒ちゃん。言って悩みを解決しなきゃ、とは思うがうまく言葉が口から出てこない。

あの顔を見て「楽しめ」なんて言えない。

菜緒ちゃんはラジオDJの言葉ではなく、自分の言葉で伝えはじめる。
「LINEが緊張するなら通話とか、はどうかな。話してたら昔の距離感とか、思い出して昔みたいに戻れるんじゃ…。

もういっしょ 会って話しちゃえばいいと思う」

つい、勢いあまって噛んでしまった菜緒ちゃん。恥ずかしさを隠しつつも「あ、でも…海外かもだし…。」と髪をいじりながら言い訳じみた付け足しをす?

やっぱり私の言葉じゃダメだった...!!
と激しく後悔しながら下を向き恥ずかしくなってしまう菜緒ちゃん。

そんな菜緒ちゃんに「小方さんがずっと考えてくれてたのびっくりしたし、嬉しかった。ありがとう」と優しく言う真修。

帰り道の電車の中、真修に「ありがとう」と笑顔で言われ嬉しくなる菜緒ちゃん。少し心が痛むことには気づかなかった。

真修はその夜お風呂上がりに、菜緒ちゃんの助言を元に「通話できませんか?」と聡子にメッセージを送った。

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18話 距離

聡子に「通話できませんか?」とメッセージを送ってから10分後、既読はついた。返信が来なくてドキドキする真修。
その後すぐに聡子からメッセージは来たが、「何かあったの?」と真修を心配するものだった。別に何も無いが、「何かある」なら聡子と通話できると思い「ちょっと...」と濁す真修。

真修を心配した聡子は「場所移動するから待って」と送ってくれた。嘘をついてしまったことに心は痛むが、聡子と話せることで嬉しくなる真修。
何を話せばいいのか色々と考えてしまう。マフラーのお礼を言うべきか....。

マフラーのお礼を言うべきか考えた時、菜緒ちゃんに言われた「早見くんが女子とーーって珍しい」という言葉を思い出す。マフラーのことは答えづらいことかもしれないのでやめてしまった。

聡子と真修の通話が始まる。聡子は車に移動していた。真修は緊張していた。聡子は真修に何かあったと思っていたので、通話早々に「何かあった?」と質問する。
真修はすぐに「実は何もなくて...」と嘘だったことを白状した。聡子は、「何も無いなら良かった」と言いつつ「そんな嘘はダメでしょうが」と真修をたしなめる。

それでも聡子と話したかった、と言おうとしたところで、おばあちゃんの「まぁしゅううう〜!」という声に邪魔される。
突然の知らない人の声にびっくりする聡子。真修はおばあちゃんのことを説明した。真修の父は大阪に単身赴任しているのでおばあちゃんが掃除や家のことをするために来てくれているらしい。

真修が「ばあちゃんは俺のことを小学2年生とかだと思ってる」というと聡子は笑ってしまった。聡子が笑ってくれたことで嬉しくなる真修。
「最初に会った時のまま年が止まっちゃうんだよね。だから久々に会うとこんなにおっきかったっけ?ってなっちゃう」と聡子。

おばあちゃんのことがきっかけで昔のように話せた真修と聡子。「明日も、話せますか?」と聞いてみる。遅い時間なので長くなると悪いと、気を使ったのかもしれない。

聡子が「えーと、うん。大丈夫。」と答えると真修の顔はぱっと明るくなり「じゃあまた明日」、と明るく通話は終わった。

明日も話せることにガッツポーズをとる真修。
聡子は、スマホをみつめたままだった。

次の日、真修は下駄箱の前に菜緒ちゃんがいるのをみつけ昨日の礼を言う。
菜緒ちゃんの言う通りにできたこと、電話で話せたことを伝えた。理科の授業中、先生が消化酵素の働きを覚えるやり方を語呂合わせで教えてくれる。
先生の頃と今では覚え方が違う、と言われ真修は「聡子さんもこうやって覚えたりしたのかな」と想像した。

昼休み、一緒に昼ごはんを食べている和樹に虹が2つ出ていると教えてもらう。今晩も聡子に電話できる予定。
真修は、聡子と電話できると思うと色々気づけるようになっている自分に気づいた。

その日の19時過ぎ、お昼に撮った虹の写真を聡子に送り何時から話せるかLINEで聡子に質問する真修。
聡子からの返事は「ごめん。仕事で遅くなりそうで、また今度でもいい?」という断りだった。

何か変なことを言っただろうか、と不安になる真修だったが「きっと本当に忙しいんだ」と自分を納得させすぐに「わかりました」と返信する。

聡子からは、休みの日なら話せるかもしれない・何かあったら連絡して、というメッセージが届きLINEでのやり取りは終わった。

次の日の土曜日。前日とは打って変わって真修は家でぼーーーっと過ごしてしまい、気づけば日はとっくに暮れていた。

休みの日ならとは言われたが、それは「土日」という解釈でいいのか。「何かあったら」と言われたがずっと家に居た今日は何もなかった…と少し後悔する真修。

 

その次の日、日曜日。またしても、ぼーーっと過ごしてしまう。前日の繰り返しになってしまうので、図書館に行き本でも借りようと思ったが…休館日…。

18時を過ぎてくるともう真っ暗になるようになった。冬だと感じる瞬間である。聡子とよくサッカーの練習をしていた公園を通りかかり、ふと公園を観ると小学生以下のような小さな女の子が一人で砂場の前に立っていた。

公園の蛇口で手を洗い、ハンカチを持っていないのかびしょびしょのまま立っている。真修は自分が持っていたハンカチを女の子に手渡した。

「はい、ハンカチ」

女の子は、何も言わずハンカチを奪い取り手をごしごし拭く。その後、せっかく手を洗ったのにまた砂を触り出した。小さな女の子1人を暗い公園の中に置いて帰れないので、隣にしゃがんで話しかけてみる。お母さんについて聞くと、「かえった」とのこと。

女の子はどうやら、お寿司屋さんでプリンも食べたいとねだると、お母さんに断られたので1人で出て来てしまったようだった。家にも帰りたくないらしい。お母さんはきっと家で待ってる、と伝えても帰ろうともしないし、寂しくも無いとは言う。

しかし、真修と話している中で女の子はぐすぐす泣きだしていた。真修が「じゃあどうして泣いてるの?」と聞くと、涙を拭きながら「泣いてない」と強がりを言う女の子。

「正反対のことばっかり言うなぁ…」

と1人心の中で考えていると、ふと女の子の姿がかつての聡子と重なった。突然に泣き出してしまった聡子をふっと思い出す。あの時の聡子も「なんでもなくて」と言いながら涙を拭いていた。女の子はこれから公園に住むので石をどけているという。その話にあいづちを打っていると、「実衣亜(みいあ)!!!」という女の子を呼ぶ声がした。

振り向くと公園の入り口に母親らしき人が息を切らせて立っている。「公園に住む」と言っていた小さな女の子は、みるみる泣き出し、大声で泣きながらお母さんのところに駆け寄った。

その光景を見守っていると、実衣亜ちゃんのお母さんに睨まれる真修。怪しい奴だと疑われているらしい。実衣亜ちゃんが持っているハンカチに目を止めた母親に「手を洗ってびしょびしょだったので」と理由を説明しようとする真修に被せて母親や「え、これあなたの何ですか?返します」とハンカチを押し付け、実衣亜ちゃんの手を引き帰ろうとした。

お母さんに手を引かれていた実衣亜ちゃんは、真修の方に走り出し「これあげる」と、回転寿司でくじを引けばもらえる寿司ストラップ(いくら)を押し付け母親と一緒に帰って行った。寿司ストラップを見て、小学生の頃…聡子が居た時のことを思い出す。

そのまま、公園で聡子に通話をしてみる真修。

発信してすぐに聡子は出てくれた。まずはいきなり電話してしまったことを詫びる。何かあったか聞かれるが、真修はそれに答えず昔自分が聡子にあげたマグロのストラップの話を覚えているか聞いた。聡子はとまどいながらも、「う、うん覚えてる」と答える。

真修は続けて、今はあのサッカーを教えてもらっていた公園にいると伝えた。さっき出会った小さな女の子のことも話す。真修は女の子1人残して帰れなかったこと、過去を思い出して懐かしいと思ったこと…聡子と一緒に初めて回転寿司に行った時のこと…あの時のことを話し始めた。

あの回転寿司の帰り道話したことを、もう聡子は覚えていないかもしれないけど真修の中では鮮明に残っていた。聡子と一緒に遊んだ花火のことも話し始めようとしたと時、「真修、もう切らなきゃ」と聡子に言われ、言葉が止まる。

ついかけてしまったことを謝り、いつならいいか…と聞くと「もう、通話はできない」と言われてしまった。

 

目の前が真っ暗になる。何故か、聡子の顔が想像できない真修。そんな時、女の子にもらったイクラのストラップが目に入った。

真修「聡子さんは、どうして僕に優しくしてくれるんですか?」

聡子「やさしくなんて…してないでしょ。今私が言ったこと聞いてた…?私真修ともう二度と…連絡…」

言いかけている聡子に被せて話し始める真修。

聡子は何でもないと言いながら泣き、連絡はもうできないと言いつつも自分の話を聞いてくれる。さよならした後も、マフラーを巻いてくれる優しい人。

「だから聡子さんは正反対のことを…嘘をついてるんじゃないかって…。そう思うんです。期待してしまうんです。聡子さんは、いつも俺に優しいって…」

ここまで言って、自分で自分の言っていることに笑ってしまう。「会えただけでいい」と言っておきながらどんどん求めてしまう。

「聡子さんといると、わがままになる」電話の向こうで真修の話を聞いている聡子は、静かに泣いていた。

 

真修にも聡子が泣いているのがなんとなくわかるのか、優しい表情をする。聡子は、真修に何も言えない。

真修は話を続ける。聡子が泣いていることをわかった上で、話しているかもしれない。

「だから、聡子さん。俺、会いに行きます」

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私の少年 4巻 感想

真修と聡子が幸せになって…!

もうこれしかない。真修と聡子が、再会してくれてよかった…!3巻を読んだ後で、すぐに4巻を読みたくなる気持ちがわかる瞬間だと思う。

聡子が真修に「会えない」とか「連絡できない」って言うのって、真修に迷惑がかかると思ってるから…だよね?真修の父親から止められた関係。真修の父親に睨まれている、というか嫌われている聡子。

これ以上聡子が真修と一緒に居たり連絡を取っていると、それだけで真修に悪いことが起きそう、年の差もあるし…、ということで聡子は真修を…避けるようにしたんだろうな…。

東京の中学生が仙台に修学旅行って行くのかどうか…はわからないけど、行ってくれて本当に良かった。よかったぁああああああああ!!!

聡子が八島との食事をすっぽかして外に出てきたからこその、出会い。ドラマチック最高だわ。

聡子は、もう真修と会うことは無いだろうと思ったから…マフラーを渡したのかな?…と思ったけど、違うかな。聡子は、あの時真修が寒そうだったから、マフラーを貸したのかも。

真修のことになったら、後のこととかあまり考えないのが聡子だし。きっと、真修が寒そうだったから…あげたのかな…。

LINEのIDを検索している時に、出てきたあのエー玉も…聡子にしかわからないもの。真修は、いつか聡子に見せようと思ってエー玉をアイコンにした訳じゃなくて、あのエー玉がとても大事なものだから…あの写真にしたんだよね。

真修の生活に、既に聡子が住んでいるのがまた嬉しいし、そして悲しい。もう色々うまく言えないけど、本当にすまないw

聡子の居ない日常

真修にとって、聡子の居ない日常がどれだけ無味乾燥だったのかが途中ちょっと出てくるけど…これはこれで悲しい。お父さんと一緒に行った回転寿司で、聡子と来たことを嬉しそうに話してしまった真修。約束よりも「この楽しい気持ちを伝えたい」という思いの方が勝ったんだろうな。

真修のお父さんは「ショタコンから息子を守った」くらいに考えているんだろうけど…。本当にムカつく。部屋の掃除もせず、ご飯も作らず、真修の髪の毛も切らないで、真修のやりたかったサッカーも色々言ってやめさせて父親である自分は、真修を気遣う余裕も考えも無くて。

それで「自分のしたいことばかり通して、約束を守らないと周りから誰もいなくなるぞ」って言うけど…読んでいてすごくイラっとした。お前がそれを言うのか…という怒り。

もちろん、普通の親からしたらどっかの30歳の女が小学生の男の子を連れまわすって怪しい事案だとは思う。親に許可も取らずに色々連れまわすっておかしい…とはわかるよ。

でも父親としてお金くらいしか、親らしいことをしていなかったのに、そのお前が「したいことばかり通して」ってそんなことを言うなんて…許せない。

仕事が忙しかったかもしれない。何か事情があったんだと思う。でも、弟の遼一にかける手間や時間はあっても、真修には時間は割けないっておかしいよね…。家の掃除や晩御飯くらいはやってあげても良いと思う。

学校のこと、クラブのこと、何も知らないわからない、でも息子に勝手に何かやられるのは困る…って真修は父親の道具とかじゃないのに。聡子という存在が現れて、やっと「守ろう」という気持ちが芽生えたっぽいけど…遅いし方向がオカシイでしょ。

ネグレクト同然のことをしていたのに、本人にその自覚がないのが怖い。真修はこれから…この父親に反抗していくことになるんだろうか…!!

中学の修学旅行って、だいぶ大きなイベントのはずなのに真修がちっとも楽しそうじゃないのが逆に新鮮だわ。班決めで泣き出す人がいるのはよくわからないけどw泣くほどって…一体班に何があるんだよ…!

菜緒ちゃんも言っていたけど「一生に一度」だからみんな楽しみにしているのに、真修にとってみればただの「消化イベント」。

志望校も特に行きたいところも無いし、やりたいことも無いんだろうな。

「最高の思い出にしたいんだよ」という菜緒ちゃんの言葉から、聡子と一緒にお土産を選んでいるところを想像していて泣ける。きっとこーいう想像をこれまでたくさんしてきて、そして毎回あの悲しい顔をしてきたんだろう。

唯一教えてもらったショートメッセージも、届かないとわかっていても送ってしまう。泣ける…!

聡子は、仙台に行って携帯の番号を変えちゃったのかな…。前と同じだと真修から連絡が来てしまうから。電話が、ショートメッセージが来てしまうから。新天地だし、ということで変えたかもしれない。

もう、本当に会えてよかった。嬉しい以外にない。

八島この野郎

3巻で聡子と出会って、フラッシュモブを使ってプロポーズをかましてきた男。八島。こいつ…本当にムカつく。フラッシュモブを使ってきたのも八島だし、特に関係が築けてないのにプロポーズしてきたのも八島なのに…

LINEで聡子に「どれだけの人に迷惑かけたかわかってる?」だって?

クッソムカつくわ~~~~~!!というかプロポーズ失敗しといてそんなこと言う!?今までの聡子の会話で、聡子から何か熱のこもった会話向けられてないのによくプロポーズしたよ!!

八島と真修は、年齢もそうだけど…正反対だもんなぁ。真修は「静」って感じだけど、八島は「動」って感じ。そして八島はちょっとウザい。婚約とかしてない内にフることができたのがまずよかったよね。

フラッシュモブでプロポーズするなら、もっと…長年付き合った人とかにするべきだよ。

正反対

聡子が言っていることが本心とは反対じゃないかって当てられた真修がすごすぎる。恋愛マスターかよ。あたしにはできそうに無いわ…。

聡子と出会った公園で、かつての自分と同じような子どもをみつけて、かつての聡子のようなことをする。かつての子ども、実衣亜ちゃんにはお母さんが迎えに来たけど、真修には誰も来なかったんだよね。

実衣亜ちゃんにはお母さんが迎えに来て、お母さんが真修を敵視していたけど、真修の時はその役目は聡子だった。不審者にさらわれそうな真修を助けてくれた聡子。

前みたいにお寿司のストラップをもらって、前のことを思い出して…。前は「かけてもいいですか」って聞いてからかけていた電話を唐突にかけてしまう。

聡子もきっと、ずっと真修とのLINEを見てた。真修とLINEを始めてしまったこと。IDを検索して、「友達」になってしまったこと、会話を続けてしまったこと…たぶん全部後悔してたとい思う。

妹のまゆが言う「したいならしたらいい!」と言うアドバイスもたまには前向きに受け止めたりしたけど、きっとその分落ち込んだりもしたと思う。聡子も真修と同じようにLINEをずっと見ていたからこそ、すぐに電話に出られたんだろうな。

そして「もう話しちゃいけない」って思いながら「もう電話できない」と伝える…。

ここらへん本当に泣けた。悲しみが過ぎる。真修が聡子に「もう連絡はできない」って言われた時の絶望感。すごく伝わる。

あれだけ楽しみにしていた聡子との連絡。自分が電話を望んだから、自分がLINEでたくさん話しかけてしまったから…って後悔を一瞬でしたと思う。でもそこから…ストラップを見て「正反対」を思いつくとか…真修ってば神~~~~~!!

聡子が、真修の言う「聡子さんといると わがままになる」って言われて泣いてる辺りが、読んでて泣ける最高潮。ここに来るまでで既に泣いているけど、

この聡子のカットで「うわぁああああ真修当たってるよぉおお!聡子は優しいやつだよおおおお!」ってなって泣ける。

このシーンの後の真修の顔は…返事が無くてちょっと自信が無いけど否定もされていないということで…強気に出たのかなぁ。

会いに行くって…どういうことなんだろう。もう中学生だし、小学生の頃よりはもっと活動範囲が広がる…。仙台の高校を受験したり…するとか?仙台にある有名校に入って、そして聡子と会おうとしている…とか??

真修どうするんだろう…!気になるよ…!私気になるよぉおおおおおおおお!!!

特典

電子書籍で読んだんだけど、電子書籍限定特典イラストがあってさ…これがまた神々しい。女の子のようで、しかし男の子だとわかるこの絶妙な真修。

さすがショタ大好きのH澤さんがついている高野さん。すごく…すごく神々しい。書店の特典が何かわからないけど、そういう書店の特典はこれを書いている頃にはもう無いと思う。なので電子書籍限定のイラストを誰か見てみて!!!

かわいい真修だよ!!!!

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