愛さないといわれましても ~元魔王の伯爵令嬢は生真面目軍人に餌付けをされて幸せになる~ 2巻 感想・ネタバレ 全てが好き

鈴林です。

2巻も一緒に衝動買いしてしまい、読み終えた….!!

かわいい〜〜! しアビゲイルの境遇を思うと泣けてきてしまうこの塩梅がたまんねぇ〜〜!!

作者さん、めっちゃ好きだわ。

趣味が合うとはこのこと。

3巻出て欲しいよぉ….!!!

愛さないといわれましても ~元魔王の伯爵令嬢は生真面目軍人に餌付けをされて幸せになる~ 2巻

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全てが好き

このラノベの全てが好きだわ….。

1巻にはなかった「あとがき」が2巻にもあって、そこで言われてたけど、

物語の最初に「君を愛することはない」って言うのって「君を愛さない」系って言うのね!

どーりでよく見ると思った〜〜。

そーいう属性というかジャンルにまで成長してたんだ。

印象最悪! からのびっくりするくらいの仲良し!! になるのがテンプレだけれども、この属性の難しいところは

「続いたときどうするか」

だと思うんだよね。

ずーーーーっと仲がいい様子を見せられてもそれはそれでつまんないし、かと言って変に喧嘩されても面白くないし…。

少女マンガでよくあるような「カップルになってからのモヤモヤ」も描くのはちょっと違うかも? って感じもするし。

しかし!

「愛さないと言われましても」は、そーいうところもとっても良かった!

アビゲイルが変わっていないようで変わっているのが描かれてると思う。

ジェラルドとの関係もちゃんと進展してる!

「閨(ねや)は気持ちいい」

ってはっきりと大きな声で認めるヒロインて貴重だと思うの。

これ、R18でもないのに!!w

アビゲイルは「つよい・よわい」で判断するところもそうだけど、本能に正直というか「感じたもの」に正直な感じが良いよね。

「気持ちいい…けどダメ!!」

みたいなのとは無縁な気がするw

関係が進んだことがわかりやすくて、がっつり描かないからエロくもならないのが嬉しい。

「かわいい!」のままでいさせてくれるのありがたいとすら思う。

アビゲイル「は」気にならない

アビゲイルは、気にならないよね。

感じることは人それぞれとは言うけれども、アビゲイルとそれ以外の人間とでは受け取り方が大きく違う気がする。

ラノベでよくある展開ではあるけれども、あたしは「主人公がつらいことに耐えて、その後救われる」という流れが好きだ。

というか物語が好きな人って大体そうじゃないの?

大抵の物語にこーいう流れあるよね、くらいにも思ってる。

「このキャラがつらい思いをしているのは作者がそのようにしているから」

というのもわかってはいるけれども…しかしそれでも読んでて泣いちゃったりするよね!!!!

アビゲイルがロングハーストでのことを気にしていないのは…それらがアビゲイルにとって「その程度」でしか無いんだろうな。

前世が魔王だったというのも大きく影響しているだろうけど、ロングハースト家で粗雑な扱いをされたことで

「人間とはこういうもの」

と思ったのかもしれない。

元々期待という期待も無かっただろうし、

「この生き物は、こうなんだ。」

くらいの感慨なんじゃ…ないのかなぁ。

 

しかしそれにしたってロングハーストでの扱われ方は悲しいんよ。

「私のこれまではつらくなかったですよ!」

というようなことを言いながら、想像するとつらいことを話すのが悲しい。

タバサやジェラルドが言っていたように、アビゲイルがもっとロングハースト領全体を恨んでたら何か違ったかもしれないけど…。

ホントに、マジで、全く気にしてないんだもんなぁ。

むしろ「悲しそうにしている意味がわからない」まであるみたいだもんな。

自分だったらどんなことに例えればいいんだろう…と考えてみたけど、全く思いつかなかった。

奴隷以下、獣以下みたいに扱われてもアビゲイルはマジで気にしてない。

アビゲイルの持つこの感覚は、王者というか「君臨」していたからこそ持っている感覚なんだろうか。

虫が家に入ってきただけで「うわぁ!」とか言っちゃうあたしにはとても想像ができないものだった…w

 

そんなアビゲイルでも「強いものは弱いものを守った方がいい」という知識? 考えはあるんだもんな。

そういうところも好きなんよ。

アビゲイルは世界にも愛されている

アビゲイルが海で真珠が入ったホタテを拾ったように、もしかして世界に愛されたりしている…?

ロングハーストで「上手く使ってやる」とか言われていたけれども、金の瞳を持つ生き物はその種族に関係なく天恵(ギフト)を持っているということなんだろうか。

カガミニセドリ達の中にも金の瞳を持つものがいて、それらが捕らえられていたみたいだし瞳の色に何かあるのは間違いないよね。

アビゲイルの

「でもあれはちがう。おまえたちなどのものではない」

とはっきり言うところ、なんだかとても好き。

人間のアビゲイルではなく、森に棲んでいた魔王の頃に話しているような 竜の言葉を代弁しているような感じがなんだかとても好き。

ロングハースト領の人間が役に立たな過ぎてその辺が解明されなかったの残念!

 

でもその後の「死んだらまた妻にしてください」発言は悲しくなるわ。

アビゲイルにとって「今世」でしかなく、次もあるものだと考えているのもそうだし…「死んでも構わない」と決めているのが悲しい。

これについても気にしてないのがまた泣きそうになった。

ジェラルドもそりゃ怒るわ。

他人を大切にするように、自分自身も大切にしてくれないと悲しいよね。

ジェラルドが好きな「アビゲイル」をアビゲイル自身が蔑ろにするって…それって結局はジェラルドを大事にしていない…ことにもなるんじゃないかと思ってる。

 

森に棲む竜が飛んできたどんぐりを見て止まったのも…「魔王」がいるとわかったからなんだろうか。

だから露骨にテンションが下がったのかな。

ジェラルドが言っていた「アビゲイルが言ったのとは違って、竜は魔王に関心が無いわけじゃない」ってのは合ってるっぽいな。

竜の前に風が吹いてどんぐりがたくさん落ちたのは…竜と魔王にしかない思い出? で通じるものがあったのかしら。

落ちてきたどんぐりを必死に集めて帰ろうとした竜の挿絵すごいかわいかったw

なんで集めているのか…はっきりとはわからないけど「魔王からもらったどんぐりをこのままにしておけない!」ってことなのかな。

魔王は竜から慕われていた…んじゃないかしら。

 

「魔王」から人間に転生できて、そして記憶も持っているところからすると「神」的な存在に気に入られてる?? 可能性も感じられる。

でもアビゲイルは神を信じてないし、もしいるとしても観ていることしかできないあまり能力のない神なんじゃ…ないのかな。

かわいいかわいい…からのシリアスも良し

シリアスシーンと言っていいのかわからないけど、真面目な感じのシーンは少なめ。

電子書籍でも紙でもそうだけど「あとどれくらい…!? あぁ! もうすぐ終わっちゃう!」と思ってしまう本に出会えるの嬉しい。

この2巻全体で考えると、ロングハースト関連が「シリアス」だから…そう考えるとシリアスの割合は少なめ。

1巻からの続きで結婚式とかあるし、アビゲイルとジェラルドが仲良くてかわいいのとかアビゲイルとドリューウェット家の皆さんとの話とかあって…

かわいい!!!

語彙力が無いけどとにかくかわいいんよ!!

あとドリューウェット家の皆さんやジェラルドのツッコミもなんか好き。

アビゲイルが天恵を持っていなかったら、ドリューウェット家のみんなは優しくなかったんじゃ…とちょっと考えたりもしたけど

そもそもジェラルドがアビゲイルのことを気になり始めたのは天恵がどうとかじゃないからね!

もちろん「前世が魔王」なのもアビゲイルの個性というか特徴だから、それも含めてアビゲイルなのだけれども。

よくわからなくなってきたw

とにかく面白かった…好き…!!

「かわいい」だけで終わらせず「かわいそう」だけで終わらせない、芯の強さみたいなものをこの話からも感じる。

コミカライズきっかけで原作にも手を出したけど、悔いなし!!!

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後々その有難さを感じることになる…!w

ラノベも漫画もエロいのも大体なんでも揃ってるので、欲しいものはほぼここで買えるはず。

ラノベは特に本で揃えると重いし場所取るから電子書籍で買うのが良い!

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