魔法科高校の劣等生 29巻 追跡編<下>感想・ネタバレ

鈴林です。魔法科高校の劣等生29巻、追跡編の下、のネタバレ込みの感想です。

魔法科高校の劣等生新刊発売おめでとうございます~~~~! やったぜ!

6月中旬くらいかなってなんとなく思っていたけどこんなに早く発売するなんて! でも次の30巻の発売がいつなのか書いてなかった…。いつもの次巻予告みたいなものが無かった。執筆にやはり時間がかかるんだろうか。

まぁいくらかかっても待ってるけどね!!

魔法科高校の劣等生 29巻 追跡編<下>

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戦闘多めの巻

帯にバトル満載って書いてあったけど、確かに戦闘多かった。

達也さまも戦うし、エリカもレオも幹比古も戦っていた。深雪も正直戦って欲しかったけど四葉家の次期当主となってしまったからには、戦闘に参加することも簡単じゃなくなっちゃったなぁ。何よりも達也さまが心配するし。

今までの話にあったような、思いっきり魔法をぶつける! というような戦闘よりも相手の戦術を考えて緻密な作戦や緻密な魔法での戦いが多くなったから…個人的に物足りない感じ。

もっとすごい派手な感じで戦って欲しいけど、そうなるとこの世界の日本は大変なことになるんだけどね!!w

達也さまと伊賀上忍 藤林長正の戦い

結果から言うと…達也さまは藤林響子の父親を殺してしまったんだが大丈夫なんだろうか。千葉寿和という、藤林響子と関わりのあった人物も達也さまが殺しているし…今回の戦いをきっかけにして藤林さんの恨みや負の感情が達也さまに向けられることにならないだろうか?

藤林響子という人物が達也さまに勝るとは思えないけど、それでも電子の魔女<エレクトロン・ソーサリス>だし水波を追いかける上で妨害工作をされたら面倒くさくなりそう。四葉の情報網をハッキングするというリスク高いことはしなさそうだけどそれでも…それでも脅威にはなるんじゃないだろうか?

ところで藤林長正との戦いだけど…仮装行列<パレード>の魔法との戦いになってから、魔法について理解するのがマジで大変になった。

これ難しくない!?w エイドスに嘘の情報を貼り付けて…とか自分が理解していないまま読み進めている自信あるわ。

とにかく…偽物に本物のコピー情報を貼り付けて「情報世界」からも偽物が本物になるように見せてるってことだよ…ね?

ドラえもんのコピーロボット的な感じで…良いんだろうか。もう~~~~難しい。

鬼門遁甲もそうだし、蹟兵八陣(せきへいはちじん)もそうだけど理解力が追い付かない。想像力の限界を感じるw

でも達也さまがあの術を解いたり解析するのがとても大変だったのはわかった。もう…それがわかればいいんだと思うよ…w

 

藤林長正との戦いは、「司波達也暗殺計画1巻」と似たような思想を感じた。

忍術に誇りを持ち、そして「古式魔法」と呼ばれて時代遅れのように扱われ現代に取り残されていると思っている藤林長正。忍術に誇りを持ち、自信があるからこそ必要とされていない現代社会に怒りというか不甲斐なさを感じているんだろうか。

光宣を四葉や現代魔法師に奪われたくない、という勝手な考え方がちょっとわからん。光宣が「第九研魔法師の最高傑作」というのであれば、どうしてこれまでずっと放置していたんだろうか。

光宣がパラサイトになる前に何かしていたら、光宣はパラサイトにならなかったかもしれないのに。忍術でも何でも使って、光宣の身体を良くするために何かしていたんだろうか。

影で、ではなく光宣にわかるようにしてあげたらいいのに。

 

ところで達也さまの敬語と丁寧語が抜け落ちて、相手に敵意をぶつける瞬間が好き。十文字克人の時にもあったけど、「敵だ」と認識しているところがすごくかっこいいしなんか痺れるわー!

達也さまに仮装行列<パレード>と蹟兵八陣(せきへいはちじん)の術式を提供したのはなんでなんだろう。元から協力するつもりなど無かったのだとしたら、別に術式を提供する必要も…無いのでは‥‥?

身内の不始末に責任を取る、という意味で十師族にポーズをとる必要があったのだろうか?

あのまま何もしなければ九島家はずっと怪しまれる。十師族で無いとは言っても日本の魔法師を敵にしている。しかし術式提供に応じた、ということが加われば「敵対する意思はない」と印象付けられるから…なのかな?

藤林長正の分身とか…もう色々と難しかった。しかし達也さまが勝ったのはわかった。

蹟兵八陣のために利用されていた死霊によって…藤林長正は精神的に死んでしまったんだろうか。肉体は生きていたとしても、精神が無いのならそれはただの肉人形。

達也さまのアストラル・ディスパージョンで死霊たち精神体をこの世に存在できないようにしたけど…死霊によって精神が死んでしまった? 藤林長正は戻るんだろうか。

黒羽貢が現れて藤林長正を保護、というか回収はしてくれたけど…意識は戻るんだろうか。

意識が戻ったら戻ったで、めっちゃ責められるんだけどね!!

光宣と水波はUSNAへ

逃避行がまさか国外に行くとは…。というか水波はすぐに回収されるものだと思っていたけど、結構長いな…。

それだけ水波の心の中に反省の心というか罪悪感が残っているということなんだろう。水波と深雪が顔を合わせる時はだいぶ遠そうだ。

光宣の逃亡を九島真言が手助けするというのは…ラストで出てきた、魔を忌み嫌う者たちの集団による誘導? なんだろうか。それか光宣の父親もその一派?

いや九島真言はその一派にはいないだろう、けど少なくとも光宣に話したことは嘘ではない、んだろうな。

 

藤林長正の時も書いたけど、最高傑作だと思ってるならその意志をもっと早く出しておけよ。これまでろくなことしてなかったのに、親子の関係は冷え切っていたのに今更「最高傑作を四葉や七草に回収されるのは」って…急にどうしたよ。

九島家の信用がどれだけ落ちようとも最高傑作を捕らえられたくないというのは意地なんだろうか。わからんけど。そう思ってるならもっと早く出しとけや。

 

光宣が新しく作った魔法、仮想遁甲は今のところ破られては…無いのかな? これもまた理解が難しいんだよもう~~~~~!w どう想像すればいいのかもよくわからない。

鈴林
早くアニメ化してくれ~~

という逃避が頭を巡ったわw

 

光宣の隠れ家に九重八雲がさらっと入れるのは驚いた。そんなに簡単に入れちゃうのかよ…強すぎやん。USNAの船に乗ったらどこに連れて行かれるのか、というのも調べがついてて驚きしかない。さすが忍び。

藤林長正と九重八雲の会話に興味が出た。2人は知り合いっぽい気がするけど…どうなんだろう?

九重八雲の言葉によって、水波はUSNA行きを決めた。ミッドウェーにまで連れていかれれば、カノープスをついでに救い出すことができてリーナに恩を売ることができるしカノープスという戦力も手に入れることができる。

でも行き先違うじゃん!!!!w パールアンドハーミーズという候補地の別な方じゃん! 騙されたーーーー!!

水波どうするんだろう…。もちろんこれからミッドウェーに連れて行かれる可能性もあるだろうけど…でも元々の目的地と違うじゃんかよ…!w

 

水波は達也さまと深雪のためになると思って、USNAに一緒に行くことを決意した。そしてそれを光宣に黙っていることに罪悪感を感じている。

でも…罪悪感感じるなら早く光宣に返事しろよw とも思うw

パラサイトになるのか、人間のままでいるのかずっと結論を出さないから水波は一緒にUSNAに行くことになっている。結論を出せば、光宣は…恐らく無理に連れて行こうとはしないだろう。

水波が考えるように「光宣がなぜ自分に固執するのかわからない」ってのもわかる。関わりは少ないからね。

水波は「本当のことを話していないことに罪悪感を感じる」と思うことによって、論点をずらしてないだろうか?

はっきりと光宣をフらないことで、現状を維持しようとしているようにも思える。このまま返事をしなければ、光宣は水波と一緒にいることができる。

魔を嫌う一派によって、光宣は日本を抜け出すことができた。日本で無いところなら、光宣と水波は2人で仲良くくらしていくことも可能だろう。

 

でもそれは水波の意志なんだろうか。水波は深雪への罪悪感や謝罪の気持ちが強くて「帰りたい」とはっきり思えないようになっている。居場所がないから光宣と一緒にいるようになってる。

でも光宣の傍にいるのも段々と居心地よくなってるんじゃ…無いかしら?

狙われた美月

達也さま暗殺のために狙われた美月。ここらへんの戦いも…なんかもっと派手にガーン! とやって欲しかったけどなんだか物足りなさげな気がしてしまう。

イリーガルMAPは非公式の部隊だし、そもそもUSNAからこっそり密入国しているんだから派手な戦闘はできないんだけどもさ!

幹比古がずっと後手に回っていたのは意外だった。幹比古の魔法ならけっこう楽に勝てそうなイメージだったけど、防戦一方だったとは。それだけ誰かを守りながら戦うのって難しいということなのかな。

それに相手はUSNAの軍人だし。エリカの戦いはいつも通り感があるけど、レオの戦いはすごいなw 殴り合いじゃん!w

魔法師なのに肉弾戦で戦うなんて、なんて熱い奴!w 戦いが盛り上がり始めてレオも楽しそうだし、性格として合っているのが面白かった。さすが達也さまの友達!w

さらわれたほのか

ほのかの略取が成功してしまったのは意外だった。ほのかもなんとかしてさらわれる前に防げるかと思ったんだけど。

ピクシーとほのかが繋がっているおかげですぐにわかって良かった。そうでなかったらほのかが敵の洗脳に屈していたか、殺される可能性すらあったし。

深雪と花菱兵庫の会話はドキドキした。深雪にとってほのかは大事な友人。

そのほのかをさらったということであれば、深雪も自ら助けたいだろう。しかし花菱兵庫が言うことももっとも。

でもほのかがさらわれたことを「瑣事(さじ)」と言ったのは良くなかった。次期当主に命令できない立場と言えども、この言葉は危なかった。

しかしリーナが助けに行くのもダメだった。相手はイリーガルMAPというUSNAの仲間…でもある。その仲間と戦うのはリーナも嫌だろう。

 

国防軍が助けてくれるのも意外だった。十山つかさが達也さまの友達を助けるために動いてくれるとは。まあ外国の勢力に日本国民がさらわれたんだし、助ける理由にはなっているけど。

何よりもほのかの抵抗が! 抵抗が熱い。

薬を打ち込まれて意識がもうろうとしているのに、達也さまに敵対しようとする洗脳をはねつけるなんて!!

挿絵があるのも嬉しかった。ほのかの精神力はすごい。そのまま自分の魔法を使って敵を自分の傍から遠ざけるし。ほのかやったね…!

 

ほのかと美月が狙われたことで、達也さまの友達を四葉の庇護下に置けないかという案が出ているけど…千葉家と北山家はそれを了承するんだろうか。

雫とほのかは北山家で保護して、エリカは保護なんて嫌だと突っぱねそうな気もする。幹比古と美月も吉田家が…ってなりそうだし。レオは…千葉家の方になるのかなぁ。

四葉家で守ろう、と言われてすぐに頷くような友達ではないような気がするな。でも達也さまが友達を大事にしてるってのは良いよね。

迷う心がある

黒羽貢に言われていたけど、達也さまにも迷う心があった。

水波をどうしてそこまでして取り戻そうとするのか。水波を取り戻さないと深雪が悲しむから、というのは理由にならないくらいに色々と起きすぎているし犠牲を払っている。

水波と光宣が一緒にいることを認めれば、今のように大変な思いはなかった。以前の達也さまなら連れ去られた「使用人」のためにここまでしなかった。

水波を穂波さんと同じに考えているわけでも無ければ、深雪が悲しむからという理由でも無い。

やっぱり達也さまの中で水波を家族だと認識しているからなんだろうか? 妹のようなものだと思っているから…かもしれないし違うかもしれない。

でも黒羽貢に「わからない」と返答したことで、達也さまに心があると認識してもらえた。黒羽貢が達也さまを嫌いなことには変わらないけど、間接的になら助けてもらえるようになった。

達也さまに心や感情がしっかりと根付いてきているように思える。

藍は藍より出でて藍より青し

帯に「あの男と遂に激突!?」ってあるから、なんとなく

鈴林
光宣かな?

って思ってたけど違った。九重八雲だったか…!

達也さまと九重八雲の敵対は読んでてドキドキした。イリーガルMAPを片付ける時は一瞬過ぎて

鈴林
もう終わったの?

って感じだったけど、やはり師匠である九重八雲との戦いはすごい。何よりあの挿絵がすごい。カラーの絵でも敵対シーンは描かれていたけど、薄目キャラが目を開けている!! あの挿絵!!

そしてふと

鈴林
櫻井孝宏さんが演じるキャラはいずれ裏切るって…ホントやん…

と思えてしまったw

このシーンはもちろんアニメ化されてないんだけど、アニメの時九重八雲役を演じてたのは櫻井孝宏さんだし…w ふと脳裏をよぎったわw

 


コメントもらって初めて気づいたけど、櫻井孝宏さんじゃねーーーーー!

私はどうして…! 一体いつから櫻井さんだと誤解していた…?

「裏切った」だけで判断したのか…?

訂正しないで残します!w


 

九重八雲に道を阻まれ、敬語と丁寧語が抜け落ちる辺りからすごいドキドキした。そしてあの挿絵。面白かった~~~!

いやもちろんあの戦闘はよくわからなかったんだけどね。もうどういう感じで戦ってるのかぼんやりした想像力だよ。どう手を出して、どう防いでいるのか想像が追い付かない。あと何回か読んだらわかるんだろうけども…w

それでも攻防が激しいのはわかる。

達也さまが「痛みなんて無視すればいい」と結論づけたのはちょっと悲しかった。深雪があの場にいたらめちゃくちゃ心配するだろうし、九重八雲に対して敵意を抑えずあの領域を支配しただろうなと思った。

痛みを無視することに慣れている達也さまにも悲しかったし、耐えられることにも悲しかった。

 

結局九重八雲の怪我も治してあげるしね。勝負がついた後に、それでもなお命を狙うようなことはしないと信用してのことだと思う。

九重八雲は俗世から解き放たれたわけでは、無いんだな。九重八雲という忍びは、「魔を嫌う者たち」という一派に飼われている忍びということなんだろうか。

いつも命令があるわけではないけど、今回のようにパラサイトとなった光宣を国外に追い出す手伝いをすることも…仕事の内なんだろうな。

水波を唆したのも、水波と一緒の方が光宣がすぐに国外に出ると思ったからだろうな。

次は奪還編

USNAに飛び出していくんだろうけど…どうするんだろう。

アンタッチャブルの四葉家としては、というか呼ばれていなかったとしても「四葉家の使用人」でもある水波をさらわれて何もしないわけにもいかない。

東道青葉も連れ帰るのがパラサイトとなった水波ではなく、人間の水波であれば気にしないだろう。

四葉としても水波を連れ去られたままにしていては面目丸つぶれだし、そうでなくても取り戻したいに決まっている。USNAで大暴れして、USNAにも「四葉には触れてはならない」という意識を植え付けるんだろうか。

深雪も達也さまと一緒に行って、USNAで大暴れして欲しいけど……無いんだろうなぁ~~~!

だって次期当主だし外国に行って戦うなんてリスクがありすぎる。何より過去そうやって外国に行って、その時の当主が死んでるんだから嫌だろう…。

でも深雪も一緒に暴れて欲しい。美月をさらおうとして、ほのかをさらったUSNA軍に対して報復して欲しい。深雪の冷たい怒りが観たいわ。

発売はいつなんだろう…! 楽しみ!

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後々その有難さを感じることになる…!w

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