鈴林です。野生のラスボスが現れた!黒翼の覇王1巻のネタバレ込みの感想を書いていきます。

ネタバレ込み…と言いつつも、これはラノベのコミカライズ版なので既にネタバレは感想の方に書いているんだけどね…wネタバレはとうに終わっているも同然ですが、漫画は漫画として書いていきます。ネタバレとしてはこっちのが細かいかも。

pixivコミックでこのコミカライズを読んで、そこから原作を読んだ私としてはコミカライズもどんどん進んで行って欲しいところ。原作を読んでいる人も、コミカライズは読んだ方が良い!

原作者の炎頭さんが話の合間に設定を細かく書いてくれてるので、好きな人は是非!

野生のラスボスが現れた!黒翼の覇王 ネタバレ 1巻

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野生のラスボスが現れた!黒翼の覇王  1巻 ネタバレ

1話 憑依

「追い詰めたぞルファス!」そう言って6人の戦士の内、1人が敵である一人に向かって叫ぶ。

「これでお前の覇権も終わりだ!」そう言いながら黒い翼の生えた女性に斬りかかる。斬りかかられた黒い翼の女性は「愚かな」と独り言を言って、戦士を片手で倒した。

倒したと思った直後スキルが発動し、黒い翼を持つ女性、ルファスと呼ばれた彼女は逆に戦士に斬られてしまった。すかさず亜空間封印が施される。

ルファスは亜空間に封印されつつも、自分を倒した勇者たちを褒め称えた。

「そなたらなら勝てるやもしれん。あの魔神王にすら!」

そう言って、女性は亜空間に封印された。

 

デスクトップのPC画面には、「復活にはしばらく時間がかかります」という文字が表示され、先ほど亜空間封印された自キャラ(今は黒い球体になっている)が表示されていた。

PCでゲームをしていた少年。最後まで粘ったが、ラストに逆転スキルを使用されてしまい結局負けてしまった。エクスゲートオンラインの公式掲示板でも、少年のルファスのキャラは大人気の様子だった。

「俺も負けた甲斐があったな」

 

先ほどまでの戦いは、現実世界での戦いでなく『エクスゲート・オンライン』というネットゲームでの戦いだった。よくある異世界を舞台にした剣と魔法のファンタジーの王道をいくオンラインゲーム。

2027年より稼働しており、今年で6年目になる人気ネットゲーム。このゲームの目玉は戦争システム。プレイヤーが『国』を立ち上げることができ、作り上げた勢力どうして全てを賭けて戦うシステム。

もう一つはノベルシステム。プレイヤーがゲーム内で行ったことが採用されると、公式の歴史に小説付きで組みこまれるというシステム。節目となるような大きな出来事は公式によって無料で物語になる。

最後の一つは、キャラクタークリエイト。色々と細かく自分のキャラを設定することができる。

「俺」のキャラは、天翼族でありながら黒い翼を持つルファス・マファール(女)。「俺」はルファスを鍛えに鍛えた。様々ある職業レベルも上げて転職もたくさん試し、課金アイテムすら購入。公式発信の特典付きイベントがあれば全て参加。

努力を積み重ね、常にトッププレイヤーの位置をキープした。

やがて国を立ち上げ、戦争システムを使い他の国を次々に侵略。遂には全勢力を傘下に収めエクスゲート・オンラインで一強時代を築いた。

エクスゲート・オンラインの世界、ミズガルズを始めて統一したルファス。公式の敵キャラ以外は全てルファスの国民。このことはノベルシステムでも大々的に扱われた。

エクスゲート・オンラインの公式チャットルームでも、ルファスは「野生のラスボス」として呼ばれておりこのゲームをプレイしている者ならば「ルファス」の名を知らない者はいないだろう。半公式キャラクター、とも言ってもいい。

初のミズガルズ統一。だがゲームとしては一強時代は面白くない。戦争システムが死んでしまうし、初心者が新しい勢力を作りづらい状況になっている。そこで「俺」は他の高レベルプレイヤーと相談し、大きなイベントを起こすことにした。

自分達で勢力を二つに分けて、ルファス率いる「覇王軍」と「勇者」達率いる光の軍に分けて、公式のラスボスを置いてけぼりにしたゲーム史上最大のプレイヤーイベント、決戦を行った。

それが先ほどの戦士と黒い翼の女性の戦いである。

結果、「俺」のルファスは負けた。有力なプレイヤーがみんな敵側にいる中では勝つのは難しい。もちろんノベルシステムでも大きく取り上げられた。公式チャットでも「もうこれがEDでいいよw」とか「魔神王ってなんだっけ…?(錯乱)」というコメントも飛び交い、ルファスの人気を伺いしれた。

「ゲームも終わったし、寝るか」ルファスも負けたことだし、「俺」はゲームを落ちて、眠りにつく。次の日、いつも通りPCを付けてエクスゲートオンラインにログインしようとするとログイン画面にいつもはいないキャラがいる。

創造神アロヴィナス。エクスゲートの創生した、という設定の女神。公式の化身、とも言われている。

「さすがに公式も俺のキャラ、ルファスを放置できなくなったのか?今やルファスは魔神王と並ぶ大ボスキャラだからな。」

「あれだけ劇的にやられて、今日は普通にログイン…なんてどうしようと思っていたし!」

 

【貴方に新たな役割を与えましょう】

引き受けますか?

▷YES

NO

 

そう思って「俺」はアロヴィナスからの選択肢から、YESを選んだ。

光に包まれたようになり、段々と周りから「我らは勇者どころか覇王の封印を解いてしまった…!」と焦る男たちの声が聞こえる。

意識がはっきりすると、目の前には恐れおののいている様子で頭を下げている知らない人達がたくさんいた。状況が全く理解できない。何故だか胸も重いし、股間も軽いような気もする。背中にも何かあるような気もする…。

姿の映る鏡のようなものがり、それに映る自分を見て驚愕した。

俺、ルファスじゃね?

いやいやいやいや…「俺」は男で…ルファスは「女」だよ…?ネトゲをやる時の男がよくやる「プレイする時はかわいい女の子でやった方がやる気出るよね~」なんて理由で作った自慢の美少女キャラなのに…。

「自分がそれになったら、見られないじゃん!!!」

と「俺」はルファスの身体のまま、心の中で悲しんだ。まずは状況を理解しようと、周りにいる知らない人に話しかけてみる。話しかけてみる、が…男から女になっているのでもちろん声は変わっている。

しかし話し方までなんだか尊大になっている、ゲーム中にキャラになりきって喋っていた尊大な口調になってしまっている!自分のことを「余」と言ってしまうなんとも尊大なキャラ。

「俺」としては『ごめんなさい。よくわからないのですが、誰か状況を説明してくれませんか』と言っているのだが、ルファスが怖すぎて誰も何も言ってくれないし顔も上げてくれない。

どんなに言葉を重ねても、丁寧に言ったつもりでもひれ伏している彼らにはルファスが恐怖の対象でしかなかった。

そこで「俺」は気づく。天翼族が持つ「威圧」スキルが発動しているだろう事実に。威圧スキルとは、高いカリスマ性と他のどうぶつを従える才能。一定レベルの離れた相手を行動不能にすることができるスキルだった。

威圧スキルの消し方がわからないので、とりあえず心で強く思ってみる。自分のスキルなのだが「お願いします!」と何かに祈るように念じてみた。すると、一応は威圧スキルが止まったらしく、それまでブルブル震えていた人たちは起き上がれるようになった。

その中の1人、近くにいたエルフの兄ちゃんに「俺」は話を聞くことにした。エルフの兄ちゃんは怯えきっていて話してくれるまでにとても時間がかかったが、つまりは…

・200年経っても魔神王強い

・エクスゲートで勇者召喚しよう

・勇者じゃなくてラスボス出てきちゃった…

ということらしい。このエルフの兄ちゃんから聞いて、やはり今いるのはゲームの中なのだと合点がいった。しかも「俺」がプレイしていた世界の200年後という設定。ネトゲ時代には名前だけの存在だった「エクスゲート」という魔法の設定が生きているのが地味に嬉しいところだ。

エクスゲートは、この「エクスゲート・オンライン」の名前の由来でもありこの世界の肝となっている魔法なのだ。

状況を理解したところでもう一度周りを見ると、みんな「俺」を見てビクビクしている様子。ここに居ては怖がらせるだけなので、さっさと立ち去ることにする。

近くにいる王様たちには、「自分はもう世界をどうこうするつもりは無い」と無害を主張しておく。魔神王についても、これからまた召喚されるであろう勇者に全部任せる。

「俺」はルファスの尊大な喋り方で「また勇者召喚でも好きにやれ」と伝え城のバルコニーから飛び立った。

ルファスには黒い翼がある。飛ぶのは初めてのはずなのに、翼の動かし方やどうやって飛べばいいのかがわかる。何故かゲームの世界に入り込んでしまったが、空を飛ぶことは笑いだしてしまうくらいに楽しかった。

何故ゲームの世界に来てしまったかはわからない。これからどうするかもわからないけど、今まで熱中して遊んでいたオンラインゲームの中に入っている。自分が一生懸命育てたキャラ、ルファスとなってゲームの世界を歩ける。

ゲーマーとして、こんなに嬉しいことは無い!もっとエクスゲート・オンラインの世界を見て回りたいと思っていた。元に戻る方法は、おいおい何とかなるだろう。

当ても無く飛び出すと、前方に見えてくるのは「俺」が拠点として建てた『天空塔 マファール』。ひとまず拠点に降り立つことにした。塔の屋上に着陸し、部屋に入るとそこには玉座があった。

初めて観るはずなのにどこか懐かしく感じるその風景。あの頃は仲間がいた。みんなと一緒にどうやって勢力を大きくするか話し合って、狩りにいく約束をしたり馬鹿話もした…。

昔を懐かしんでいると、「俺」の記憶には無い…誰かと酒を酌み交わす映像が甦る。今の記憶に覚えはない…。考え込んでいると物音がした。音の方を振り向くと、誰もいないはずの塔に帽子をかぶった青い髪の女の子が立っていた。

その子は「俺」を見て笑顔になると「ルファス様!」と名前を呼ぶ。「ルファス・マファール様ではありませんか!」そういって、「俺」の手も握って来た。

誰だこいつは??

2話 討伐

知らない奴に急に話しかけられてすることは決まっている。誰なのか質問する、だ。

「そなた…誰だ?」

そう質問すると、女の子は目に涙をためながら「私は参謀のディーナです!」と説明し始めた。どうやらルファスの参謀らしく200年間待っていてくれたらしい…。

しかし「俺」にその記憶は無………

と思ったらあった!拠点を作った時に色々とオブジェを置いたが、その時にNPCの女の子を配置した。調子に乗って「ルファスの参謀」とか設定も付けたような気がする…。

だがそれはあくまでもNPC、「俺」は人の形をしたオブジェを解くに気にすることもなく女の子は背景と化していた。その女の子が…「俺」すら忘れていた女の子が意志と命を持ってずっとルファスを待っていた…?

ルファスとして、女の子に礼を言う。どんな理由であれ、NPCである彼女に、ずっと待っていいてくれた彼女にお礼は言わなければならない。

「余がいない間よくぞ守り続けていた」

そう伝えると、ディーナと名乗った女の子は跪き「もったいなきお言葉です!」と力強く答えた。「俺」はこれで理解する。この世界はゲームではない、と。

ルファスは玉座に座り、ディーナからこの世界の状況を聞いていく。

ルファスを倒したとされる七人は「七英雄」と呼ばれ各々国を作ったらしい。内4人は寿命で死んでいるが、3人は長命な種族なのでまだ存命とのことだった。

七英雄は、「俺」と並ぶ最上位プレイヤーのあの7人だろうと察しがついていた。彼らは「俺」と同じく、『中身はプレイヤー』なんだろうか。

ラスボスである魔神王は未だ健在。七英雄は、魔神王にボコボコにやられたらしい。

ルファスのお供モンスターたち12匹、「俺」が調子に乗ってつけたモンスター集団の名前「覇道十二星天(はどうじゅうにせいてん)」も未だ健在。ルファスが負けた後、魔人王側に味方しているのが2匹いるらしい。

エクスゲート・オンラインでのクラス(職業)の一つ、モンスターテイマー。どれだけ強いモンスターを引き入れるかが重要なクラス。

「俺」は運がよかった。公式での敵である、魔神族のモンスターは仲間にできないまでも、世界に一匹しかいないモンスターや、イベントでしか会えないモンスターなど強いモンスターを捕まえられていた。

運が良すぎて、調子に乗って「覇道十二星天」なんてつけてしまったのである。

自分のモンスターたちが、この世界に迷惑をかけているというのは…なんとも申し訳なかった…。

世界を見て回りたいとは思っていたので、とりあえずの目標ができた。まず、英雄3人は中身が「俺」と同じプレイヤーか確認する。そして、十二星天は悪さをしていたら回収する。

ディーナが持っていた地図によると、現在地マファール塔から一番近いのは七英雄の1人メグレズの治める国、スヴェル。スヴェルの近くには十二星天の1人「牡羊(おひつじ)」のアリエスがいて、スヴェルに侵攻を繰り返しているという。

「俺」はひとまず、スヴェルに向かうことにした。特に旅の準備もせずに向かおうとするルファスをディーナが止める。ディーナが言うには、ルファスの顔は世間に知れ渡りすぎているらしい。

「俺」は、200年も前のことだし写真も無いのにそんなことは無いだろう…と否定したが、長命の種族はまだルファスの顔をはっきり覚えている、といいそんな主を止めるのだった。また、ルファスの黒い翼も、わかりやすい特徴としてあげる。

天翼族には「黒い翼は不吉」という設定があり、ルファスの翼は正に禁忌の証だった。ディーナはそんなルファスに、身分も素性も一切関係のない『冒険者』として路銀を稼ぐ方法を教える。

ルファスは『冒険者』となるべく酒場に登録に行き、難易度としては☆4つのオーク退治を引き受けるのだった。オークはゲームの時はとても貴重な魔物だった。倒すと3%の確率で最大HPアップの「オーク肉」を落とすのでステータスアップのために狙うプレイヤーが非常に多いモンスターだった。

オークの住む洞窟に着き、「俺」ことルファスは自身のステータスを確認する。やはりゲームプレイ中と同じくレベルは1000で、他のステータスもゲーム中と変わりなかった。

一番の心配は「俺」自身。オークを倒すということで、血に耐えられるのか、殺すことができるのか…ということが心配だった。

アルケミストとエスパーのスキルを同時に使用し、剣を錬成しオークにぶつけ攻撃する。オークに刺さり、オークは血を流し死んでいった。その様はどう見ても規制されるレベルでのグロさだったが、不思議と「俺」の心は揺れ動かない。

倒したオークの後処理はディーナに任せ、「俺」は次々にオークを倒していく。このオークの洞窟で「初めての戦闘ができる」と思っていたが、それは見当違いだった。向かってくるオークは弱すぎて全く敵にならなかった。

ちょっと小突いただけのつもりなのに、はじけて死んでゆくオーク。もう戦いではなくただの作業。淡々とオークたちをせん滅していき、オークロードも易々と倒す。囚われていた村の娘も救出し、他にオークが集まってこないように巣である洞窟も破壊した。

村を救い、ルファスとディーナはスヴェルへと向かう。

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3話 会敵

スヴェルが近くなると、植物が光っているのをみつける。ディーナによると、マナが豊富な証拠であるとのことだった。天翼族の設定には「マナが苦手」というのも含まれていたが、どうやらルファスには関係ないらしい。

そして、とうとうスヴェルに到着した。スヴェルを治めているメグレズとは一緒によく狩りをした仲だったが、メグレズも「俺」と同じくプレイヤーなのかそうでないのかを確かめなければならない。

魔法大国スヴェルは、魔法や学問の教育に力を入れており世界中から魔法使いや学士を目指す者が集まる街として栄えていた。まずはメグレズに会いに行きたいところだが、200年後のミズガルズについて全く知識のない「俺」。

学術都市だというので、ひとまずはこの世界の情報収集を行うために、図書館に向かうことにした。図書館への道を聞くため、近くにいた傭兵に話しかける。傭兵の名はガンツ。スヴェルの街の区分けなど、街についても詳しく教えてくれる親切な奴だった。

ルファスはふと、ガンツのステータスを確認してみる。すると、彼のレベルは82しかなかった。ゲームではルファスと同様にレベルがカンストしている人はたくさんいたのに、ガンツは82.

駆け出しの傭兵なのか?とディーナに聞くと、「今は強さの水準が低くなっている」と返答があり、「俺」は驚いた。しかしディーナに淡々と説明される。ただ強さのためだけに人は戦えない、と。一つの命しかないのに強さを追い求めることはできない、と。

ゲームだから、「俺」は達成できたこと。死んでも自分は傷もつかない。「俺」は改めて、ゲームと違う世界だと認識した。

スヴェルの図書館で、ルファスは世間からどう思われているのか調べるための資料が豊富だった。読んでみると、ルファスを悪者とする資料。「ルファスは良い奴だったのでは?」とするような資料も多く見つかった。

同様に「七英雄がしたことは失敗だったのではないか?」という資料もみつかった。七英雄の街でそんな資料を残してもいいのか…と思いつつも資料を読みふける。

資料を読んで「俺」がわかったこと、それは…世界が詰みかけているということだった…!w

魔神王というラスボスは健在だが、七英雄は3人しか生き残っていない状態。たまたま平和になっている、という現状…だということがわかった。

その時、突如地震が起きる。大き目の地震で図書館の本はめちゃくちゃになってしまったが、「俺」は地震には慣れているので特に狼狽えたりもしない。

スヴェルはめったに地震が起きない場所。他に地震の可能性と言えば…十二星天のアリエスをおいて他にいなかった。マナが乱れているのは、先ほど道案内をしてくれたガンツのいる商業地区。

商業地区では、ガンツたち傭兵たちがアリエスと、アリエスが連れているたくさんの魔物たちを迎えようとしていた。

レベルの水準が下がっている200年後の今、アリエスのレベルがゲームと同じであればそのレベルは800。今まで持ちこたえていたのが奇跡だとも言える。

大勢の魔物を引き連れ、アリエスは大きく鳴いてから突撃してきた。

一方スヴェルを治めるメグレズもその声を聞いていた。メグレズは「レヴィア」を連れてアリエスを迎え撃つ準備を進める。

「俺」、ルファスはその辺の瓦礫を使って足場を作り、エスパーのスキルを使って足場をアリエスのところまで移動させる。アリエスの攻撃に間に合わせるべく、ルファスは動きだした。

4話 激突

アリエスはミズガルズに1匹しかいない虹色羊。その毛は錬金術の材料としては価値のあるもの。価値が高い故に、1匹しかいない故に虹色羊は世界中から狙われる存在だった。

そんな虹色羊とルファスは出会った。出会った時、虹色羊は泣いていた。ルファスと出くわす前も、ずっと虐げられ命を狙われてきた。そしてずっと逃げてきた。逃げのびた末にルファスと出会ったのだった。

ルファスは泣いている虹色羊に話しかける。

「何故泣くのか。弱い自分を嘆くのなら一矢でも相手に報いてみよ。奪われるだけの己を嘆くのなら奪い返してみよ!」と虹色羊を鼓舞する。

その言葉を聞き、虹色羊はルファスに噛みつく。生きる意志を見せる、。噛まれたルファスは虹色羊を払いのけることなどしない。(ナウシカとテト的な…w)

命を狙われ続ける自分の運命に抗う虹色羊を、共に行こう、と仲間に引き入れるルファス。

「強くなれ、アリエス。私と共に」

ルファスと十二星天アリエスの初めての出会い。アリエスにとって、色あせることのない思い出。

 

一方、アリエス率いる魔物の軍と戦うガンツたち傭兵。いくらモンスターを倒しても次々にやってくるモンスター。本隊が到着するまでの時間稼ぎをするのがガンツたちの役割だったが、自分たちの命すら危うい状況だった。

そんな時、スヴェル国を治めるメグレズが車椅子に乗って、守護神レヴィアを引き連れ助けにやって来た。

賢王メグレズがやってきたことで今一度士気が上がる傭兵たち。守護神レヴィアは、その圧倒的な力で大勢のモンスターを一掃した。

その様子を見ていたルファスとディーナ。自分たちの出番は無さそうだ、と足場に座りゆっくりと戦いを見ていた。守護神レヴィアのステータスを確認するルファス。

ゲーム中は不可能だったフィールドに対する錬成を施しているレヴィア。レヴィアは湖丸ごとゴーレムに錬成されている人造生命体だった。レベルは500。HPは18万。ボス並みのHPであった。

アリエスの属性は火。レヴィアは水。レベルの差はあるが、属性の優位は大きい。メグレズ優位かと感じたが、それはメグレズのステータスを確認し揺らぐ。

メグレズのレベルは500、ステータスも半減している上にカンストしているはずのクラスもいくつか消えている。その上、「下半身不随」「敗者の烙印」という謎のステータス以上も負っていた。

ディーナに「敗者の烙印」というステータス以上について尋ねる。ディーナ曰く、魔神王に負けた時、呪いを受けたという噂があるらしい。その呪いにより本来の力の半分も発揮できないらしい。

ゲームにはそんな厄介な呪いは無かった。自分のレベルと同等のゴーレムは錬成できない。つまり、レヴィアを失えば、もう代わりは作れないということ。メグレズの勝利条件は、レヴィアを失わずにアリエスに勝利することだった。

アリエス、山よりも大きな姿となって顕現している巨大な羊が、魔物たちの奥よりメグレズの方に歩いてくる。憎き七英雄を殺すのは自らの手で、ということなのだろうか。

アリエスは体に炎をまとい近づいてくる。メグレズはアリエスのやろうとしていることに気づき、自分以外の者を下がらせた。

アリエスがまとう炎は「メサルティム」、接触するだけで継続的にダメージを与えることができるスキル。ルファスがアリエスに与えたスキルだった。メサルティムをまとうアリエスにタイダルウェイブをぶつけるメグレズ。

その水を受け、宙に飛び立つアリエス。メサルティムをまといつつスヴェルに落下するような軌道で向かってくる。レヴィアはスヴェルを守るべく、アリエスに立ち向かう。レヴィアとアリエスは何度もぶつかり合う。

属性的にはレヴィアが優位。弾かれても何度も立ち向かうアリエス。戦うレヴィアとアリエスを見て、レヴィアの優位を感じたのか沸き立つスヴェルの民。

しかしメグレズは気づいていた。全く優位ではない。アリエスはあえて何度もレヴィアとぶつかっている。レヴィアの身体を構成する水そのものを蒸発させているアリエス。これでもレヴィアは回復ができない。

しかしそれがわかっていても、レヴィアを退かせることはできない。レヴィアはスヴェルを守っている。レヴィアを退かせれば、それはスヴェルが滅びることと同義だった。スヴェルを守るためにはレヴィアに頼り続けるしか方法が無いメグレズだった。

ルファスもメグレズと同じことに気づいていた。メサルティムでレヴィアの最大HPは削られ続けている。アリエスの真の狙いは最大HPを削ることだった。これは後のことも見据えた戦い。今の戦いでレヴィアを弱体化させ、後に改めて襲撃しレヴィアを倒す、というのがアリエスの作戦だった。

アリエスは撤退することを前提に戦っている。しかし仮に撤退したとして、メグレズは追跡はできない。他の魔物が襲ってくるかもしれない、と備えてしまう。メグレズはなまじ頭が良いだけに後々の心配もしてしまう。

ルファスは、「俺」はいつもアリエスに狡い戦い方をさせていた。アリエスはその戦い方を覚えていたのだろう。

ゲームでは、テイマーの操る魔物はただプレイヤーの後ろをついてくるだけ。会話も無ければ性格なんてある訳もない。

虹色羊は元々平和を好む人畜無害な生き物、という設定だった。そのアリエスが侵略を繰り返す。理由は、「俺」が…ルファスが英雄たちに敗れたから。「俺」の敵を取ろうとしている、と感じられた。それほどに想われていると感じられた。

だからこそ「俺」が止めなくてはならない。ルファスは足場で空高くからアリエスとレヴィアの戦いを見ていたが、そこから飛び降りる。

「悪いなアリエス!!」そう言い、復讐など頼んでいないと、「一度頭を冷やせ」とルファスはアリエスを蹴り飛ばした。ルファスはレベルが1000なので、万が一にも殺さないよう「峰打ち」というウォーリアのスキルを使っていた。「峰打ち」は相手のHPを0にしない手加減専用のスキルだ。

レヴィアと戦っていたアリエスはふっ飛ばされ、ルファスはメグレズの傍に着地した。

メグレズに「苦戦しているようだな。賢王殿」そう言って、ルファスはもう一度アリエスに向き合う。

5話 対決

ルファスが話しかけたことで、メグレズはその人物が誰なのか…フードで顔を隠す人物が誰なのかわかったようだった。ガンツは突然現れた顔見知りに驚く。ルファスが単身アリエスに向かおうとしたとき、メグレズがルファスに話しかける。

「アリエスの裏で糸を引き復讐心を煽り、利用した者がいる。君が私の想像通りの人物なら無用の心配だが…気を付けろよ」

ルファスはその言葉を捨て置かず「ありがたく受け取っておくよ」と返し、ストライダーのスキル「瞬歩」でアリエスとの距離を一瞬で詰める。

 

「俺」がアリエスと初めて出会ったのはまだレベルカンストをしていない頃。モンスターテイマーになったばかりの頃だった。最初に入手するモンスターをどうするか悩んでいた時、偶然アリエスに出会った。

虹色羊はゲーム中でも1匹しか存在しない超激レアモンスターだった。そいつは何故か逃げず、しかし攻撃してきても弱くて威力が全く無い。弱い羊だったが、「俺」はなんとなくそいつを捕獲した。

不安になるくらいに弱くても、一番最初のモンスター。愛着はどうしても湧いてしまう。「最弱のモンスターだと言われるなら、俺が最強にしよう。」そう思って「俺」はアリエスを鍛えまくった。

その甲斐あって、アリエスは元の弱さが嘘のように強くなり、レベルが1000に達してからも何度も助けてくれた。

その頃から考えると、アリエスとは長い付き合いだ。「あの泣いていた羊が…」とつぶやき自分に驚く。泣いていた記憶なんて、「俺」には無い。「泣いていた羊」の記憶なんて「俺」には無い。その記憶はルファスの記憶。

「俺」とルファスの記憶が混同しているのか…。「俺」はわからないが、ルファスの記憶はアリエスを知っている。それならば迷うことは無い。「俺」とルファスの考えは一致していた。

アリエスの目の前に立ち、威圧スキルを開放。そしてフードを外し翼を自由にさせる。その姿を見て、アリエスは心から驚いているようだった。アリエスは涙する。しかし現実を受け入れられない。

「ルファス様は死んだ…」と言いながら、目の前に立つ「ルファス」は幻だと怒り狂う。

「余は夢でも幻でもない。どうしても信じられぬというなら、いっそ身体で試してみるというのはどうだろう?」

ルファスはアリエスに勝負を挑む。200年でアリエスがどれだけ成長したのか試すと共に、目の前にいるのはルファス・マファール本人だと身体に叩き込む、とアリエスに伝える。

アリエスとルファスの戦い。ルファスは、オークとの戦いでは感じられなかった昂ぶりを感じていた。この世界に来て初めての「まともな戦い」

突進してくる山のように大きいアリエス。そのアリエスを片手で止めてしまうルファス。そしてそのまま地面にたたきつける。アリエスの全力の炎とぶつかり合うルファス。しかしルファスは笑いながらそれを受ける。

ルファスのパンチで、アリエスは沈んだ。

「俺」とルファスの考えは一致していた。血迷ってしまったアリエスを「バカ野郎」と殴り飛ばし、その上で昔と同じように「共に来い」と手を伸ばす、と。

するとアリエスが光りだした。まだ戦うつもりか…と思いきや、空から女の子?が降ってくる。(空中でその子に布を巻き付けるディーナ…早業だった。)

落ちてきた女の子は、泣きながらルファスにしがみついてきた。その子の髪の毛は虹色。泣きじゃくるその女の子?はアリエスだった。

(そして妙に達成感に溢れるディーナだったw)

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野生のラスボスが現れた!黒翼の覇王 1巻 感想

さすがコミカライズ

もう既に原作を読んでしまっているので、話の流れとかには今更特に何もない…w

それでもやっぱり漫画だと読みやすいなぁ~!もちろん自分で世界を想像して読むラノベは楽しい。ゆっくり想像しても良いし、グングン読み進めて世界を作っていくのも楽しい。

でも漫画だと「こんな感じだよ」って既に描かれてるからわかりやすい。原作読んでても「ここはこんな風だったのか。こうは想像してなかったわ」とか想像の補完ができるのが良い。

このコミカライズを書いた葉月葉さんも、ラノベで挿絵を書いてるYhaKoさんに絵を寄せつつも独自の描き方をしているのでその感じも良い。

挿絵が無いキャラクターに至っては、自分の想像のボキャブラリーの中からなんとか持ってこないといけないから、オークとかオークが発生していた村の村長さんとかは描いてくれて嬉しいw

あとアリエスの大きさと、アリエスが引き連れていた魔物の多さね。スヴェルの街の大きさも大体なのに、アリエスは大きいし魔物は多いしでもうどんな世界を想像したらいいんだか…って大変なことになるけど、描いてくれてわかりやすかったw

こんなに居るんだ~~~!って感じられるwアリエスもこんなに大きいんだね!ってしみじみ感じた。

あの大きさのアリエスと戦ってルファスは楽勝なんだからどれだけ強いんだよってのがうかがい知れる。

説明は多いけど…

1巻というだけあって、そして元がMMO、ネトゲということもあって説明の文字が多め。漫画だけどやはり文字での説明は必要になってしまうからか他の漫画よりも文字が多い方だとは思う。

でもゲームが好きな人だったら余計に読みやすいとは思う。ゲームの設定やステータスについての説明、そしてゲームの中の歴史についての話がほとんどだからわかりやすい…はずだ。

ラノベだと確かけっこう丁寧に説明してくれていた気がするけど、漫画だと割とさっくり説明を終えてくれるのも良いところ、んでわかりやすいところで「俺」くんが感想を言ってくれて読者もついていける、って感じ。

ルファスはこんなに…!

ラノベの時にはフューチャーされることも無いし、コミカライズだからこそ?かもしれないけど…。

ルファスって巨乳だなぁ‥‥!!!

ラストのアリエスが抱き着くところなんて正にそうじゃん!アリエスめっちゃ羨ましいことしてるよ!?あの胸に飛び込むなんて!なんという至福なの!しかもレベル1000の胸とか世界で一番安全な場所じゃないですか!

ルファスって…スタイルキレイだし、翼は黒いけど飛べるし胸も大きいし、プロポーション抜群なのに色恋沙汰が全く無いんだよね。言い寄る男も居ない。レベル1000に言い寄る男もそりゃいないわって思うけどもw

いい仕事したわ

これまたラストで、ディーナが落ちてくるアリエスに布を着せているシーン。

これっててっきり漫画だけのオリジナルかと思ってたんだよね。落ちてくるアリエスが裸だから、ディーナが途中の空間に転移して布を着せてやるというシーン。

まさかの原作にもあったとは…始めは驚きだった。漫画見て、原作読んで、そしてまた漫画読むと「忠実~~!」ってなるwちょっとした感動w

しみじみと、ディーナはいい仕事してるし布を巻くのが上手いと感じるわw

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